インタラクティブコンテンツは、企業のサイズに関係なく、あらゆる規模のブランドやビジネスにおいてその重要性を着実に高めています。
しかし、多くのブランドは一貫してインタラクティブコンテンツを制作するためのリソースがないと考え続けています。
この記事では、インタラクティブコンテンツがマーケティングの目標達成にどのように役立つかを紹介するとともに、インタラクティブコンテンツ自体についても詳しくご説明いたします。
目次
・インタラクティブコンテンツとは?
・CTRを向上させる
・リードジェネレーションの最適化
・カスタマーエクスペリエンスを向上させる
・エンゲージメントとブランド認知の構築
・売上をブーストさせる
・ファーストパーティデータの収集に役立つ
・オーディエンスの平均ページ滞在時間の増加させる
・まとめ
CONTENTS
インタラクティブコンテンツとは?
デジタルマーケティングの文脈では、インタラクティブコンテンツとは、クリック、ドラッグ、タップ、回答など、オーディエンスの能動的な参加を必要とするデジタルコンテンツのことを指します。
この用語は、インタラクティブな形態のコンテンツを、テキストや画像のようにユーザーが単に消費する受動的なコンテンツや静的なコンテンツと区別する方法です。
つまり、インタラクティブコンテンツは、強力なデジタルマーケティング戦略にとって不可欠な要素なのです。
CTRを向上させる
クリックスルー率(CTR)はデジタルマーケティングにおいて、非常に重要な指標です。
CTRを見ることで、マーケティングプランの成否を判断することができるのです。
実際、CTRの向上は企業の継続的なマーケティング目標の1つであることが多くみられます。
CTRとは、元のページに到達した訪問者のうち、目的のページ(記事末のCTAリンクなど)をクリックした訪問者の数を、元のページに到達した総数と比較したものです。
インタラクティブなコンテンツは、どのようにCTRを高めるのでしょうか?
あなたの業界でよくある質問に対する検索意図に答えるブログ記事を書いたとします。そのブログ記事の最後には、コール・トゥ・アクション(CTA)を付けますよね?
もちろん、それは良い習慣ですが、読者の中にはそこにたどり着く前にチューニングしてしまう人もいます。
しかし、CTAがテキストベースの記事の最後の段落だけでなく、CTAが実際にインタラクティブなコンテンツに結びついていたらどうでしょう?
付加価値を示せば、通常より多くのクリックスルーが発生し、CTRが上がるかもしれません。
リードジェネレーションの最適化
インタラクティブなコンテンツは、リードジェネレーション、特に有料検索やオーガニック検索から始まるリードジェネレーションを最適化することもできます。
例えば、ブログの記事からリードを引き込みたいとします。
この場合も、記事の末尾にCTAを記載するようにしましょう。
しかし今回は、読者にクリックスルーを求めるのではなく、サインアップやメールアドレスの提供などを求めます。
そのリードジェネレーションに対して、何らかのインセンティブを提供するのがマーケティングでは一般的なやり方です。
小売製品を販売しているのであれば、「今すぐサインアップすれば、最初の注文が何パーセントか割引になります!」というポップアップを表示しても良いかもしれません。
また、B2Bの分野では一般的なアプローチとして、無料のeBookを制作、オンラインで提供する手法をとっています。
そのeBookを求めるオーディエンスに対して、名前やメールアドレスや勤務先の電話番号などの個人情報を求めることで、追って彼らに営業をかけることができるのです。
カスタマーエクスペリエンスを向上させる
マーケティング担当者がカスタマーエクスペリエンスについて語るのには、それなりの理由があるのです。
実際、製品がどれほど優れていても、それは重要ではありません。
もし、商品を購入したり、商品を手に入れるまでの体験がひどいものであれば、一部の消費者はその商品の良さを感じることができないからです。
言い換えれば、時代遅れで信頼性のないひどいウェブサイトからしか購入できないような優れた製品は、リーチが限られてしまうということです。
アップルは、このことを誰よりもよく理解しています。
アップルの店舗は、製品を販売するために設計されているようにさえ見えませんよね。
そうではなく、彼らの店舗は、「体験と関係」を作り出すものなのです。
そして、それが実は一番商品を売ることに繋がるのです。
では、これがインタラクティブコンテンツとどう関係するのでしょうか?
簡単なことです。顧客は自分で何かを発見するのが好きなのです。
静止したコンテンツと、回転させたり、拡大したり、遊んだりできる360度で楽しめるコンテンツなら、消費者はどちらを選ぶでしょうか?
