【マーケター必見】2022年に考慮すべきインフルエンサー・マーケティングの基礎&統計データまとめ

YoutubeやInstagramなどのソーシャルメディアが発展するとともに、インフルエンサーの力も拡大し続けています。

少し前だと、芸能人や有名なスポーツ選手が何かをおすすめしたり、CMに出演することが当たり前でしたが、

最近ではソーシャルメディアから出てきたインフルエンサーが有力な広告塔として存在しています。

では、インフルエンサーマーケティングを成功させるためにはどのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか?

インフルエンサーがどのように消費者行動を形成し、どのように消費者とつながるかを理解するためには、

インフルエンサーの進化を把握するだけでなく、彼らの存在そのものを理解しなければなりません。

今記事では、インフルエンサーマーケティングに関する基礎的な知識から、彼らに関する統計をご紹介いたします。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーマーケティングとは、ブランドがデジタルインフルエンサーとパートナーシップを結び、

商品をオススメしてくれるパーソナリティとイメージを結びつけ、消費者とつながりを持つことを言います。

この戦略は、Web2.0時代にブログやソーシャルメディアプラットフォームが出現し、誰もがインターネット上でコンテンツを簡単に発信できるようになったことで重要性を増しました。

また、彼らは最初は無名で普通の一般人だったため、インフルエンサーとしてファンからの信憑性が高く、コンテンツへのエンゲージメントも高いのでした。

やがて、インフルエンサーの存在は世界中で注目される存在となったのです。

例えば、Youtubeでゲーム実況者として登場したPewdiepieや、日本だとはじめしゃちょーやヒカキンなども人気のインフルエンサーと呼べるでしょう。

インフルエンサーの登場は、伝統的な広告の形を変えたのでした。

なぜかというと、現代のデジタル社会に生きる消費者の多くはインターネットを活用して生活を送っているため、彼らの好きなコンテンツにアクセスすることが可能となったのです。

今までは情報を得るというと、テレビやラジオが多かったため、それらを見ている人へ向けて企業は広告を打っていました。

それを見ているオーディエンスは見る・見ないの選択肢がなかったのが当たり前だったのですが、現在は消費者がそれらを選ぶことがほとんど可能になったと言っても過言ではありません。

そこで、ブランドは今までの「無理矢理関心を得る」と言うコミュニケーション方法から、

消費者の関心と信頼をしっかり得るために、消費者により適切でエキサイティングな新しい戦略を採用し始めたのです。

そのひとつが「インフルエンサーマーケティング」でした。

フォロワーから信頼を得ているインフルエンサーが、デジタル時代の消費者とつながる最も効果的な手段として注目され始めたのでした。

こうして、ブランドとインフルエンサーのパートナーシップは、インフルエンサーマーケティングと、

この種のパートナーシップを繁栄させるためのサービスやツールの市場であるクリエイターエコノミーを確固たるものにしたのです。

マーケティング戦略にインフルエンサーを採用する理由とは?

マーケティング戦略にインフルエンサーを採用する理由とは?

デジタルインフルエンサーは、熱心で忠実なオーディエンスを構築するウェブコンテンツのクリエイターです。

マーケティング戦略にインフルエンサーを採用することで、彼らが伝える信頼と支持を活用させてもらえるだけでなく、彼らのオーディエンスに直接的にアプローチすることができます。

有名なインフルエンサーは数百万人のフォロワーを抱えていますが、インフルエンサーマーケティングでは、

マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーへの注目が高まっており、

ニッチにおけるブランドのリーチとエンゲージメントを高めることもインフルエンサーマーケティングではトレンドになっています。

インフルエンサーマーケティングで重要なのは、インフルエンサーがブランドのオーディエンスにどの程度関連しており、またエンゲージメントを確保することができるかと言うことです。

インフルエンサーの強みは「一般人」ということです。

インフルエンサーのみんながありのままの自分自身を曝け出しているわけではありませんが、

成功しているインフルエンサーのほとんどが「自分らしさ」「人間らしさ」を隠さずに出していることが多く見受けられます。

これは、オーディエンスとの心理的な距離を縮める彼らの戦略でもあるのです。

リアルなコンテンツを通じて、彼らは自身のライフスタイルをオーディエンスに明らかにし、自分たちが実在の人物であることを示し、

一般大衆から遠い存在である従来のメディアの有名人とは異なり、フォロワーとの距離を縮めることでインフルエンサーとして高いエンゲージメントを確保しているのです。

だからこそ、彼らが持つオーディエンスへの影響力は計り知れず、その影響力はブランドが喉から手が出るほど欲しいものなのです。

2022年のインフルエンサーマーケティングの主要統計データとは?

