ECサイトを運営する上で、売り上げがいつ振り込まれるのか、入金サイクルを把握しておくことは重要です。
実店舗と違い、ネットショップは売り上げがあってもすぐに現金を回収できるわけではないからです。
今回はShopify(ショッピファイ)の入金サイクルについてくわしく説明します。
Shopifyで利用できるさまざまな決済方法ごとに、決済手数料や振込手数料もあわせてチェックしましょう。
他のECプラットフォームの入金サイクルも比較するので、ネットショップの開設を検討している方は参考にしてください。
CONTENTS
Shopifyの入金サイクル
Shopifyは複数の決済方法に対応しています。
主な決算方法の入金サイクルや、決済手数料、振込手数料をチェックしてみましょう。
Shopifyペイメント
ShopifyペイメントはShopifyを利用する人が利用できる決済方法です。
Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Club、Discoverのクレジットカード決済に対応しています。
Apple Pay、Google Pay、Shop Pay(Shopify独自の決済方法)もShopifyペイメントで対応可能です。
Shopifyペイメントの「管理する」をクリックし、「利用したい決済手段」欄でチェックを入れるだけで利用ができます。
入金サイクル | 売り上げがあった翌週の金曜日に銀行口座へ入金される
※最短で5日後(日曜日に注文があった場合) 最長で11日後(月曜日に注文があった場合) |
決済手数料 | ・国内のクレジットカード 3.25%~3.4%
・海外のクレジットカード 3.8%~3.9% ・JCB、Diners Club、Discover 4.05%~4.15% |
振込手数料 | 無料 |
Amazon Pay
Amazon PayはAmazonのアカウントを持つ人が利用できる決済方法です。
登録されているクレジットカード(Visa、MasterCard、American Express、JCB、Diners Club)の情報を利用して決済します。
また、Amazonギフトカードでの支払いも可能です。
クレジットカードを持っていない人やネットでクレジットカード情報を入力することに抵抗のある人にも便利な決済方法です。
入金サイクル | ・初期設定は売り上げから2週間で自動的に銀行口座に入金
・最初の2週以降は自分で設定可能、最短1日で入金できる |
決済手数料 | デジタルコンテンツ4.5%、それ以外3.9% |
振込手数料 | 無料 |
【入金サイクルの設定方法】
Amazon Payの入金サイクルは、14日間で初期設定されています。
希望のサイクル日数へ変更したい場合は、セラーセントラルのサポートへ問い合わせる必要があります。
Pay Pal
「PayPal(ペイパル)」は、世界で3億人以上のユーザーがおり、2400万店以上で利用できる決済方法です。
クレジットカード決済(VISA、MasterCard、American Express、JCB、銀聯、Discover)や口座振替(みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行)での支払いができます。
ペイパルアカウントにログインして出金手続きを行えば、自分の好きなタイミングで銀行口座へ入金申請できます。
入金サイクル | ・申請から3営業日で入金できる
・適時、入金申請が可能 |
決済手数料 | 3.6%+40円(国内の標準レート、月額取引量で変動) |
振込手数料 | ・5万円未満の場合は1件当たり250円
・5万円以上は無料 |
KOMOJU
「KOMOJU(コモジュ)」は、日本、韓国、ヨーロッパで普及している決済方法です。
JCB、Visa、MasterCard、Diners、American Expressのクレジットカード決済が可能です。コンビニ決済、銀行振込、スマホ決済、携帯キャリア決済、などにも対応しています。
入金サイクル | 毎月と毎週の2種類の方法が選択できる(初期設定は毎月)
・毎月…月末締め、翌月末(平日)支払い ・毎週…毎週金曜日に前週(土曜日~金曜日)に発生した売上金を入金 |
決済手数料 | Visa、MasterCard3.6%、それ以外3.85% |
振込手数料 | ・3万円未満の場合は216円
・海外送金は2,500円 |
