Shopifyの在庫管理のコツ!おすすめアプリ&サービス紹介

「在庫管理のいい方法がわからない」

「欠品や過剰在庫のリスクを減らしたい」

「とにかく在庫管理に手がかかっている」

 

多くの商品を販売していると、欠品や過剰在庫のチェックや発注、入出庫作業などの業務に追われてしまいがちですよね。

 

在庫管理は単なる数字の管理ではなく、顧客満足度やショップの売上げを左右するサービスでもあります。

 

この記事では、Shopifyでできる在庫管理の方法や、業務を効率化しサービス向上できるサービスまで紹介していきます。

在庫管理をショップに最適な状態に整えられれば、売り逃しや売りすぎのリスクを減らし、顧客が欲しい時に欲しい商品がある理想のショップに近づけます。

ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

 

Shopifyでの在庫管理方法

Shopifyでの在庫管理方法

Shopifyでは取り扱う商品の数を管理し、適切な数量の補充・販売を誰でも手軽に行えます。

 

在庫管理の方法は、大きく分けて以下の3種類です。

 

 

  • Shopifyの管理画面上で管理する
  • Shopifyのアプリを使う
  • 外部サービスを使う

 

最も簡単な方法としては、Shopifyの管理画面をつかって在庫を管理する方法です。

 

注文個数によって在庫数が減り、ゼロになるまで販売し続け、在庫が0になった時点で販売を停止する基本機能を利用できます。

設定すれば在庫がマイナスになっても販売を続けられるなど、在庫管理するうえでデフォルトでも十分な機能が備わっています。

 

より詳細な設定や複数店舗との在庫連携など、高度な在庫管理が必要な場合は、Shopifyストアにある在庫管理アプリを活用するとよいでしょう。

またAPIなどの外部サービスも充実しているため、必要な機能によって検討してみてください。

 

Shopifyの在庫管理でできること

Shopifyの在庫管理でできること

Shopifyの機能を使って、在庫管理をする上で効果的な方法を紹介します。

在庫の状態や目的によってサイト上の掲載方法を変えるだけでも効果が変わってきます。

 

売り切れと表示する

在庫がゼロになった商品に「売り切れ」の表示を付けて、注文できないようにします。

 

管理している実在庫の数を売り切ったあと、再入荷の予定がある場合は、商品ページを表示させたまま売り切れ表示をすることで、ユーザーに興味をもってもらえます。

 

管理画面の商品管理タブから「在庫切れの場合でも販売を続ける」のチェックを外せば設定できます。

 

売り切れ商品を非表示にする

売り切れた商品を放置せず、サイトから非表示にすることで、販売中の商品を見やすく探しやすくすることができます。

 

Shopifyの「自動コレクション」機能を使用することで、在庫切れ商品をユーザーから非表示にします。

管理画面のコレクションページから手動で行うか、在庫管理アプリを使用して非表示の作業ができます。

 

しばらく入荷の予定がなかったり販売を終了した商品は、サイトに残したままにせず、定期的に整理していきましょう。

 

在庫が少なくなったら通知する

在庫切れは販売機会のロスにつながるため、在庫がゼロになる前に通知を受け取ることでスムーズな在庫管理ができます。

 

Shopifyのデフォルト機能では通知機能がないため、Shopifyアプリなどで在庫アラート機能を利用してみてください。

たくさんの商品を扱っているショップは、すべての在庫を日々確認する必要がなくなるため、運用の手間が大幅に減ります。

 

商品在庫の追跡をする

Shopifyのデフォルト機能では、適正な在庫を把握するために商品在庫を追跡し、在庫履歴を最大で過去90日間表示できます。

 

在庫の追跡では数量を確認できる他、作業者の名前・日付・調整前後の数量や仕入れと注文などのイベント内容などの情報がわかります。

日々の在庫の動きが分かれば、入出庫のミスやトラブルが発生した場合でも、履歴を追って確認が可能です。

 

在庫追跡のためには管理画面上で設定が必要です。

 

Shopifyのおすすめ在庫管理アプリ

Shopifyのおすすめ在庫管理アプリ

Shopifyストアには、在庫を管理する際に便利な機能が備わったアプリが多数あります。

複数ショップの運営や、在庫管理だけでなく受注から出荷までの作業を効率化できるものもあるので、紹介していきます。

Stocky

画像引用:Stocky

 

■価格

  • 無料

 

■機能

  • 在庫の入出荷の追跡が可能
  • 在庫転送と調整
  • 需要予測が可能

 

