【マーケター必見】クロスプラットフォームキャンペーンを成功させるためのヒントと事例をご紹介

デジタルが主流の現代において、ブランドが複数のソーシャルメディアを活用することは当たり前のこととなってきました。

しかし、複数のソーシャルメディアアカウントを同時に運用することは決して、簡単なことではありません。

 

ただ、更新するだけなら誰にでもできるかもしれませんが、各ソーシャルメディアでエンゲージメントを高めたり、フォロワーを獲得することは、それぞれのプラットフォームごとのKPIやオーディエンスの理解を両立させなければなりません。

 

これら全てを理解し、オンライン上でブランドの存在感を示すこと、そしてそれを維持することは難しいことですが、決して不可能なことではありません。

 

散らばったソーシャルメディア投稿のアイデアを、各プラットフォームでの最高の機会を活用した、まとまりのある強力なクロスプラットフォームキャンペーンにするにはどうしたらよいのでしょうか?

 

本記事では、それらに役立つ情報をご紹介いたします。

 

目次​​

・クロスプラットフォームキャンペーンとは?

クロスプラットフォームキャンペーンのベネフィットとは?

・クロスプラットフォームキャンペーンを成功させるための9つのヒント

  1. 計画を立てる
  2. プラットフォーム別の目標を設定する
  3. コピーペーストは禁止
  4. オーディエンスとの会話に参加する
  5. 有料広告とオーガニック投稿の2つを併用する

6.販売用にプロフィールを最適化する

  1. アナリティクスの追跡
  2. リンクにUTMタグを追加する
  3. コンテンツのスケジュールを立てる

・クロスプラットフォームのソーシャルメディアキャンペーン事例3選

  1. ターン・ダウン・フォー・ホイール・オブ・タイム

2.コカ・コーラ

  1. ギネスビール

・まとめ

 

 

クロスプラットフォームキャンペーンとは?

クロスプラットフォームキャンペーンとは?

 

クロスプラットフォームキャンペーンとは、複数のプラットフォームで展開されるソーシャルメディアキャンペーンのことを言います。

 

各プラットフォームに合わせたメッセージングで、認知度、興味、コンバージョンを向上させることを目的とします。

 

各プラットフォームの特徴に沿ったオリジナルコンテンツを作成することで、マーケティングは「広告のような感覚」ではなく、シームレスなオムニチャネル体験となるのです。

 

さらに、各プラットフォームの投稿仕様に合わせたキャンペーンを行うことで、オーディエンスが実際にあなたのブランドにエンゲージする確率が高くなるのです。

 

 

クロスプラットフォームキャンペーンのベネフィットとは?

クロスプラットフォームキャンペーンのベネフィットとは?

 

クロスプラットフォームキャンペーンを実践する事で得られるベネフィットは多数存在します。

 

なぜかというと、プラットフォームにはプラットフォームごとに異なる特徴があるため、上手く複数のソーシャルメディアを活用することで、様々な目標が達成できるからです。

 

例えば、InstagramとTwitterで認知度を高めつつ、Facebook広告でコンバージョンにつなげる、などということもできます。

 

また、ビジュアルメインのコミュニケーションだとInstagram、テキストメインのコミュニケーションだとTwitterなど、プラットフォームごとに様々な特徴があります。

 

クロスプラットフォーム戦略では、コンテンツがどこに掲載されても機能するように戦略を組みます。

また、このように一貫されたブランディングは、顧客ロイヤリティと信頼を構築することにつながるのです。

 

 

クロスプラットフォームキャンペーンを成功させるための9つのヒント

クロスプラットフォームキャンペーンを成功させるための9つのヒント

 

  1. 計画を立てる

 

もし、あなたの現在の広告キャンペーン戦略が「新製品を発売するにあたって、それを宣伝すること」であるなら、少し話し合いが必要になるかもしれません。

 

キャンペーンの計画には、S.M.A.R.T.を活用した目標の立案、消費者調査、などを必ず盛り込みましょう。

 

クロスプラットフォームキャンペーンで何を、いつまでに達成したいのか?

