2022年、イベントはハイブリッド型が主流に? ハイブリッド型イベントについて徹底解説解説

2020年、21年は全世界で猛威を振るったコロナウイルスの影響で、多くの企業が苦戦を強いられました。

企業はいかなる時もソーシャルディスタンスに対応し、早急にリモートワークが行える職場環境を作り出し、デジタルトランスフォーメーションを加速させなければなりませんでした。

また、イベントに関しては対面式のイベントや人が多く集まることが不可能でしたよね。

しかし、2022年は遂に少し明るい兆しが見えてきたのではないでしょうか?

少しずつではありますが、人数制限や旅行の規制が解除され人々は外に出ることが可能になったため、イベントも対面式とオンラインの2種類が多く見受けられます。

ただ、「日常」に戻ることに少し抵抗感を覚える人がいることも事実です。また、どの企業も大きなリスクは極力避けたいと思っていることでしょう。

では、企業と消費者の両方のニーズを満たしてくれる形でイベントをするにはどうすれば良いのか?

その答えがハイブリッド型のイベントなのです。

ハイブリッド型のイベントだと、オンラインと対面式の2種類のイベントを同時に開催することができます。

また、その2種類を準備しておくことでいかなる事態にも対応できるように備えることができるのです。

今記事ではそんなハイブリッドイベントの需要が高まるにあたり、先んじてハイブリッドイベントの開催、概要について詳しくご紹介いたします。

ハイブリッドイベントとは?

ハイブリッドイベントとは?

ハイブリッドイベントとは?

ハイブリッドイベントとは、対面式イベントとバーチャルイベントの両方が同時に開催される、イベントのことを言います。

多く見受けられるハイブリッドイベントの形式は、会場などの大きなベニューでトークショーなどが対面式で行われ、

それらが同時にオンライン配信され、遠くにいる人もイベントをリアルタイムで視聴できる形が一般的です。

アレンジの方法はさまざまで、ビジネスセミナーやビジネスイベントだけでなく、スポーツの試合、コンサートなどもハイブリッドで行われています。

「イベント」というと、基本的には対面式が主流で多くの人々はリアルタイムで行われる人々のつながりに興奮したり、喜びを感じていました。

しかし、ここ数年のバーチャルリアリティなどのテクノロジーの進化で、遠くに居ながらでも人々とのつながりを感じることができる技術が開発され、

その影響もありバーチャルイベントはより開催が簡易になってきています。

また、コロナウイルスの流行でイベントの開催そのものをオンライン領域に移さざるえなくなった状況も、ハイブリッドイベントの技術的な進化を加速させた要因だと考えられます。