StockyはShopifyが開発した在庫管理アプリです。商品の入出荷を追跡し、在庫が少なくなると、発注書の作成や商品移動をして在庫ロスのリスクを軽減させてくれます。

 

季節のトレンドや販売実績を分析し、どの商品の収益性が高いか、いつ再注文するべきかなどの需要予測を行ってくれます。

効果的な市場分析ができるので、適切なタイミングで在庫を管理し、収益性を高めながら売上げを伸ばすことが可能です。

 

現在Stockyは英語のみの対応なので、日本語で利用したい場合は言語対応のカスタマイズが必要です。

Skubana

画像引用:Skubana

 

■価格

  • 1,000米ドル/月

 

■機能

  • 商品管理・フルフィルメント・販売チャネルを一元管理
  • 注文の自動化
  • 予測分析・収益管理が出来る

 

Skubanaは、複数の販売チャネルの在庫を管理し、商品管理から受注・出荷までの全ての業務を一元管理できます。

 

Shopifyのカートだけではなくモール型サイト・小売店・POSシステムなどのチャネルの注文を取り込み、配送ラベルの印刷や自動で注文を行います。

販売速度・リードタイム・季節によって自動的に注文書を作成してくれるので、最適な出荷やコスト削減が可能です。

 

また商品ごとの詳細なデータを分析し、ビジネスの間接費まで考慮した収益性がわかります。

商品ごとにウォッチできるので、コスト削減や利益確保に役立てられます。

Sellbrite

画像引用:Sellbrite

 

■価格

  • 無料・19米ドル/月から

 

■機能

  • 出品・在庫・注文を一元管理
  • 商品登録が一括で可能
  • 在庫の自動調整で販売リスクを防止

 

Sellbriteは、ShopifyだけではなくAmazon・eBayなどのECサイトとも連携し、在庫から注文までを一元管理ができます。

 

Shopifyの商品を登録すると、他のショップへも一括で登録・掲載できるため、最小限の作業で多くの商品の販売が可能です。

 

また商品が売れると自動的に在庫を調整・同期し、在庫がなくなった商品を売りすぎるリスクを防いでくれます。

 

Shopifyの在庫管理におすすめのAPIシステム

Shopifyの在庫管理におすすめのAPIシステム

Shopifyの在庫管理は、APIシステムの利用もおすすめです。

APIシステムの導入で以下の課題が解決できます。

 

 

  • 受注と物流の管理を統一したい
  • 売上げ規模が増加して人力での在庫管理が大変になってきた
  • 在庫や物流管理にかかるコストを削減したい

 

Shopifyと連携させることで、複数倉庫や複数ショップの在庫管理を一括で出来るようになります。

おすすめのAPIシステムのサービスを紹介します。

 

NEXT ENGINE

画像引用:NEXT ENGINE

 

月額料金 10,000円
従量課金 401件~:25円/件

1,001件~:20円/件

3,001件~:15円/件

5,001件~:10円/件

7,001件~:5円/件

 

■特徴

  • 複数のネットショップの受注管理・在庫連携
  • 連携できるシステムが豊富
  • 商品登録が一括で可能

 

NEXT ENGINE(ネクストエンジン)は、ShopifyやAmazon・楽天などのECサイトに加え、実店舗のPOSとも連携できます。

在庫情報を各ショップと連携し、受注データを一元管理することで、各サイトの管理画面で処理をする必要がありません。

 

NEXT ENGINEは倉庫連携システム・カートシステム・POSシステム・顧客管理システムなど国内で40以上の連携が可能です。

 

またシステムを通して商品の登録作業をすると、連携している複数のショップへ一括で商品を登録できます。

それぞれのショップ毎に登録する手間を大幅に軽減し、運営にかかっていた作業を分析や販促などに手を回せるようになります。

 

AnyLogi

画像引用:AnyLogi

 

月額料金 システム使用料0円
従量課金 入庫料:15円/個

保管料:7,600円 /1坪

出庫・配送料:370円〜 / 個

 

■特徴

  • 月額料金ゼロで利用できる
  • 受注・出荷・在庫管理までの全ての物流業務を全動化
  • 越境ECの物流管理・配送も可能

 

AnyLogiは、受注管理・在庫管理・出荷管理の物流業務のすべてを一括で管理し、全自動で完結してくれるシステムです。

 

受注や在庫の動きをリアルタイムで確認できるだけでなく、ロット・賞味期限・保管状態など、商品ごとの細かな管理も可能です。

煩雑な物流業務が一元化されているので、業務の大幅な軽減になります。

 

