Shopifyで作成された人気の越境ECサイト事例を紹介!

越境ECサイトとは、国内から海外に向けて商品を販売するECサイトのことをいいます。

近年、日本でも越境ECサイトは増加しており、海外の消費者に向けて日本の商品が数多く販売されています。

今回はShopifyで活躍している人気越境ECサイトの事例をご紹介します。なぜ多くの企業が越境ECサイトとしてShopifyを選ぶのか、

人気のワケについても詳しくチェックしてみましょう。

Shopifyで作成された人気の越境ECサイト事例

Shopifyで作成された人気の越境ECサイト事例

越境ECサイトのポイントとなるのは、「対応言語」「対応通貨」「決済方法」です。

Shopifyで作成された、人気の越境ECサイトの事例を紹介します。

越境ECサイトの3つのポイントも合わせてチェックしてみましょう。

TORAYA

TORAYA

※画像引用:TORAYA

言語 日本語/英語/中国語
通貨
決済方法 クレジットカード

 

TORAYA(虎屋)は東京都港区に本社がある、室町時代後期に創業した和菓子メーカーです。

全部で83店舗を展開しており、国内だけではなくフランスにも出店しています。

 

TORAYA のECサイトは3か国語に対応していますが、日本向けサイトと海外向けサイトはどちらもすっきりとしていますが、デザインは異なります。

日本向けサイトは和菓子の繊細さや上品さが引き立つようなデザインです。

一方、海外向けサイトは職人が和菓子を作る様が画像で使われており、技の巧みさやていねいさが感じられます。

和菓子の美しさに加えて、手作りされる和菓子の職人技を海外の人に向けて発信しているところがポイントです。

オンラインショップページでも細かな部分に違いがみられます。商品の一覧画面で、日本向けサイトは商品名のみですが、海外向けサイトは商品名と合わせて価格が表示されています。

また、それぞれの商品ページでは、アレルゲンの項目、重量の項目が海外向けサイトで追加されています。

越境ECサイトの方が、和菓子をよく知らない海外の人に向けて、より詳しく商品説明しているのがわかるでしょう。

Fake Food Japan

Fake Food Japan

※画像引用:Fake Food Japan

言語 日本語/英語
通貨 円、ドル、ユーロ、ポンドなど12か国対応
決済方法 PayPal、MasterCard、VISAなど11種類

 

Fake Food Japanは「食品サンプル」を専門に販売するお店です。

「食品サンプル」は、食品に似せてリアルに作られた模型です。大正時代末期に日本で生まれた商品で、日本の飲食店の店頭などで見かけることができます。

食品サンプルは日本独自の文化であり、職人の手作りならではの技術により、近年海外からも注目が集まっています。

同ECサイトでは、食品サンプルはもちろん、食品サンプルで作られたアクセサリーやペン立て、孫の手など、珍しいアイテムも販売されています。

日本向けサイトと海外向けサイトのデザインは同じで、シンプルで文字が少なく、すっきりとしたデザインです。

商品の魅力がわかりやすく伝わるように、画像だけではなく動画でも商品のディテールが伝わるように説明を行っています。

OKAYAMA DENIM

OKAYAMA DENIM

※画像引用:OKAYAMA DENIM

言語 英語
通貨 円、ドル、ユーロ、ポンドなど23か国対応
決済方法 American Express、Apple Pay、Google Payなど8種類

 

OKAYAMA DENIMは海外向けに展開された岡山デニムのセレクトショップです。

「岡山デニム」は岡山県井原市周辺と倉敷市児島地区で生産されたデニムブランドです。

職人による、藍染めや織物の技術を活かした高品質なデニムは、日本国内だけではなく、海外からも人気が高まっています。

OKAYAMA DENIM のECサイトでは、ジーンズやトップスの他にも、帽子やカバン、靴下などが販売されています。

モデルは日本人が採用されていますが、トップページには実際に商品を購入した人のレビューが多数掲載されています。

着画像やコーディネートをチェックすることができ、レビュー数の豊富さからブランドの人気の高さがうかがえます。

Tabio

Tabio

※画像引用:Tabio

 

言語 英語
通貨 ドル
決済方法 Shop Pay、Pay Pal、Google Pay、クレジットカード

 

Tabioは大阪市に本社を置く、靴下の企画・製造・販売を行う会社です。

「Tabio」や「靴下屋」などのブランドがあり、日本国内の他、イギリス、フランス、中国にも店舗があります。

 

Shopifyで作られたTabioのECサイトは海外向けのサイトで、日本向けは別サイトで作成されています。

商品のカラーバリエーション、柄、素材、デザインの豊富さが感じられるサイトです。モデルとして外国人が採用され、実際に着用したときのイメージが湧きやすくなっています。

また日本向けサイトではモデルが両足靴を着用している画像が多く、画像にマウスを合わせると商品のみの着用していない画像に切り替わります。

海外向けサイトは、モデルの写真手前の足は靴下のみ、写真奥側の足は靴下と靴を着用している画像が使われており、

一目で靴下のデザインと靴とのコーディネートがわかるようになっています。

サンリオ

サンリオ

※画像引用:サンリオ

言語 英語
通貨 ドル
決済方法 American Express、Apple Pay、Diners Clubなど10種類

 

サンリオは400種類を超える自社のキャラクター商品を販売しており、グッズや出版、映像、レストラン事業など幅広く展開しています。

国内に180店舗あり、キャラクターをモチーフとした2つのテーマパークもあります。

 

