中小企業のマーケティングは簡単ではありません。むしろ難しいのです。
多くの中小企業にとって、マーケティングに予算を投資しすることは簡単なことではありません。
大きな企業でだったら、マーケティング用の予算を多めに準備しているかもしれませんが、
中小企業では確実に現存の利益を出し続けることに注力してしまい、新規顧客の開拓が疎かになっている企業が多いでしょう。
今記事では使えるデジタルマーケティングを沢山紹介するだけでなく、明日から実践できるようにそれらの実践方法まで詳しくご紹介していきます!
あなたが個人事業主であろうと、中小企業のオーナーであろうと、これらのマーケティング戦略は必ず使えるはずです。
あなたのビジネス形態に合ったマーケティング戦略を選んで、実践していきましょう!
CONTENTS
SMSマーケティング
SMSマーケティングとは?
SMSとは、Short Message Service(ショートメッセージサービス )の略で、
SMSの機能を使ってブランドがキャンペーンやプロモーション、ニュース、最新情報などをテキストメッセージで顧客に伝える方法を指します。
また、SMSマーケティングは顧客に開封される確率が高く、Eメールの開封率が20~30%なのに比べて、SMSは開封率が90%を誇ります。
SMSの開封率が高い理由として、メールと違って他のメッセージに埋もれることも少なく、通知がメールとも異なることが多いからだと予測されます。
また、SMSマーケティングでは顧客の電話番号を使用してメッセージを送信します。
現代ではメールアドレスを変更することはあっても、電話番号を変更することはあまりありません。
ですので、顧客情報を一度入手できれば半永続的にSMSマーケティングを実施することができるのです。
SEO
SEOマーケティングとは?
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジンの検索結果のページ上位にサイトが表示されるために様々な施策を行うことをいいます。
ネットが発達している現代社会では、あなたのお店のWebサイトやEコマースのページに訪れる方法はGoogleなどの検索エンジンからがほとんどです。
検索エンジンで上位にランクインすることは、トラフィック数を増やすために欠かせないことです。
そのためには実際に顧客があなたのWebサイトで彼らが”探していた”情報を簡単に得れるようにページを用意しなければなりません。
また、SEOを行う上で重要となるポイントは、良質なコンテンツを制作しWebサイトを訪れるユーザーに対して価値のある情報を提供することです。
これがGoogleやYahooでの検索エンジンの検索結果で上位に表示されるようになる為の第一歩でもあります。
コンテンツの品質を上げるために、ユーザーが理解しやすい文章で記事を構成すること、キーワードを文章に入れることが欠かせません。
SEOは主にサイト内のコンテンツを強化することなので、広告などの予算が必要ありません。
また、検索行動からのウェブサイトへの流入なので、必然的に顧客のコンバージョン率が高い傾向にあります。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは?
インフルエンサーマーケティングとは、オンライン上で影響力を持つインフルエンサーに自社のブランドの商品やサービスを紹介してもらい、彼らの視聴者・フォロワーを軸に消費者にその商品の魅力を伝えるマーケティング手法です。
インフルエンサーとひとことで言っても、抱えるフォロワー数で影響力や金額もが大きく異なります。
また、あなたがその商品を宣伝したい層をフォロワーとして抱えるインフルエンサーでないと、多くのフォロワーを抱えていたとしても効果が見込まれません。
最近では規模は小さくても、より近い距離でフォロワーにメッセージを届けられるという理由から、
マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの起用が積極的に行われています。
Influencer Marketing Hubの調査によると、マーケティング担当者の10人中9人がインフルエンサーマーケティングは効果的だと考えています。
また、インフルエンサーマーケティングにはさまざまな形態があります。
・インフルエンサーに訪問してもらう
店舗やテーマパークなどにインフルエンサーを実際に招き、現場をレポートしてもらう。
Youtubeなどでは、1日テーマパークをYoutuberに貸し切り彼らが好きなようにコンテンツを作ってもらうなどが多く見られます。
そうすることで、Youtuberは普段は貸しきれないテーマパークやお店を撮影場として活用し、特別感が溢れるコンテンツを制作できるだけでなく、
提供した側もお店やテーマパークの隅々まで移してもらうことができるので、双方にとってベネフィットがあることが多いのです。
・インフルエンサーに商品をプレゼントする 商品提供
YoutubeやInstagramのインフルエンサーを用いたインフルエンサーマーケティングで一番多い形態でもある、商品提供。
実際にインフルエンサーが使っている様子や開封動画、アレンジ動画など、彼らのクリエイティビティーがあなたの商品に加わることでより、魅力的な宣伝になるかもしれません。
また、インフルエンサーのファンはそのインフルエンサーが「褒める」ものはいいものであると信じやすいため、普通の広告をランダムに打つよりも効果があるかもしれません。
・適切なインフルエンサーを見つけるには?
まずは、どんなマーケティングでも重要なこと、それは「訴求したいターゲット像」を明確にすることです。
例えば、あなたがプロモーションしたい商品が「化粧品」だとします。
その化粧品は消費者に日常で使用して欲しいものですか?特別な日に使用して欲しいものですか?
では、それを誰に、どこで、どのように使用して欲しいですか?
それを買うことができる消費者のお財布事情はどうでしょうか?