2022年のインフルエンサーマーケティングの主要統計データとは?

ここでは、インフルエンサーマーケティングがどのように機能し、なぜ多くの企業がこの戦略に投資するのかを明らかにするために、

インフルエンサーマーケティングの統計情報を集めました。

2022年、なぜあなたもこの戦略に投資する必要があるのか、読み進めてみてください。

・49%の消費者がインフルエンサーのおすすめによって購入を説得されたことがある。

Twitterが実施した調査によると、ソーシャルメディア上のインフルエンサーは、ブランドがオーディエンスとつながるために重要な役割を担っていることがわかりました。

この調査によると、49%の消費者がデジタルインフルエンサーからのおすすめ情報を頼りに購入の意思決定をしたことがあると回答。

さらに、そのうちの40%がソーシャルメディアで見た後に何かを購入したと主張しており、

ブランドがデジタルインフルエンサーの信頼性から利益を得ることができるという考えを裏付けています。

・あらゆるニッチやパーソナリティーのインフルエンサーやフォロワーが存在しますが、Influencer Marketing Hubのデータによると、

インフルエンサーをフォローしているのは男性よりも女性の方が多いという結果が出ています。

若い年齢層では、女性と男性の格差が特に顕著に表れています。

16歳から24歳では、女性の33.1%がインフルエンサーをフォローしているのに対し、男性は25.1%です。

25歳から34歳では、女性26.1%、男性21.9%と変化します。

・Instagramのスポンサー付き投稿のエンゲージメントの91%はマイクロインフルエンサーによるもの。

ブランドキャンペーンは大体が大物、有名インフルエンサーが独占していると考えているのなら、それは間違いかもしれません。

実際には、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーといった規模は小さいが、

よりニッチな層に焦点を絞ったコミュニケーションが可能なインフルエンサーがブランドから人気を集めているのです。

Klearが実施したレポート「2022 State of Influencer Marketing」によると、スポンサー付き投稿のエンゲージメントの91%は、

マイクロインフルエンサーによって作成されたコンテンツであったことが判明。

これは、2020年との比較で約2%の伸びを示しています。

・インフルエンサーマーケティングキャンペーンの94%にInstagramが活用されている。

インフルエンサーを起用したキャンペーンで最も利用されているソーシャルメディアチャンネルはどこかご存知でしょうか?

Klearが実施したレポート「2022 State of Influencer Marketing」のデータによると、インフルエンサーマーケティングキャンペーンの94%は、

チャネルにInstagramを含めているそうです。

・今後もインフルエンサーコンテンツへの投資は飛躍的に拡大する

Research and Marketsによると、インフルエンサーマーケティング業界は2021年に102.4億ドルという素晴らしい数字を記録しています。

また、この数字は2028年までに848億9000万ドルに達するとも言われており、今後もクリエイターエコノミー、インフルエンサーエコノミーの拡大は止まるところを知りません。

・マーケターの9割がインフルエンサーマーケティングは有効な戦略だと考えています。

上記の数字を見ても、インフルエンサーマーケティングが貴社の戦略にふさわしいと確信できない場合は、マーケティング担当者の意見に耳を傾けてみてください。

Influencer Marketing Benchmark Report 2021によると、マーケティング担当者の90%が「インフルエンサーマーケティングは効果的だ」と考えています。

つまり、インフルエンサーとの連携は、マーケティングの成果を高め、オーディエンスとの関係を改善し、前向きな投資対効果をもたらす傾向があるということです。

優秀なインフルエンサーを雇うには?

優秀なインフルエンサーを雇うには?

インフルエンサーマーケティングを実施するにあたり、1番大切な要素なのが「インフルエンサー」です。

戦略や商品ももちろん、それらがあってのものなのですが、何よりも優秀なインフルエンサーを選ばない限りはあなたの思い描くようなキャンペーンは実施できないかもしれません。

