【ソーシャル担当者 必見】NIKEのソーシャルメディアコンテンツはなぜ、人々の注目を集めるのか?

NIKEは日本だけでなく、全世界で多くのファンを抱えているブランドのひとつです。

2020年の時点で時価総額が約348億ドルに到達、今では世界最大級のアスレティック企業として業界をリードしています。

スポーツウエアやシューズを商品として取り扱うブランドは他にもたくさんあるにも関わらず、なぜNIKEはここまで人気なのでしょうか?

また、彼らがソーシャルメディアで投稿するコンテンツはいつも世界中の人を惹きつけ、話題に上がるのでしょうか?

今記事ではNIKEが今までに制作してきたさまざまなソーシャルコンテンツをご紹介するだけでなく、

彼らのコンテンツがどのようにして人々の視線を集めているのかを読み解いていきます。

ソーシャルメディアを使ってキャンペーンを実施しようと思っている方は必見です!

イノベーション:Nike+プラットフォーム

イノベーション:Nike+プラットフォーム

画像引用:https://japan.cnet.com/article/35079704/

イノベーションは、常にナイキのブランド・アイデンティティのコアな部分を占めています。

だからこそ、彼らがいつもソーシャルを沸かせるようなクリエイティブなことを行っているのです。

今から11年前の2010年、ナイキはアスリートたちが更にスポーツを楽しむことができるように、

そしてNIKEと繋がれるように、独自のソーシャルアプリ「Nike+」を発表しました。

2018年には、ナイキ ジョーダンのサブブランドがAIプラットフォームと手を組み、Facebook Messengerのボットを作成したのでした。

イノベーション:Nike+プラットフォーム2

画像引用:https://digitalagencynetwork.com/nike-air-jordan-collabs-with-facebook-messenger-bot-to-bring-content/

この新しいボットは、エアジョーダンのブログだけでなく、より広いウェブサイトからのコンテンツをユーザーに配信し、

質問によりよく答えられるように構築されており、またこのソリューションにより、顧客はブランドとの会話に参加しやすくなりました。

また、NIKEはこのボットを活用したことで、通常のEメールの開封率よりも15%から20%高い、87%という脅威の開封率を生み出したのでした。

今では企業がボットを持つことは当たり前になりつつありますが、NIKEは他のブランドがボットに投資する何年も前から、

顧客の求めていた素晴らしいデジタルでの顧客体験を提供していたのです。

エンゲージメント:Nike Fuel

エンゲージメント:Nike Fuel

画像引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Nike%2B_FuelBand

NIKE独自のソーシャルプラットフォームであるNike+のプラットフォームには数百万人の会員がおり、

全員が共通の目標やゴールにに向かって運動を楽しんだり、交流を楽しんだりしています。

2010年以来、NikeはFuelバンドを使用した幅広いトレーニング製品を開発し、顧客とNike+をさらに強固な繋がりで結びつけているのです。

ユーザーはこのサービスを利用して、自分の目標を設定したり、友人と競い合ったり、ポイントを獲得したりすることができるので、

エクササイズやスポーツをゲーム感覚で楽しむことができるのです。

また、NIKEの「Fuel Your Team」キャンペーンは、Facebook、Twitter、YouTube、Pinterestなどの幅広いソーシャルメディアプラットフォームで展開され、

あらゆる背景を持つ人々がアスレチックミッションに参加するきっかけとなるようサポートしました。

現在もInstagramには#NikeFuelハッシュタグがつけられたUGCが多く投稿され、スポーツを楽しむ人々とNIKEの間でコミュニケーションが楽しまれています。

ストーリーテリング :マーゴット vs リリー

ストーリーテリング :マーゴット vs リリー

画像引用:https://www.campaignlive.com/article/nike-margot-vs-lily-wieden-kennedy/1381173