もし、あなたが「ハイブリッドイベントは録画したコンテンツを放送するだけで良いのでは?」と考えているのなら、それは間違いかもしれません。

ハイブリッドイベントを開催すること自体はそれでよかったとしても、成功に導くには更なるアイデアやWOWが必要となってきます。

その為にもハイブリッドイベントは、十分に計画され、新しいテクノロジーの技術や機器の力を借りる必要があるのです。

では、次にハイブリッドイベントのベネフィットを詳しく見ていきましょう。

ハイブリッドイベントのメリット6つ

ハイブリッドイベントのメリット6つ

ここでは、ハイブリッドイベントを開催するにあた利、どのようなメリットが企業にあるのかをご紹介いたします。

リーチできる数の増加

対面式のイベントのみではなく、オンラインという選択肢を候補に入れることで必然的に多くの数のオーディエンスにリーチすることが可能となります。

また、場所を抑えて行うイベントでは収容人数などの物理的な制限がありますが、オンラインイベントではそのような制限が一切ありません。

直接、イベントに参加するのが好きな人は対面式に参加し、遠くに住んでいる人や人混みに少し不安を感じる人はリモートでの参加を選択してもらえるので、

いろんな人々の要望にも柔軟に対応できるのです。

スポンサーにとっての魅力

ハイブリッドイベントにすることで参加者の幅が広がりますよね。

その結果として、イベントパートナーやサポーター、スポンサーにとってもそのイベント自体が魅力的なイベントとなるのです。

スポンサーはできるだけ多くの人々に自社のブランドを知ってもらいたいと常々思っています。だからこそ、参加者の層が多かったり、

参加人数が多いイベントには必然的に沢山のスポンサーが集まるようになるのです。

また、ハイブリッドイベントにすることで単なるブランドの露出だけにとどまらず、オーディエンスをオンラインでのインタラクティブな体験に導くことができるのです。

コンテンツのより良い利用

ハイブリッドイベントの開催は、対面式のイベントよりもコンテンツを有効活用することができます。

オンラインで放送する用にすべての公演やパフォーマンスの様子を録画するため、後日それらをコンテンツとしてオンデマンドでマネタイズすることができるのです。

また、それらのコンテンツを短く切って編集したり、重要なポイントをまとめたりすることで、ソーシャルメディアなどのデジタルチャネルに投稿することも可能となります。

その結果、これらはセールスファネルでリードを育成するための良質なコンテンツとなるのです。

つまり、対面式のイベントには終了する日と時間がありますが、ハイブリッドのアウトプットはその後もずっと拡大することができるのです。

オーディエンスにとっての安全性

ハイブリッドイベントは、他の参加者と近い空間を共有することに抵抗がある人にとっても、より安全な環境を提供することができます。

対面式のイベントであれば、このような人たちは素敵なイベントだと思っていたとしても参加するには至らないでしょう。

ハイブリッドイベントは、コロナウイルスなどの危険性を忘れて、すべてのコンテンツをオーディエンスに楽しんでもらうことができるのです。

投資対効果(ROI)の向上

ハイブリッドイベントは、主にリーチと拡張性により、より良い投資収益率(ROI)を企業に提供します。

より多くの人々にリーチし、より多くの投資をすることなく、スポンサーからより多くの収入を得ることができるのです。

また、小規模な会場であれば、すべての参加者を直接受け入れる必要がないため、対面式のイベント費用を大幅に削減することができます。

万が一の事態に備えたセキュリティ

コロナウイルスは常に変化を伴います。急に新しいウイルス感染が広がってしまうことも十分に起こりうるため、常に「臨機応変」な対応ができるように準備していなければなりません。

しかし、対面式イベントとなるとベニューをおさえたり、会場設営には大きな労力と時間が必要になるため、急なスケジュールの変更に対応することが難しいですよね。

一方、ハイブリッドイベントを企画する場合、これらの問題が発生しても、インターネット上で開催できるという保証があるため、イベント自体をキャンセルすることにはならないのです。

ハイブリッドイベントを開催するには?

ハイブリッドイベントを開催するには?