また国内だけではなく、海外の物流サービスとも連携しているため、越境ECを展開しているまたは検討しているショップには心強いサービスです。

 

初期費用や月額費は0円で、入庫料・保管坪数・出庫・配送料の利用した分の従量課金制なので導入しやすい料金設定です。

 

ロジクラ

画像引用:ロジクラ

 

無料プラン 0円
スタータープラン 9,000円
スタンダードプラン 29,000円
WMSプラン 49,000円

 

■特徴

  • 基本機能は無料で利用できる
  • iPhoneから機能が使える
  • 複数ユーザーや複数拠点での在庫管理が可能

 

ロジクラは、基本機能がずっと無料で使え、在庫の一元管理だけではなく、受注データから送り状や納品書を作成するなど、出荷業務の改善をしてくれます。

 

同じアカウントをつかって複数人で在庫管理が可能なため、社内や部門間での在庫確認作業など、担当者が直接操作すれば時間と工数の軽減になります。

 

またPCだけではなくiPhoneを使って入出荷の処理や、在庫の確認ができるため作業の場所を選びません。

従来のハンディターミナルがなくても、iPhoneを使ってバーコード検品ができるので、コストを抑えた仕組みが導入可能です。

 

基本機能は無料ですが、Shopifyとの連携はLiteプラン以上の契約が必要です。

LOGILESS

画像引用:LOGILESS

 

月額料金 要問合せ

 

■特徴

  • 受注から出荷までの基本業務を自動化
  • 注文状況に合わせたマーケティング施策も自動化
  • システム開発不要・初期費用0円

 

LOGILESSは、受注管理と倉庫管理の一体型システムで、日々の受注から出荷までを自動化してくれます。

人手作業が不要になるので、ミスなくスピーディな出荷が可能です。

 

またシステムに条件を登録することで、初回購入者にチラシを同梱したり、10,000円以上の購入者におまけを送ったりマーケティング施策まで自動化してくれます。

 

システムの初期費用は不要で、既に利用している倉庫にも個別の開発費などなしで簡単に導入ができます。

詳細な料金は問い合わせが必要なため、サービスに興味がある方はぜひ相談してみてください。

 

SHIPPINNO

画像引用:SHIPPINNO

 

月額料金 1連携につき 9,800円
従量課金 ~30件:無料

31件~:30円/件

301件~:26円/件

501件~:21円/件

1,001件~:16円/件

3,001件~:10円/件

 

■特徴

  • 受注・出荷依頼・在庫同期を24時間自動処理
  • 10分おきに注文情報を取得
  • FBAでは注文から10分で出荷依頼が可能

 

SHIPPINNOは、受注管理・注文処理・出荷依頼・在庫同期を自動化し、24時間365日の稼働で、店舗の休業日でも自動出荷が可能です。

 

Shopifyに連携すると10分おきに注文情報を取得し、在庫の同期・出荷依頼から出荷完了メールまでを自動でおこないます。

物流作業を自動化できるので、少人数でもオンラインショップを運営できる体制が整えられます。

 

またFBAを利用している場合、注文発生から10分で出荷依頼をし、本州なら14時までの注文で翌日のお届けという非常にスピーディな処理が可能です。

在庫管理する際のコツと注意点

在庫管理する際のコツと注意点

Shopifyで効率よく在庫管理するためには、機能を活用して効率よく管理してみましょう。

また在庫管理をするうえで知っておきたい注意点をしっかりと理解することで、最適な在庫管理の方法が選べます。

 

在庫をカテゴライズする

商品の優先順位によってグループ化することで、利益の高い商品や回転率の高い商品を効率的に在庫管理できるようになります。

 

取り扱っている商品が多ければ多いほど、毎日全ての在庫を見ることは不可能です。

売り逃しを減らしつつ、効率的に在庫の補充や発注を管理するには優先順位をつけることで解決できます。

 

利益率は低いが回転率が高い商品、在庫の動きが遅い高価格帯の商品など、重要度や利益率のレベルに合わせてカテゴライズします。

優先度の高い商品になるべく時間やリソースを割けば、健全なショップの状態を保つことが可能です。

在庫記録のアップデート

取り扱っている全商品の在庫を記録することで、商品の動きを正しく理解する重要なデータとして活用ができます。

 

SKUやロットナンバー、最終取引日時などを最新の状態で記録しておけば、しばらく動きのないデッドストックを見つけることも簡単です。

商品の保管には倉庫費用がかかるため、動きの悪い商品は売り切ったり、処分したりといった対策が必要になります。

 

