【ソーシャル担当・マーケター必見!】2021年のインフルエンサーマーケティングキャンペーンの海外事例7選 TikTok編

デジタル化が加速する今日、人々は新しい情報を求め続けほぼ毎日、ソーシャルメディアをスクロールし情報を探しています。

そんな現代で、インフルエンサーを活用したキャンペーンやソーシャルメディアマーケティングを避けて、ブランドがソーシャルで成功することはほぼ不可能なのではないでしょうか?

どのようなマーケティング戦略においても、成功の鍵は、適切なオーディエンスを選び、消費者とつながるための適切な場所と声を見つけることです。
特にTikTokを利用する場合、成功するかどうかは、TikTokの米国ユーザーの約半数が29歳以下であることから、若い消費者のニーズにどれだけ応えられるかにかかっています。

また、インフルエンサーの定義は時代と共に常に変化を遂げ、数年前よりも複雑になってきています。

一般的な定義で「インフルエンサー」とは、消費者の購買意思決定に影響を与える力を持ち、ニッチな分野で熱心なフォロワーを持つ人のことを指します。

インフルエンサーマーケティングで言うと、2021年の顕著な傾向としてはマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの人気が高まっていることが挙げられます。

マイクロインフルエンサーは、メガインフルエンサーやセレブリティインフルエンサーに比べてフォロワー数が大幅に少ないものの、

エンゲージメント率が最も高く、フォロワーとのつながりやエンゲージメントに強いインフルエンサーです。

 2021年のインフルエンサーマーケティングのトレンドとしては、一度限りのコラボレーションでなく、

ブランドがインフルエンサーとの継続的なパートナーシップを選択することや、パフォーマンスベースのパートナーシップ契約、”本物 “へのこだわりなどが挙げられます。

今記事ではそんなインフルエンサーマーケティングの中でも、海外で人気を博した2021年に行われたインフルエンサーマーケティングキャンペーンの海外事例10をご紹介いたします。

TikTokで成功するコンテンツを作るには?

TikTokで成功するコンテンツを作るには?

既存のトレンドを活用する

トレンドは、TikTokでのブランドパフォーマンスを促進するための重要な要素のひとつです。

ソーシャルでは最新のトレンドを利用することで、自分たちがリーチできなかった層にリーチすることができる機会を得ることができます。

クリエイターから始める

ソーシャルにおいてコンテンツは重要ですが、そのコンテンツを誰が作るかによって、大きな違いが生まれます。

ブランドや商品に合った適切なクリエイターを選ぶことで、ユーザーの関心を引くことができます。

特にハイエンドなラグジュアリーブランドは、プラットフォームの性質を理解しているクリエイターとコラボすることで、ハイエンドなメッセージを、

現代の消費者に語りかけるような、より親しみやすいマーケティング戦略に変換し、ターゲットとの距離を縮めることができます。

バイラリティが鍵

プラットフォーム上で何が機能するかを理解することが、マーケティング戦略の出発点となります。

既存のトレンドを活用するだけでなく、そのチャンネルに適したコンテンツを作成し、オーディエンスのニーズを満たしましょう。

TikTokは、短くて面白い動画が多く、すぐにバイラルになり、簡単に真似ができます。

Dunkin’ Donuts(ダンキンドーナツ)

Dunkin' Donuts(ダンキンドーナツ)

ダンキンドーナツ は、アメリカ発祥のドーナツがメインのファストフード店のチェーンブランドで、現在の本社はマサチューセッツ州キャントンにあります。

主力商品のドーナツの他、コーヒー、マフィン、ベーグルサンドイッチなども扱っていて、北米では多くの人に愛されているドーナツショップチェーン店です。

Dunkin’ Donutsは、現在TikTokで300万人のフォロワーと2,130万の「いいね!」を獲得しており、TikTokで大きな存在感を示しています。

彼らの人気は戦略的なインフルエンサーマーケティングが成功の理由のひとつだとされています。

Dunkin’ DonutsはTikTokで一番フォロワーの多い、人気No,1クリエイターであるCharli D’Amelio氏と長期的なスポンサー契約を結び、

単にドリンクを持ってポーズをとるだけでなく、彼女が実際に商品を注文するTikTokコンテンツでDunkin’を宣伝してもらいました。

ハッシュタグ「#CharliXDunkinContest」(チャーリー×ダンキンコンテスト)でバイラルキャンペーンを展開、

Dunkin’ Donutsはチャーリーの名前に因んで2種類のドリンクを発売し、最初に発売されたドリンクは “The Charli “と呼ばれました。

“The Charli “により、発売日にはアプリのダウンロード数が57%増加し、翌日にはコールドブリューの売上が45%増加したのでした。

Dunkin' Donuts(ダンキンドーナツ)