そのイベントが対面式でフィジカルな距離の近さを感じることのできるものであったとしても、オンライン下であったとしても、人々は価値ある経験をイベントに求めています。

ハイブリッドイベントを開催する際、このような人々の期待や要求に応えるものでなければなりません。

にもかかわらず、ハイブリッドイベントの経験を持っている企業は現在、まだまだ少ないので何が正解か、何が成功かもほとんど不透明なままです。

ここでは、ハイブリッドイベントの開催方法を具体的に解説していきます。

最初からハイブリッドなイベントを企画する

ハイブリッドイベントを開催する際は必ず、企画の段階からハイブリッドイベントとして企画、プランニングを進めなければなりません。

多くの企業は「対面式イベント」の開催を計画した上で、途中でオンラインの要素を一部追加したケースがほとんどです。

このようにしっかり「ハイブリッドイベント」として計画されたものでなければ、イベント自体にオンラインで楽しめる体験が少なかったり、

どうしても「やっつけ感」が出てしまうなどして、イベントの価値を下げかねない状況に陥ってしまいます。

一般にハイブリッドイベントを成功させる為には、リアルタイムでのオンライン放送以外にオンラインで楽しめる要素がなければなりません。

それはもしかすると、散策ができるバーチャル空間でのイベント会場かもしれませんし、オンライン限定のゲーム機能やプレゼント企画かもしれません。

イベント会場に居らずとも、臨場感を感じれたり、エキサイトできる企画をオンラインで展開していく為にも、必ず「ハイブリッドイベント」として企画していきましょう。

価値ある体験を提供する

ハイブリッドイベントを企画する際の大きな問題の1つは、リモートでの参加者の体験をおろそかにすることです。

企業はいまだに対面式のイベントを重視しがちで、オンラインイベントはライブ中継に終始し、音声や接続の問題が発生することも少なくありません。

The Future of Events Reportでは、参加者にとって物理的な体験とデジタルでの体験を等しくすることが、ハイブリッドイベントにとって最大の課題であると述べられています。

この問題を解決することは決して簡単なことではありませんが、考え方自体はシンプルです。

リモートで参加しているオーディエンスはどの瞬間にワクワクするか?そのワクワクを途切れず、さまざまな形で適用できるようにアイデアを構築していきましょう。

そうすれば、誰がどのような形で参加しても、「あのイベントは楽しかった!」というコメントがソーシャルメディアに溢れるでしょう。

オンラインでのつながりを実現

ハイブリッドイベントではリモートでの参加者も、孤立した「独りの聴衆」としてではなく、イベントに溶け込んでいると感じる必要があります。

これを解決する為に、リモートでの参加者が他の参加者とつながりを感じれたり、イベントに参加しているという感覚が生まれる何かを考えましょう。

例えば、質問を投げかけてみたり、投票してもらったり。その他にもクイズ大会や、チャットなどのインタラクティブなコンテンツを提供しましょう。

また、多くの人がイベントにつながりや交流を求めて参加するため、対面での参加者とリモートでの参加者が交流できるような方法を考えてみても良いかもしれません。

新しい形のスポンサーシップを提供

参加者以外に、スポンサーの体験についても考えてみましょう。

ハイブリッドイベントでは、ブランドの露出とオーディエンスのエンゲージメントを生み出す、新しいスポンサーの可能性を活用することもできます。

例えば、イベントにアプリを使用する場合、これらのプラットフォーム上でブランディングスペースを提供したり、

スポンサー自体が参加者と交流できる機会を設けても良いかもしれません。

発信のためのインフラを充実させる

ハイブリッドイベントでは、リアルタイムでの配信が鉄則となりますが、

それらをするにあたり映像や音声に乱れが出てしまうと多くのオーディエンスはストレスを感じることになるでしょう。

カメラ、マイク、サウンドミキサー、照明、そして安定したインターネット接続はイベントの品質を確保するために必要不可欠です。

また、ライブストリーミングのプラットフォームも必要となります。

プラットフォームはターゲットがアクセスしやすいものを選択するようにしましょう。

すべての機器と道具をイベント前に必ずテストする

イベントを開催する前に、すべてが正常に動作することを確認してください。

例えそのイベント規模が小さいものだとしても、何か不具合が発生してしまうとその企業の評価が下がることにつながる可能性が十分に考えられます。

ですので、イベント前に音響機器や映像機器をテストし、接続がうまくいっているか、プラットフォームが統合されているかなどを確認するようにしましょう。

もちろん、不測の事態は起こり得ますが、すべての機器やツールをしっかりと確認することで、問題が発生する可能性を低くすることができます。

いずれにせよ、このような予期せぬ課題を克服し、イベント参加者の体験を損なわないために、常にプランBを用意しておくようにしましょう。

まとめ

まとめ

ハイブリッドイベントへの対応は、今日の企業にとって必要不可欠なものです。

イベントやライブストリーミング業界の技術の進化によって、すでにこの種のイベントで価値ある体験を作り出し、

オーディエンスの期待に応えることは可能な時代だからこそ、新しいアプローチに挑戦する必要があるのです。

今記事で紹介したポイントをしっかりと抑えた上で是非、あなたの企業にしかできないハイブリッドイベントを開催してみてくださいね!

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。