動画リンク:​​https://youtu.be/9XB-qtSaYW0

NIKEのストーリーテリング能力はいつも、いつも伝説的です。

長年にわたり、NIKEは何百万人もの人々に「やってみよう」という気持ちを起こさせ、

一般人や、インフルエンサー、セレブリティの物語をオーディエンスに提供してきました。

また、NIKEが提供するストーリーの素晴らしいところは、ソーシャルメディアや共有可能な世界のためにデザインされているということです。

例えば、マーゴット vs リリーのミニドラマシリーズでは、YouTubeやIGTVで共有される物語として投稿され、

NIKEが顧客と定期的につながるための素晴らしい方法となったのです。

この動画は、没入感のあるストーリーを作るだけでなく、顧客と感情的なレベルでつながることができるNIKEの能力を示す優れた例となりました。

今日、 NIKEは人間的な側面を見せ、感情的な交流を通じて顧客とつながり続けています。

例えば、同社のInstagramページには、顧客を元気つけるためのクリップ、リール、動画がたくさんあります。

多くの消費者はそのようなコンテンツからインスパイアを受けたり、「今すぐに、何かを頑張りたい!」というような、

やる気に満ち溢れた気持ちにさせるため、多くの世代から人気があるのです。

シンプルであること:Be True

シンプルであること:Be True

画像引用:http://sneakergps.jp/nike-be-true-2018-collection-release-info

動画リンク:https://youtu.be/EwfqMUa1PFw

NIKEが得意とするコミュニケーションは、オーディエンスとの感情的な結びつきだけではありません。

このアスレチックブランドは、キャンペーンを刺激するシンプルで印象的なアイデアを考え出すことを最も得意としています。

例えば、NIKEのタグラインである「Just Do It」も、シンプルですがパワフルなメッセージですよね。

シンプルなステートメントを作ることで、NIKEは「なぜその製品を買うべきなのか」を、派手な言葉や説明で示すのではなく、

オーディエンスが自らの心の奥に眠る「希望」や「夢」を見つけること、

再確認することでNIKEがその目標を達成するのに「必要なもの」だと感じさせることに成功しているのです。

オーディエンスはNIKEが発信するシンプルなメッセージを通して、自分自身を再発見するのです。

そして、誰でも自分のコアを揺さぶったブランドを好きにならずにはいられないですよね。

今回紹介するNIKEの「#BeTrue」ビデオコレクションは、自分の居場所を見つけるのに苦労している世界中の人々へのオマージュを表現しています。

BeTrueのシンプルなコンセプトは、自分自身を発見するというアイデアを、ナイキの顧客にとってより身近なものに感じさせてくれるでしょう。

また、#BeTrueキャンペーンのシンプルさと力強さは、ナイキがキャンペーンで何を支持するかを示すことがいかに重要であるかを示しています。

 社会的なインパクト :Black Lives Matter(ラック・ライヴズ・マター)

 社会的なインパクト :Black Lives Matter(ラック・ライヴズ・マター)

画像引用:https://www.campaignjapan.com/article

NIKEの「信じるもののために立ち上がる姿勢」は今までもさまざまなソーシャルメディアで見ることができましたが、

これもソーシャルメディア上でNIKEが人気を集める理由のひとつでもあります。

NIKEはただ、クールなブランドとして存在するだけでなく、彼らなりの「意見」を持っており、それらをオンラインで発信することを恐れません。

NIKEは大きなブランドですが、人間的な側面を見せることに尽力しており、NIKEのファンや顧客が「コミュニティ」の一員であることを常に思い出させてくれるのです。

例えば、ナイキは2018年、NFLのフリーエージェント、コリン・キャパニック選手とコラボしたキャンペーンは全世界で話題を呼びました。

 社会的なインパクト :Black Lives Matter(ラック・ライヴズ・マター)2

画像引用:https://www.asahi.com/articles/DA3S13896625.html

コリン・キャパニック選手は、国歌が流れたときにBlack Lives Matterについて、

彼なりの意思を表明するために膝をつくという決断をし、大きな反発を招いたことは有名な話です。

NIKEがコリン選手と仕事をすることを決めたことも、ブランドの反発を招きましたが、NIKEはそのような意見にも強く立ち向かいました。

彼らは言葉だけでなく、行動として「Black Lives Matters」キャンペーンにコミットし続け、支援を必要とする人々のために常にメッセージを投げかけているのです。

NIKEのような大きなブランドがソーシャルメディアで社会的な問題に対して意見を表明するということは、すべての顧客に受け入れられることとは限りません。

しかし、NIKEの信念や価値観に共感する顧客は、リスクさえ厭わないNIKEのブレない姿勢に忠誠を誓っているのです。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回はNIKEが人気であり続ける理由をソーシャルから読み解いてみました。

多くのスポーツメーカーやアパレルブランドの中でも、NIKEは世界中、どこに行っても一番人気があるブランドといっても過言ではありません。

彼らのコンテンツ、ソーシャルメディアへのアプローチ方法は参考にできることがたくさんあるでしょう。

ぜひ、今回紹介したコンテンツやメッセージへのアプローチを、あなたのソーシャルメディア戦略にも活用してみてください!

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。