本当にクロスプラットフォームにして効果が見込めるのか?具体的な計画が大きな結果を生み出します。

 

  1. プラットフォーム別の目標を設定する

 

クロスプラットフォームキャンペーンでは、キャンペーンの目標だけでなく、利用するプラットフォームごとの目標も設定しましょう。

 

例えば、Instagramでは、リールやストーリーなどのクリエイティブなビジュアルコンテンツで、エンゲージメントとディスカバリーを促進する。

Pinterestでは商品・ショッピングに特化したビジュアルでコンバージョンを促進することができるかもしれません。

 

その他にも、LinkedInではB2Bに特化したマーケティングキャンペーンに向いているなどの特徴があります。

 

もちろん、各プラットフォームに複数の目標を設定することも可能です。

たとえば、Pinterestをブランド認知とコンバージョン促進の両方に使用することができます。

しかし、一般的にはプラットフォームごとに1つか2つの目標を設定し、重点的に取り組むようにします。

 

  1. コピーペーストは禁止

 

キャンペーン中に特定のキーワードを繰り返すのは構いませんが、複数のチャネルで一言一句同じコピーやビジュアルを使用するのは絶対に避けたいものです。

 

それでは「マルチプラットフォームキャンペーン」の意味がありませんよね。

 

文字数やハッシュタグの数、コンテンツの種類による効果など、ソーシャルメディアのプラットフォームはそれぞれ異なります。

各プラットフォームの投稿仕様やターゲット層に合わせて、コンテンツを最適化しましょう。

 

  1. オーディエンスとの会話に参加する

 

ブランドが運営するソーシャルメディアにありがちなのが、投稿するだけして一切会話に参加しないことです。

 

しかし、ソーシャルメディアの強さはその「コミュニケーションの簡易性」にあります。

あなたの顧客はあなたと会話ができることを期待しているのです。

実際、64%の人が電話で問い合わせるよりも、テキストベースのメッセージで問い合わせることを望んでいます。

 

ですので、顧客からのコメントやダイレクトメッセージに素早く反応し、彼らの質問に答え、エンゲージメントを高めることに注力しましょう。

 

  1. 有料広告とオーガニック投稿の2つを併用する

 

キャンペーン全体を1つのソーシャルメディアプラットフォームに集中させないのと同じように、オーガニックトラフィックだけに頼らない方がいいでしょう。

 

だからといって、すべての投稿を広告にしたり、投稿に予算をかけリーチを拡大する必要があるわけではありません。

 

しかし、オーガニックの投稿があまり支持されていなかったり、エンゲージメントが思った以上に得れない場合は、いつもより少し多めにプッシュして、閲覧数やエンゲージメントが上がるかどうか試してみてください。

 

あるいは、オーガニックの投稿のパフォーマンスが本当に良くない場合、根本的にそのコンテンツがオーディエンスの望んでいるものであるのかどうかを考えてみてください。

 

また、広告はユニークなデザインや、動画など、人目を引くものを制作できればさらに効果的でしょう。

 

6.販売用にプロフィールを最適化する

 

多くの場合、あなたのコンテンツはランディングページやウェブサイトに人々を誘導し、行動を起こさせることを目的としたものになるはずです。

例えば、イベントに申し込んでもらったり、商品を購入するページに誘導したり。

 

しかし、すべての投稿が人々をそのソーシャルメディアプラットフォームの外に誘導する必要はありません。

 

ソーシャルコマースは目新しいものではありませんが、人々がソーシャルメディアから直接物を買うことは年々増えています。

2026年までソーシャルメディアからの購買は毎年30%増加すると予測されています。

 

ソーシャルコマースを活用した商品の販売も視野に入れて、コンテンツを制作するようにしましょう。

 

  1. アナリティクスの追跡

 

どのようなキャンペーンでも結果を追跡することは重要ですが、クロスプラットフォームキャンペーンでは不可欠です。

 

今回のキャンペーンがどのように行われたか、また次回は何を変えるべきか。常にすべてを結びつけて一貫したイメージを形成する必要があります。

 

  1. リンクにUTMタグを追加する

 

UTMタグとは、トラフィックのソースを定義するためにリンクURLに追加する小さなテキストコードのことをいいます。

また、UTMタグはアナリティクスのトラッキングと密接に関係しています。

 

UTMタグは、クロスプラットフォームキャンペーンにおいて、リードの大部分がどこから来たのか、どのタイプのコンテンツが最もトラフィックを促進したのかを把握するために特に役立ちます。

 

例えば、ランディングページでコンバージョンさせることが目的であれば、メールマーケティング、フェイスブック、インスタグラム、ピンタレスト、その他のソーシャルチャンネルなどのページにリンクしているはずです。

 

  1. コンテンツのスケジュールを立てる

 

最後になりますが、クロスプラットフォームキャンペーンを成功させるためには(あるいはどんなキャンペーンでも)、事前にコンテンツを計画し、スケジュールを組む必要があります。

 

事前に計画を立てることで、さらに効果が期待できるのです。

 

例えば、あるチャンネルで新製品を発表して、他のチャンネルを忘れてしまうようなことがないようにするためにはコンテンツの投稿スケジュールを事前に組んでおくことで、ミスを防ぐことができるのです。

