「そろそろちゃんと顧客管理をしたいけど何をすればいいか分からない」
「顧客管理って何のためにするの?」
「顧客管理にいいツールがあれば知りたい」
膨大な顧客情報をどのように取り扱ったらいいか悩んでいませんか?
顧客情報は商品を購入してくれた顧客を知る重要な情報です。きちんと管理できないでいると、売り上げが上がらないだけではなく、顧客が離れてしまう可能性もあります。
この記事では、顧客管理の必要性とそのメリットについて解説していきます。さらに、顧客管理におすすめのアプリも紹介します。
最後まで読んでいただければ、どうやって顧客管理をすればいいか、顧客管理をすることで何が起きるかについて理解できるので、ぜひ参考にしてください。
CONTENTS
Shopifyの顧客管理のメリット
Shopifyで顧客管理することは、ショップにとってもサイトを利用するユーザーにとってもメリットがあります。
顧客管理をすることで得られるメリットは以下があげられます。
- リピート顧客を育てる
- サイトの課題がわかる
- 商品・サービス開発ができる
- マーケティングの戦略を新たに立てやすくなる
リピート顧客を育てる
顧客管理をすることで、各ユーザーに適した情報を発信し、ショップのリピーターを増やせます。
購入履歴を元に、関連性の高い商品をユーザーにおすすめできれば、購入される可能性は高くなります。
また、消耗品を購入したユーザーに定期購入を促すというように、顧客データを使うことでユーザーごとに適切なコミュニケーションが可能です。
顧客情報を使えば、1度きりの購入で終わらせず、リピーターの獲得や顧客離れを防げます。
サイトの課題がわかる
サイトで購入してくれた顧客の情報をデータで見ることで、今のサイトに何が必要か課題を見つけられます。
売り上げが伸びないという悩みに対して顧客データで分析すると、客単価が低いのか、そもそも購入者数が少ないのか、といった切り口で課題を解決できます。
どういう顧客に必要とされているのか、どういった対策が必要なのかは利用者を理解することが重要です。
商品・サービス開発ができる
顧客情報から、サイトに何が求められているのかを分析し、商品やサービスの開発につなげられます。
よく買われている商品や購入頻度、顧客のデータから、新規客のために新製品のお試しセットを作ってみたり、
リピーター向けに限定商品を作ったりと、顧客に求められる商品を作れます。
また、問い合わせの多い内容はQAを設ける、商品説明を変えるといったサービス面でも改善に役立てられるのです。
マーケティングの戦略を新たに立てやすくなる
商品の宣伝方法やキャンペーンをどうするかといったマーケティング戦略にも、顧客データが使えます。
メインとなる顧客の年齢層を知れば、若年層にはSNSを使う、逆に年齢層が高ければテレビの広告を活用するといったように、
ターゲット層により適したマーケティングが行えます。
年齢や購入商品の傾向などの情報を組み合わせれば、セグメント別に商品の打ち出し方を変えるといった、より細かなマーケティングも可能です。
Shopifyでの顧客管理の活用方法
決められたデータを活用するだけではなく、分析やマーケティングで必要な情報を任意で設定する方法もあるので、それぞれ詳しく解説していきます。
顧客情報を移す(インポート)
Shopifyの前に、別のオンラインサイトのサービスを利用していた場合は、顧客データをShopifyに移行する作業が必要です。
作業は簡単で、以下のステップで移行ができます。
- 顧客情報をShopify指定のCSVデータ形式に修正する
- Shopify管理画面の「顧客管理」から「顧客情報をインポートする」をクリック
- CSVファイルをインポートする
ただし、インポートの際にShopify指定のデータ形式に直さないと、作業が完了できないので注意が必要です。
データ形式はサンプルのテンプレートがダウンロードできるので、既存のデータを移して整えておきましょう。
顧客管理タグを使ってグルーピングを作る
Shopifyには顧客タグと呼ばれる、顧客に任意のメモを付与し、ラベリングして管理できる機能があります。
顧客タグを使うことで「リピーター」や「VIP」といった特定のグルーピングができます。サイトを利用する顧客の特徴をタグ付けすることで、傾向の分析にも役立ちます。
また、特定のタグがついた顧客のみにメールを送ったり、特別価格の表示をしたりと、購入率アップの施策としても使える便利な機能です。
顧客管理で必要な項目をカスタマイズ
Shopifyの会員登録フォームをカスタマイズすることで、必要な顧客情報を収集できます。