そうやって具体的なイメージを固めていくことは、より理想系に近いインフルエンサーを見つけるためには欠かせません。
次に、起用したいインフルエンサーの像を固めましょう。
あなたのブランドのイメージと近いインフルエンサーを起用したほうが良いのか?
もしくは、その化粧品を使って欲しい層を多く抱えているであろうインフルエンサーを起用した方が良いのか?
もし、その化粧品を「プレゼント用」としてクリスマスやホワイトデーなどの特別な時期にプロモーションしたいのなら、
使って欲しい人(=実際の消費者)にプレゼントしうる人は誰か?
その層の人々をフォロワーとして抱えるのは、どのようなインフルエンサーなのかをここで明確にしなければなりません。
ソーシャルメディアマーケティング
ソーシャルメディアマーケティングは、中小企業が一番力を注ぐべき部分であるにも関わらず、多くの企業がソーシャルメディアを活用しないまま、集客に苦しんでいます。
もしくは、ソーシャルメディアを活用していたとしてもしっかりとブランディングされておらず、
ソーシャルメディアを活用する「目的」が明確でないままに「所有」しているだけの場合も多く見受けられます。
ソーシャルメディアマーケティングとは、ソーシャルメディアプラットフォームを利用して、自社の商品やサービス、ブランドを宣伝・販売することです。
ソーシャルメディアの使い方には基本的に無料で使用する「オーガニック」とお金を払ってソーシャルメディア上に広告を流す「ペイド」の2つがあります。
もし、予算があるのならInstagramやFacebookの広告機能を活用してデジタル広告を流してもいいかもしれません。
それと同時に独自のソーシャルメディアアカウントを作成し、顧客とコミュニケーションを取ること、ブランディングを構築していくことも忘れてはいけません。
また、ブランドによってどのソーシャルメディアと親和性が良いかも異なってきます。
例えば、あなたのブランドが扱っている商品がアパレル系の場合、Instagramが一番ターゲットがいる場所ですよね。
一方で商品がB2Bの商材なら、Linkedinでの投稿やFaceboook、Twitterでの情報発信の方が確実に効果を生みます。
また、ソーシャルメディアではコミュニケーション方法やトレンドをしっかりと調べた上で戦略的に取り組まなければ、
多くの情報の山にあなたの商品に関する情報が埋もれてしまいます。
その為にも、今のうちに様々なソーシャルメディアの使い方を理解しておきましょう!
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ターゲットオーディエンス向けのコンテンツをオンラインで作成、公開、および配布することに焦点を当てたマーケティングのことをいいます。
従来の広告と違い、コンテンツマーケティングには情報を蓄積する効果があり、
あなたのブランドが制作、発信したコンテンツは情報価値が失われないかぎりオンラインで機能しつづけます。
例えば、あなたの扱う商品がキッチンナイフだとして、ブログ記事を書くとします。
その記事にはキッチンナイフの扱い方、保管方法、傷んでしまったキッチンナイフをもう一度、切れやすくするためには?など。
実際にナイフを使う人が直面する問題について詳しく書かれている記事をたくさん用意したとすると、
必然的に「キッチンナイフ」に興味のある人にとって価値のあるものになります。
このように、コンテンツマーケティングではコンテンツを増やせば増やすほど潜在顧客との接点が増え、ROIが改善していくのです。
ブランドが作成できるコンテンツの種類には次のようなものがあります。
・ブログ記事
・ウェビナー動画
・ニュースレター
・動画コンテンツ
・オーディオ
・eBook
・コンテストやプレゼント
数え上げればきりがありません。どのような種類のコンテンツを作成するかは、あなたのオーディエンスが誰で、どこにいるかによって異なります。
インバウンドコンテンツがアウトバウンドマーケティング戦術の3倍以上のリードを生み出し、コストが62%も低いことを考えれば、
今日のビジネスで使うべき有益なマーケティング戦略であることは明らかです。
動画マーケティング
NetflixやTikTok、YouTube動画など、パンデミックの影響によりステイホームが増えたことから、人々が動画コンテンツを楽しんでいることは周知の事実です。
Wyzowl社の最近の調査によると、92%の企業がマーケティング戦略全体において動画コンテンツを重要視しています。
マーケターが制作している動画のトレンドは以下の通りです。
説明、解説動画(72%)
プレゼンテーションビデオ(48%)
営業用セールスビデオ (42%)
動画広告 (42%)
TikTokのようなショート動画やライブストリーミングなどのトレンドは今後更なる成長を見せるでしょう。
また、どのマーケティング施策でもそのマーケティングを行う「目的」と「目標」は重要ですが、動画マーケティングではその2つは時に重要です。
あなたの制作する動画の伝えたいストーリーは?その動画を見てほしいターゲット層は?
それらを固めることで、その動画の目的を明確にすることができます。
長編動画を制作することは大変なので、まずはTikTokやInstagramのリール機能を活用して短い尺の動画を活用してみてもいいかもしれません。
あなたのブランドに合った形で、オーディエンスが見たくなる動画を作ってみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はマーケターが知っておくべき、中小企業でもすぐに実行できるデジタルマーケティング戦略6選をご紹介いたしました。
中小企業や個人事業主となると、マーケティングに多額の予算を投資できないかもしれませんが、
アイデア次第ではデジタルなら様々な方法で顧客とコミュニケーションを取ることができます。
ぜひ、あなたのブランドのファンを増やしていくのに、今回紹介したデジタルマーケティング戦略を活用してみてくださいね。