ここでは、あなたのブランドがインフルエンサーマーケティングの世界に参入するための具体的なヒントをいくつかご紹介します。

フォロワー数にこだわらない

インフルエンサーのフォロワー数は、キャンペーンの潜在的なリーチを知りたいブランドにとって、通常、注目されるものです。

しかし、オーディエンスが多いからといって、そのインフルエンサーのエンゲージメント率や影響力が本当に高いとは限りません。

インフルエンサーを探す際には、フォロワーから本当に信頼を得ているか、フォロワーとどのように関わっているか、そして、

本当にオーディエンスにインスピレーションを与える存在なのかを確認することがより重要です。

自社のブランド価値と一致するインフルエンサーを探す

インフルエンサーのオーディエンスとの関わり方を理解することに加え、リーチ数やエンゲージメント数ではない、より主観的な要素を評価することも重要です。

インフルエンサーを起用する場合は、自社ブランドの価値観や理念と一致するインフルエンサーを探しましょう。

彼らとパートナーを組むと、彼らのイメージがあなたのブランディングと関連付けられることを忘れないでください。

そのため、彼らの経歴や評判を評価し、彼らがあなたのブランドが掲げるものと合致しているかどうかを理解しましょう。

 あなたのブランドと商品が好きなインフルエンサーを選ぶ

当たり前のようですが、この点を忘れがちなマーケターが多いので注意してくださいね。

インフルエンサーを選択する場合、できる限り、実際にあなたのブランドや商品を愛用している、もしくは好きだとわかっているインフルエンサーと仕事をするようにしましょう。

オーディエンスはインフルエンサーが本当にその商品が好きで紹介しているのか、仕事で仕方なく紹介しているのか、その違いには一瞬で気づきます。

また、そのインフルエンサーと親和性が一切ないブランドや商品の紹介、宣伝は本当のおすすめのようには感じてもらえず、結果的に認知には繋がったとしてもコンバーションには繋がらないことがほとんどです。

インフルエンサーの評判を事前に調査する

インフルエンサーは、もはや趣味の世界ではありません。

多くの人にとってそれは職業であり、それゆえにプロフェッショナリズムが要求されます。

知名度の高いインフルエンサーは、交渉の代理人となるメディア企業とも連携しているほどです。

ですので、優秀なインフルエンサーを採用するためには彼らが過去に行ったキャンペーンコンテンツなどを見て判断するようにしましょう。

もし、彼らが代理人やエージェンシーなどを通しておらず、フリーで交渉なども行っている場合は、

実際に彼らに納期を守り規約やガイドラインを守れるかどうかなどもしっかりと確認してから契約するようにしましょう。

これは後のトラブルを防ぐためでもあります。

オーディエンスにとって重要なソーシャルメディアチャンネルを把握する

今回ご紹介したインフルエンサーに関する統計では、Instagramが好まれているソーシャルメディアであること、TikTokが伸びていることには既にお気づきかと思います。

しかし、最も人気のあるチャンネルを知ることよりも、どのチャンネルが「あなたのオーディエンス」にとって最も魅力的なのかを理解することの方が重要です。

また、どのチャンネルでインフルエンサーがより関連性を持っているかに注目しましょう。

例えば、あなたのブランドの商品の認知度を上げたいとします。

となると、InstagramよりもTwitterの方がリーチを増やせる確率がたかいため、Twitter上で人気のインフルエンサーを探すようにした方が良いかもしれません。

インフルエンサーマーケティングのための具体的な戦略と予算を持つ

インフルエンサーマーケティングに本格的に取り組むのであれば、ブランド戦略全体の中にインフルエンサー専用の戦略と予算を組み入れる必要があります。

ブランドとオーディエンスが結びつかないまま、企業がインフルエンサーを呼んで単発のキャンペーンに参加させるだけというのはよくある話です。

しかし、ブランド側が戦略を持ったしっかりとした提案でインフルエンサーにアプローチすることで、その関与はより大きなものになります。

このようなパートナーシップにより、インフルエンサーがブランドのアンバサダーとなるケースは少なくありません。

基本的に、彼らはブランドの顔となり、ブランドとより長く深い関係を築き、消費者とのより強い感情的な結びつきを構築していきます。

さまざまな可能性を検討する

インフルエンサーマーケティングは、インターネット上のコンテンツクリエイターであるインフルエンサーたちが発端となっています。

しかし、デジタルインフルエンサーの概念は広がり、現在では他の多くのパーソナリティーを含んでいます。

近年では、新しいタイプのインフルエンサーが登場し、キャンペーンに参加することができるようになりました。

東京オリンピックで人気を博したシモーヌ・バイルズやトム・デイリーなどのアスリートインフルエンサーやヌーノ・ウリやサチコなど、

CGや人工知能で作られた人間以外のインフルエンサーである、バーチャルインフルエンサーなども人気を博しています。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はインフルエンサーマーケティングに関する基礎的な知識から、彼らに関する統計をご紹介いたしました。

インフルエンサーマーケティングの人気は今後も止まることのないまま、更にスケール拡大して行くことでしょう。

また、TikTokのような新しいソーシャルメディアの登場は更にインフルエンサーマーケティングの人気に繋がってくる要因でもあります。

今回ご紹介したポイントを活用して、あなたのブランドにぴったりのインフルエンサーを探し当てて、彼らとしか創り出すことのできないコミュニケーションを構築してみてくさいね!

 

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。