Gymshark(ジムシャーク)

Gymshark(ジムシャーク)

Gymsharkは、イギリスのソリハルに本社を置くイギリスのフィットネスアパレルブランドです。フィットネスアパレルブランドというと、

アメリカではナイキ、カナダではルルレモンなど、大きな企業がマーケットのシェアを占めていたにも関わらず、

Gymsharkは2012年の登場から数年足らずで全世界で大人気のフィットネスウェアブランドになりました。

Gymsharkの創業者であるベン・フランシス氏は当時、彼自身が視聴していたフィットネス系YouTuberに彼が作ったジムウェアをプレゼントすることにしました。

彼はただ単に商品を気に入ってもらえたら嬉しいという気持ちで送っていたのですが、その効果は敵面。

商品を手にしたYouTuberは彼の送ったウェアを気に入り、彼らのフォロワーや視聴者が続々とどこでウェアを手に入れたのか尋ねるようになりました。

彼はインフルエンサーマーケティングを戦略的に行ったわけではなかったにも関わらず、後々それらがGymsharkを成長へと導いたのでした。

その中でも最近、Gymsharkのキャンペーンの中で特に成功したのが「66 Days: Change Your Life(66日で人生を変えよう)」です。

Gymsharkは、Gymshark66を単なるトレンドではなく、66日間のイベントと競技で、ポジティブな生活習慣で自分の人生を変えることに挑戦し、

最後には賞品を獲得できるというキャンペーンを実施。

TikTokでより強い存在感を示すインフルエンサーと提携することで、Gymsharkは動画コンテンツに傾倒し

#gymshark66はTikTokで241.3百万回の再生を達成し、#gymshark66はInstagramで約750,000件もの投稿を獲得したのでした。

インフルエンサーがTikTokを利用して#gymshark66キャンペーンを広める一方で、Gymshark自身はInstagramのIGTVを利用して、

個人が66日間でより健康的な習慣に変えた経験を語る「Stories of the 66」ビデオシリーズを展開し、多くの人々にインスピレーションを与えたのでした。

Gymshark(ジムシャーク)

Chipotle(チポトレ)

Chipotle(チポトレ)

Chipotle(チポトレ・メキシカン・グリル)は、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランスに店舗を構えるメキシコ料理レストランチェーンです。

彼らもまた、飲食店ブランドの中では数多くのインフルエンサーマーケティングを行なってきました。

David DobrikやShawn Mendesなどの有名なミュージシャンやインフルエンサーとパートナーシップを結んできたほか、

最近ではバイラルなTikTokクリエイターを含む15人のインフルエンサーからなる「Chipotle Creator Class」(チポトレクリエイタークラス)を立ち上げ

Chipotleとパートナーシップを組んでプロモーションを行っています。

2021年の夏に実施したインフルエンサーマーケティングキャンペーンは、プライド月間を記念したドラァグクイーン達とのパートナーシップを開催。

このキャンペーンでは、ドラァグ・スターのトリクシー・マテル、キム・チー、ゴットミックとのパートナーシップで、

彼らが注文したChipotleの各オーダーがChipotleのアプリとウェブサイトで紹介され、そして彼らと同じオーダーをすることで、

その各売り上げから1ドルがLGBTQ+の慈善団体に寄付されるような仕組みのキャンペーンでした。

インフルエンサーとのパートナーシップは、Chipotle社にとって定番の手法であり、TikTokで140万人のフォロワーを持つインフルエンサー、Christina 

 Najjar氏とのコラボレーションもその一例です。

彼女はソーシャルメディアで大人気なことから、彼女のおすすめ商品やコンテンツ、ブログに熱心に耳を傾けるフォロワーはたくさん居ます。

そんなインフルエンサーを活用することで、Chipotleはより多くの人々に簡単にリーチすることができるのです。

Chipotle(チポトレ)

Benefit Cosmetics(ベネフィット・コスメティックス)

Benefit Cosmetics(ベネフィット・コスメティックス)