他にも、同じような製品を販売している場合、どの製品がどのタイプの消費者に適しているかを説明する長文のブログ記事を作成することができます。
それを読んで購入の意思決定をする顧客もいるでしょう。
しかし、その長文のブログ記事がインタラクティブなクイズでもあったら、それは「読む体験」から「楽しむ体験」に変わります。
このように一般的な消費者は、自分自身で体験をコントロールできることに喜びを感じるのです。
インタラクティブなコンテンツによる顧客体験の向上の可能性は、現実的にはほぼ無限大の可能性を秘めています。
エンゲージメントとブランド認知の構築
エンゲージメントは定義が難しい指標であり、その定義によっては測定が困難な指標でもあります。
定義は様々ですが、一般的に「エンゲージメント」とは、投稿自体へのコメントやソーシャル経由のやりとりなど、目に見える形で公開される何らかのやりとりを意味します。
すべてのビジネスが等しくソーシャルエンゲージメントに依存しているわけではありません。
例えば、B2Bでは消費者に直接販売するB2Cブランドよりも、エンゲージメントの重要度がはるかに低いのです。
しかし、エンゲージメントを自然に構築するのは非常に難しく、一部のビジネスはここで大きな牽引力を得ることはできません。
エンゲージメントがあなたのビジネスに関連する指標であるならば、それを「構築」する必要があるのです。
非常に興味深く、社会的価値のあるインタラクティブなコンテンツを作成することは、これを行うための素晴らしい方法の1つです。
興味深いアンケート、楽しいクイズ、洞察に満ちたインフォグラフィックなどは、オーディエンスにとって興味深く、共有しやすいものであるべきである。
また、それらはあなたのビジネスと密接に結びついたコンテンツを作成する必要があります。
売上をブーストさせる
インタラクティブコンテンツは、直接的なものと間接的なものの2つの方法で売上を向上させることができます。
まず、直接的な効果について説明します。
長文のブログ記事と組み合わせたインタラクティブなクイズを作ったとします。
例えば、「あなたのスタイルには、どの[靴/プレート/スマホケース/スウェットシャツ]がぴったりでしょうか」というトピックがあるとします。
この場合、ユーザーのその質問に答えるだけで終わらせてはいけません。
クイズ結果の画面でユーザーが選んだ商品へのリンクを直接提供するなどして、セールスファネルを継続させましょう。
さらに、結果ページで割引コードを提供することで、2倍以上の売り上げ効果を得ることができるかもしれません。
このように、インタラクティブなコンテンツは、セールスファネルの一部として使用することができます。
また、特に販売プロセスが複雑なビジネスでは、間接的に売上を押し上げることも可能です。その方法は、次のとおりです。
インタラクティブ・コンテンツは、必ずしもストレートにセールスを目的としたものではありません。時には、データ収集のためのツールになることもあります。
ユーザーがインタラクティブ・コンテンツを操作することで、セールス・ジャーニーのどの段階にいるのか、ニーズやペインポイントが何であるのかについて、有益なデータが提供されます。
あなたのサイトでの現在のインタラクションは、販売につながらないかもしれません。また、そのように設計されていないかもしれません。
しかし、お客様の苦労やニーズに関する貴重なデータを集めることができれば、そのデータを営業チームに送ることができます。その結果、営業チームはより効果的に活動できるようになるのです。
ファーストパーティデータの収集に役立つ
前述したように、インタラクティブコンテンツは、純粋に顧客の教育や彼らのエンターテイメントのためだけである必要はありません。
インタラクティブコンテンツは、顧客データ収集のためのツールにもなるのです。
リード、見込み客、顧客が問題についてどう考えているか、どのようなものを好む傾向があるかなどのデータを収集することで、リリースする製品や追加する機能について、データに基づいたより良い意思決定を行うことができます。
オーディエンスの平均ページ滞在時間の増加させる
サイトやマーケティング戦略全体の相対的な効果を示す重要な指標のひとつが、オーディエンスの平均ページ滞在時間です。
平均ページ滞在時間の延長は特効薬ではありませんが、オーディエンスがあなたの言うことを実際に考慮することで、コンバージョンや販売の可能性が高まることは確かです。
また、オーガニック検索でオーディエンスを引き付けたのに、疑問が解決されるとすぐにクリックして離れてしまうという逆説的な懸念もあります。
そのような事態を避けるためにも、インタラクティブなコンテンツをページのどこかに埋め込むことで、オーディエンスに滞在する理由を与えることができるのです。
ウェブサイト上で何か他のことを楽しめたり、遊んだり、学んだり、その他交流できると、オーディエンスのページ上の滞在時間は必然的に伸びてゆくでしょう。
繰り返しになりますが、オーディエンスの平均ページ滞在時間は最終的な目的ではありません。彼らをどれだけ惹きつけているかを測定するための一要素なのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はインタラクティブコンテンツの有用性とその活用方法についてご紹介いたしました。
コンテンツマーケティングが主流の現代において、インタラクティブな要素を追加することはあなたのマーケティングを更なるレベルへ引き上げることにも繋がります。
また、インタラクティブコンテンツを活用することで、顧客はただコンテンツを「消費」することから「楽しむ」ことができるようになるのです。
ぜひ、今回ご紹介したインタラクティブコンテンツのポイントをあなたの施策でもご活用ください!