かわいらしいキャラクターは海外でも人気です。

Shopifyで作られたサンリオのECサイトは海外向けのもので、文房具、アパレル、ぬいぐるみなど、キャラクターを用いたさまざまなグッズが販売されています。

さらにInstagram、Twitter、Pinterest、YouTube、Facebook、TikToktといったさまざまなSNSと連携しており、運用も積極的です。

商品情報だけではなく、キャラクターの日常の様子や誕生日などの情報を定期的に発信しています。

日本向けのサイトと比べて、海外向けのサイトは全体的に文字が少なくすっきりしています。ひとつひとつの画像が大きく、モデルは海外の人を採用しています。

MUSUBI

MUSUBI

※画像引用:MUSUBI

言語 英語
通貨
決済方法 銀行振り込み

 

MUSUBIは、日本で古くから親しまれてきた風呂敷を扱うショップです。

京都と東京に実店舗があります。

ECサイトでは生地やサイズ、ブランドなどを選択でき、多彩でさまざまな柄の風呂敷が豊富にそろっています。

商品購入時に、お弁当箱や本、ワインなどを風呂敷で包む方法や、バッグとしての使い方などが紹介されたリーフレットが導入されるので、海外の方でも安心です。

サイトから画像をダウンロードすることも可能です。

ShopifyのECサイトは海外向けに作成されたもので、日本向けは別サイトで作られています。

海外向けのサイトは文字が少なく、代わりに大きな画像が使われています。

サイトのトップページには、日常生活で風呂敷を利用するシーンがYouTube動画でおしゃれに紹介されています。

動画にすることで画像よりも、海外の人に風呂敷の利便性やデザイン性がわかりやすく、商品の魅力をより伝えることができるでしょう。

BENTO&CO

BENTO&CO

※画像引用:BENTO&CO

言語 日本語/英語/フランス語
通貨 ドル、ユーロ
決済方法 American Express、Apple Pal、VISAなど13種類

 

京都に店舗があるBENTO&COは、弁当箱を専門に扱うショップです。

箸や巾着袋、水筒、ピックなどお弁当に関連するアイテムも販売しており、オリジナルのお弁当箱の作成依頼も受け付けています。

BENTO&COのECサイトは、日本語、英語、フランス語の3か国語に対応しており、手動で切り替え可能です。

日本向けと海外向け(英語・フランス語)でデザインが異なりますが、いずれもすっきりとしたデザインです。商品ごとのページは日本も海外もデザインは同じです。

しかし海外向けサイトのみ、他のアイテムも同時購入すると5%割引になるサービスを行っています。

思わず複数買いしてしまいたくなる施策です。

木のぬくもりが感じられる「曲げわっぱ」や、竹を編んで作られた「竹アジロ」の弁当箱など、日本の伝統が感じられるお弁当箱も購入できます。

Shopifyの越境ECサイトが人気のワケ

Shopifyの越境ECサイトが人気のワケ

海外に向けてショップ展開することは、事業が大きく成長するチャンスです。

しかし、越境ECサイトを作成するには、ターゲットとする国に向けて言語や通貨など対応させる必要があります。

多言語に対応可能だから

海外の方が自社の商品や企業にせっかく興味を持ったとしても、サイトが母国語で書かれていなければサイトから離脱してしまうでしょう。

サービスや商品の魅力・説明が理解しづらく、十分に伝わらない可能性もあります。

越境ECサイトを制作するのに欠かせないポイントの1つが「多言語対応」です。

ターゲットとする顧客の母国語で、サイト表示される必要があります。

Shopifyでは50の言語に標準対応しており、多言語対応できるアプリを利用すれば別の言語に自動翻訳することも可能です。

言語ごとにストアを手動で切り替えることもできます。

多通貨で決済可能だから

言語と同じように、自国の通貨に対応しているかどうかも重要です。

日本円で表記されると、顧客は為替レートから自国の通貨に換算しなければならないためです。

Shopifyは130か国以上の通貨に対応しています。

アプリを使って事前に言語や通貨を設定しておくと、ユーザーの位置情報から、推奨される地域の通貨に自動でレート変換が可能です。

決済方法が豊富だから

クレジットカードの情報を入力することに抵抗のある人は案外多いものです。初めて利用する海外サイトであれば、さらに不安を感じるでしょう。

Shopifyでは世界最大規模のオンライン決済サービス「PayPal」が利用できます。

他にもクレジットカード決済やApple Payなど、100種類以上の決済方法に対応しています。

国ごとに配送料や税の設定できるから

越境ECサイトは商品を海外に向けて発送するため、国ごとに送料や関税、税金の設定を行わなければなりません。

アメリカなど、州ごとに税金が異なるケースもあります。

Shopifyでは、国やエリアごとに、商品によって配送料の設定が可能です。

税金は発送する国やエリアごとにShopifyが自動で判断して、設定してくれます。

Shopifyの越境ECサイト事例 まとめ

Shopifyの越境ECサイト事例 まとめ

今回はShopifyで活躍している越境ECサイトの事例について紹介しました。

どの企業もそれぞれの手法で、自社の商品の魅力を海外に向けてアピールしています。

越境ECサイトのポイントである、多言語・多通貨・豊富な決済方法にも対応していました。

Shopifyを利用すれば、アプリを活用することで、これらの越境ECサイトの課題も解決できるでしょう。

これから越境ECサイト作成にチャレンジする方は、今回紹介した事例を参考に、自社のサービスの魅力を分析してアピールしてください。

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著者紹介

フロントエンドエンジニア
1992年生まれ。福井県出身。
得意項目:JavaScriptを用いたフロントエンドの実装や、Google Apps Scriptを用いた業務効率化が主な得意分野です。まだまだ経験が浅いので、日々勉強しております。