Benefit CosmeticsはCrocs(クロックス)とのコラボレーションで、

インフルエンサーのManny MUAが主導するキャンペーン#benefitofcrocschallenge(ベネフィット オブ クロックス チャレンジ)を開催。

この少しクレイジーなメイクアップチャレンジは、TikTokとInstagram Reelsにまたがって行われ、参加者はみんなクロックスを手にはめたままメイクアップにチャレンジしたのでした。

Manny は、400万人のフォロワーを持つだけでなく、Benefit CosmeticsとCrocsのブランドに親和性のある代表的なビューティーインフルエンサーでもありました。

このチャレンジはTikTokで600万回再生され、この為にプロデュースされたCrocsの限定ラインも完売という結果になりました。

Benefit Cosmetics(ベネフィット・コスメティックス)

Levi’s(リーバイス)

Levi’s(リーバイス)

リーバイスは「Buy Better, Wear Longer」(いいものを買って、長く着よう)と言うスローガンのもと実施されたキャンペーンで、

歌手で俳優のジェイデン・スミスと大人気Youtuberのエマ・チェンバレンがタッグを組み、

リーバイスがおこなっているサステナビリティへの取り組みとファッション業界の過剰消費への関心を高めるためのアクションを起こしました。

ジェイデンとエマは、キャンペーンビデオの中で、何かを購入する時は地球のために心を込めて消費し、サスティナブルな選択をした上でリーバイスを着用していることを語っています。

メッセージは他のブランドでも語られているようなことかも知れませんが、ポイントは彼らが起用したインフルエンサーが若い世代、

特にGenZ世代から絶大な人気を誇る2人だというっことです。

エマ・チェンバレンはYouTubeの登録者数が1,100万人、Instagramのフォロワー数が1,440万人、ジェイデン・スミスはInstagramのフォロワー数が1,750万人、

Twitterのフォロワー数が800万人であることに加え、2人は熱狂的なファンによってサポートされています。

Benefit Cosmetics(ベネフィット・コスメティックス)

PlayStation

PlayStation

プレイステーションは、新しいバーチャルリアリティヘッドセットのプロモーションのために、

5人のゲーマー・インフルエンサーと提携し、カナダの市場をターゲットに、InstagramとYouTubeを中心に展開しました。

このキャンペーンでは、テクノロジー関連のオーディエンスとゲーマーの間のギャップを埋めるために、エンゲージメント率の高いマクロ、ミクロ、ナノのインフルエンサーに注目。

Instagramのフォロワー数が約1万人から7万2千人のインフルエンサーたちは、

「#PlayStationVR」、「#ITriedPSVR」、「#PSVR」というハッシュタグと「@PlayStationCA」というタグを付けて投稿。

InstagramとYouTubeでのクロスチャネルプロモーションにより、数百万人の潜在的なお客様にブランドと「PlayStation VR」を届けしました。

PlayStation

Moncler(モンクレー)

Moncler(モンクレー)

Monclerのキャンペーン#MonclerBubbleUpは、Bella PoarchやCharli D’AmelioといったTikTokのメガインフルエンサーの協力を得た、TikTokでバイラルなチャレンジとなりました。

このチャレンジ動画では、Monclerの代表的なコートであるバブルコートのコーディネートを、家にあるアイテムで再現することにユーザーがチャレンジ、

またTikTokで人気の曲に合わせ投稿するように促したのでした。

このチャレンジは76億回の再生回数を獲得し、GenZ世代にまで認知度とエンゲージメントを広げることに成功しました。

Moncler(モンクレー)

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は2021年のインフルエンサーマーケティングキャンペーンの海外事例7選 TikTok編をご紹介いたしました。

TikTokを利用する際は、「コピー&ペースト」のアプローチではうまくいかない可能性が高いことを覚えておいてください。

また、TikTokは他のプラットフォームと比べると速いペースでコンテンツのトレンドが変化します。

また、もしあなたがTikTokがプラットフォームとしてピークを迎え、出遅れ ているように感じているのなら、ご心配なく!

ブランドのマーケティングキャンペーンに関しては、TikTokはまだ初期段階であることを忘れてはいけません。

今からでも遅くないので、今回紹介したマーケティング戦略に活用し、クリエイティブでインパクトのある方法を見つけて、ブランドのパフォーマンスを高めていきましょう。

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。