デフォルトでは「氏名」「メールアドレス」「パスワード」の項目のみですが、性別や生年月日、
サイトをどこで知ったかといった簡単なアンケートなど任意の項目の設定が可能です。
年代別やセグメントでの分析など、ショップ運営で知りたい情報を追加することで、マーケティングにも活かせます。
管理画面からコード編集の作業が必要になりますが、顧客の基本情報は後から収集することが難しいので、事前に設定することで情報を有効活用できます。
顧客管理画面で顧客情報の追加・編集する
顧客情報は、Shopifyの管理画面から情報の追加や編集ができます。
名前や住所などの既存データの編集や、顧客についてのメモを追加で記載できます。
顧客情報で絞り込み検索をして表示された顧客情報のリストは「グループ保存」ができます。
保存したグループのみにメールやクーポンを送ることもできるため、マーケティング施策にも活用できる機能です。
グループ保存は、顧客タグを使って絞り込みもできるので、どちらも使えばより詳細な顧客セグメントとして活用できます。
顧客管理のおすすめアプリ
顧客管理は情報も多く活用できる幅も広いため、それぞれの機能に特化したアプリを使うとより効率的に管理ができます。
ここでは機能別におすすめのアプリをそれぞれ紹介していきます。
HubSpot:ユーザーセグメントや顧客分析
※画像引用:HubSpot
■価格
- 無料
■機能
- 商品宣伝メールの自動配信
- カート落ちメールの自動配信
- チャットボット
- サイトへの流入などの効果測定・分析
HubSpotは、オンラインストアの顧客・商品・購買データを連携して、マーケティングの自動化や分析などができます。
顧客データを使ってカートに入れたまま購入されていない商品のお知らせメールや特定商品を宣伝するメールを自動配信してくれるので、購入率アップを期待できます。
また、メールの開封率やサイトの訪問履歴といった顧客の行動を分析し、どの商品をどういった属性の顧客がどうやって購入したのか、といった行動分析も可能です。
マーケティングツール以外にもチャットボット機能をつかうことで、ユーザー対応の自動化もできます。
チャットボットは自動返信で無人の対応と、有人の対応が可能なため、よくある質問など頻度も高くテンプレート化できる質問を自動化するだけでも大幅な人件費削減になります。
EasyTagging:顧客情報に自動でタグを追加
※画像引用:EasyTagging
■価格
- 4.99米ドル/月から
■機能
- 自動タグ付け
- 既存タグのメンテナンス
- レポートの改善
EasyTaggingは、条件に一致する注文・商品・顧客情報に自動でタグ付けを行ってくれるアプリです。
手動だと煩雑になるタグ付けの作業も、条件を登録するだけで自動で行ってくれるため、顧客情報の管理も楽にできます。
また、すでに付けているタグの削除といったメンテナンスも出来るので、不要になったタグの整理にもつかえる機能です。
タグを使用して情報を整理するだけでなく、注文・商品・顧客情報をセグメント化することで、分析レポートとして活用もできます。
タグを使うことで「注文合計額」「請求先の国」といった独自のセグメントも活用できるので、より深くショップの分析がおこなえます。
Zendesk:顧客データを元にカスタマーサポート
※画像引用:Zendesk
■価格
- 無料
■機能
- 顧客情報の集約
- 返金やキャンセル処理
- ライブチャットの埋め込み
Zendeskは、顧客データをもとに問い合わせ対応をスムーズに行えるカスタマーサポートのアプリです。
メッセージ・電話・チャット・メール・ソーシャルメディアからの顧客とのやり取りをアプリ上に集約することで、迅速に対応ができます。
過去の履歴や、購買データを見ながら問い合わせ対応するだけではなく、返金やキャンセルの処理も可能です。
また、チャット機能により顧客がより手軽にショップに問い合わせできるため、満足度の向上にもつながります。
まとめ
顧客管理することは、サイトに訪問し商品を購入してくれた顧客とサイトをより深く理解することにつながります。
何をしたらサイトの利用者は喜ぶのか、何が必要なのかといったサイトの課題解決や、施策の実施にも活用できるのが顧客情報です。
さらには、顧客からの問い合わせや、メールの配信といったコミュニケーションをする上でも顧客管理は欠かせません。
欲しい商品が欲しいと思ったタイミングにある、サイトが使いやすいと思ってもらえる状態はリピート客や顧客を定着化させるためにも理想の状態といえます。
顧客管理をして、よりよいサイト運営をしてみてください。