【入金サイクルの設定方法】
入金サイクルの設定方法は以下のとおりです。変更した月の翌月から適用されます。
1.KOMOJUの管理画面にログインし、左側の「設定」をクリック
2.「編集」をクリック
3.「支払いスケジュール」の欄から「毎月」または「毎週」を選択する
4.「クライアントを更新」をクリックする
5.設定画面の「支払いスケジュール」欄が変更になっているか確認する
Shopifyの支払い状況の確認方法
決済方法によって入金サイクルが異なるため、次の入金日をそれぞれ把握しておくのは大変です。
また、入金サイクルの設定を変更した後に、きちんと適用されているか気になる方もいるでしょう。
Shopifyでは決済方法ごとの支払い状況を以下の手順で確認できます。
1.Shopifyの管理画面を開く
2.左下にある「設定」をクリックする
3.「決済」をクリックし、それぞれの決済サービスの「支払いを表示する」を選択する
支払いのページでは、前回支払われた日付と金額、次回支払われる予定の日付と金額、残高を確認できます。また、以下のように支払いのステータスも確認できます。
・送金中…銀行口座に送金中
・支払済み…銀行口座に送金が完了(入金処理中の場合も含まれる)
・失敗…支払いが正常に処理できなかった
入金サイクルは重要!ECプラットフォーム別に比較
ECサイトの決済方法は、銀行振込、クレジットカード、コンビニ払い、キャリア決済などさまざまです。
売り上げがあっても、手元にすぐ現金が発生するわけではありません。
手数料を引かれた金額が、入金サイクルに従って銀行口座に振り込まれます。
入金サイクルの重要性
売り上げがあればある程度の現金が手元に入る実店舗と違い、ネットショップでは売り上げがあっても現金をすぐに回収できません。
入金サイクルを把握していないと、手持ちの現金が無くなる可能性もあります。
ECショップを運用するには、仕入れや商品の製造にかかる費用、人件費などが必要です。
現金が無いと支払いが滞ったり、資金繰りが苦しくなって最悪の場合は倒産したりする恐れもあるのです。
他のECプラットフォームとの比較
ここでは、Shopifyとよく比較されるBASE・STORESの入金サイクルや振込手数料などを比較してみましょう。
BASE
「BASE(ベイス)」は、現在170万店以上が利用しているネットショップの作成サービスです。
無料でショップ開設することも可能ですが、決済手数料やサービス手数料がかかります。
入金サイクル | 振込申請から10営業日後 |
決済手数料 | BASEかんたん決済手数料とサービス利用料が必要
・決済手数料…送料を含む注文代金の3.6%+40円 ・サービス利用料…送料を含む注文代金の3% |
振込手数料 | ・入金金額が2万円以上の場合は250円
・入金金額が2万円未満の場合は事務手数料を合わせて750円 |
STORES
STORES(ストアーズ)はネットショップを開設できるサービスで、他にもネット予約システムやお店にキャッシュレス決済を導入するサービスも提供しています。
ネットショップを無料で開設できますが、決済手数料や振込手数料が必要です。
クレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、PayPalなどの決済方法が可能です。
入金サイクル | 入金サイクルは自動入金と手動入金の2種類
・手動入金…振込依頼から1~2営業日程で入金 ・自動入金…月末締め、翌月10日に金額確定、 20日に入金(土日祝の場合は翌営業日) ※入金金額が1万円未満の場合は、月末締めの翌月末支払い |
決済手数料 | フリープラン5%、スタンダードプラン3.6% |
振込手数料 | ・入金金額が1万円以上の場合は275円
・入金金額が1万円未満の場合は事務手数料と合わせて550円 |
まとめ
今回はShopifyの入金サイクルについて説明しました。入金サイクルが1週間以内の決済方法が多く、振込手数料がかからない場合もあります。
他のECプラットフォームでは振込手数料や、場合によっては事務手数料もかかります。Shopifyは入金サイクルが早く、振込手数料の安さに強みがあるといえるでしょう。
売り上げがあってもすぐに現金を回収できないECサイトの運営では、入金サイクルは非常に重要なポイントです。
資金繰りを円滑にするためにも、決済方法ごとの入金サイクルをきちんと把握しておきましょう。