早いタイミングでデッドストックを見つけられれば、季節商材など売り逃すことなく捌くことも可能です。

健全な在庫管理のためにも、最新の在庫情報を記録し、管理しておきましょう。

定期的な在庫の棚卸

 

最新の在庫情報を管理しておくと、棚卸の作業の負担も少なく、簡単に行えます。

 

毎月や、半年毎などショップによって頻度は違うと思いますが、利益の計算を正確に行うためにも棚卸の作業は必須です。

実際の在庫数と帳簿上の在庫数が正確であるかが確認できれば、ストックとフロー、利益と損失が把握でき健全な運営ができます。

納品業者のパフォーマンスを確認

在庫のトラブルは、ショップ側の管理だけではなく納品によるトラブルも考えられます。

 

発注商品の配達遅れや数量ミスなど、思わぬトラブルによってショップの売上げだけでなく、ユーザーへも影響がおきてしまうかもしれません。

 

定期的に納品業者の監査を行い、問題点があれば改善するよう取り組みましょう。

もし問題が改善されなければ、業者を変更するなどのビジネス的な判断も必要です。

 

ショップを健全に運営するためには、サイトシステムだけではなく、サプライチェーンの仕組みもしっかりと構築しておきましょう。

顧客満足を考慮した上で在庫管理をする

ユーザーが欲しいと思った時に購入できるよう、最適な在庫を整えることが顧客満足度の向上にもつながります。

 

過剰在庫を恐れるあまり、売り切れる最小の在庫にしてしまうと、販売機会の損失となり売上げに影響します。

さらに、ユーザーには欲しい商品がいつもないショップというイメージを与えかねません。

悪いイメージがついてしまうと、最悪の場合には同じような商品を扱っている他のショップへユーザーが離脱してしまう原因にもなります。

 

在庫の流れを日ごろからしっかりと管理し、最適な在庫を提供することで、自然と顧客満足度の向上にもつながります。

在庫管理に投資をする

売上げや取り扱う商品が増えてきたら、効率化のためにも在庫管理への投資は重要です。

 

売上げが小さいうちは手作業でも管理出来るかもしれませんが、日々の数量の変動や、見る商品数が多くなれば非常に時間がかかります。

 

また複数のショップを運営する場合は、在庫の管理も煩雑になるので、人的なミスも起きやすくなります。

在庫のない商品を売っていたなど、在庫のミスはユーザーにも迷惑を与える重要な問題です。

 

在庫のリスクを減らし、安全で健全な運用をするためにも在庫管理のためのシステムは惜しまず導入することをおすすめします。

Shopifyでは使えない在庫管理システムもある

Shopifyは多くの外部の在庫管理サービスとの連携が可能ですが、すべてに対応している訳ではありません。

 

他のECサービスで連携して使っているからといって、必ずしもShopifyでも使えるわけではないことを認識しておきましょう。

 

複数の店舗での展開を検討しているのであれば、対応しているECサービスの多い在庫管理システムを選ぶなど、事前に計画しておくと後々安心です。

独自の在庫管理システムを開発する

既存の在庫管理システムでは、自社の希望に叶う在庫管理がどうしても出来ないという場合は、オーダーメイドでシステムを開発するという方法もあります。

 

オリジナルで在庫管理システムを開発すれば、倉庫や社内システムなど、自社のさまざまな環境に対応したシステムが構築できます。

 

ただしオーダーメイドは当然ながら費用がかかるうえ、システム開発のためのリソースも必要です。

さらに将来的に改修などが必要になった場合は都度費用がかかるため、長期的に見て必要であれば検討するようにしましょう。

まとめ

まとめ

適切な在庫管理は、安定的な運営をするだけではなく、顧客満足度をあげる上でも重要です。

ユーザーが欲しい商品を、必要なタイミングと適切な数量で用意しておくことはショップへの信頼度にもつながります。

そのためには商品の在庫数だけではなく、注文数や売れた時期などの細かな商品の動きを理解する必要があります。

 

また、在庫管理や受注・出荷作業といった日々の業務を効率化することは、人的ミスやコスト削減にもつながります。

 

売上げ規模や展開ショップ数が増えてきたら、リスクやコスト、サービス面の全てを考慮して在庫管理のサービスを整えましょう。

Shopifyのアプリだけではなく、楽天やAmazonなどとも連携できる便利なAPIサービスも沢山あるので、今後の戦略にあったサービスで在庫管理を強化することをおすすめします。

 

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。