 

このような一貫した投稿スケジュールを作成することは、高いエンゲージメントを維持することにつながるのです。

 

 

クロスプラットフォームのソーシャルメディアキャンペーン事例3選

クロスプラットフォームのソーシャルメディアキャンペーン事例3選

 

  1. The Wheel Of Time-Amazon Prime

 

Amazonほど大きな予算はないかもしれませんが、彼らの新番組「The Wheel of Time」のキャンペーンに秘められたストーリーテリングの力には多くの人が驚いたことでしょう。

 

ソーシャルメディア、オウンドメディアなどのオーガニックの基本に加え、有料広告を駆使した大規模なクロスプラットフォームキャンペーンを展開し、このキャンペーンは結果的に大きな話題を呼びました。

 

この番組は、没入感のあるファンタジーの世界がテーマなので、人々を文字通りその世界に誘い込むためにAmazonはロンドンのピカデリーサーカスに、このワイルドな3D広告を設置しました。

https://twitter.com/primevideouk?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1460234447685570571%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fblog.hootsuite.com%2Fcross-platform-campaign%2F

https://www.instagram.com/thewheeloftime/?utm_source=ig_embed&ig_rid=bc177aaf-b8ef-4173-b4a9-ad735c21f4e1

 

このような大衆を巻き込むマーケティング戦略に加えて、Amazonは番組の原作である本シリーズのハードコアなファンも念頭に置いていました。

 

アマゾンは、原作本のファンの中でも小規模なクリエイターを起用し、番組終了後に公式ライブストリームを配信するなどして、コアターゲット層の盛り上がりに貢献しました。

 

このように、アプリ内のプライムビデオ広告、リターゲティング広告、魅力的なオーガニックソーシャルコンテンツの投稿など、あらゆる基本的な施策と組み合わせて施策が実施されました。

 

その結果、この作品はAmazon Primeにとって過去最大のローンチとなり、世界一の番組となり、初回放送から3日間だけで11億6000万分以上のストリーミングを記録したのでした。

 

2.コカ・コーラ

 

コカ・コーラは数十年にわたり、ホリデーキャンペーンのブランディングにサンタクロースを取り入れてきました。

 

2021年のホリデーキャンペーンは、世界的なパンデミックが2年近くに及ぶなど、世界が最も人とのつながりが恋しくなっている時期に、ノスタルジーに触れたものでした。

https://www.youtube.com/watch?v=VcIK6yVJQvE

 

このキャンペーンは、顧客が本当に欲しいもの、つまり、つながりやクリスマスの魔法を、自社のブランディングと新しいメディアの長所を組み合わせた方法で提供するという、難しい目標を達成したのです。

 

  1. ギネスビール

 

ギネスは実際にビールを楽しむ顧客のインサイトをヒントに、「#LooksLikeGuinness」と題したこのキャンペーンを実施しました。

https://youtu.be/_8tmo-2cbKU

 

英国中のパブは、大規模なロックダウンを経て2021年5月に営業を再開しましたが、長い間多くの人々は「お酒を外で飲む」という行為ができずにいました。

 

そこでギネスは、「多くの顧客、ギネスビールのファンが友人とパブで一杯やることを懐かしんでいる」という感情をベースにこの動画を制作したのでした。

 

この広告は非常にシンプルです。

 

ギネスビールの特徴は黒色のビールに白い泡なのですが、彼らは街にあるまるでギネスビールに見える風景やオブジェクトを捉えたのでした。

そして最後は「待つ人には良いことがある」という希望的なコピーで締めくくっています。

 

また、このキャンペーンは広告を動画だけで終わらせることなく、ギネスビールを連想させるものの写真をハッシュタグ「#LooksLikeGuinness」でファンにシェアしてもらう、UGCキャンペーンも同時に開催し、複数のプラットフォームでキャンペーンを展開したのでした。

 

その結果、ギネスはパブが再開された週にソーシャルメディアで最も話題になったブランドとなり、標準的なベンチマークよりも350%高いエンゲージメント率を獲得したのでした。

 

 

まとめ

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はクロスプラットフォームキャンペーンを成功させるためのヒントと事例をご紹介いたしました。

ソーシャルメディアを上手く活用することは、ブランドがスケールしていく上でも欠かせなくなってきています。

もちろん、ひとつのソーシャルメディアにフォーカスしてコンテンツの質を高めていくことも大切ではありますが、様々なプラットフォームで効果が出るように戦略を練っていくことも大切です。

もし、クロスプラットフォームキャンペーンを展開される場合は今回ご紹介したポイントをぜひ、ご参考くださいね。

 

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。