SNSを活用したいという企業は多いものの、どういった部分が優れているのか、どのように運用していったらよいのかわからない人が多いのが現状です。
何となく始めてしまうのではなく、あらかじめ事例などを研究しておくことで、うまく活用できます
CONTENTS
企業がSNSを活用するメリット
現在日本で8割の普及率があると言われているSNS。
何らかのSNSを使っている人がほとんどということになります。
若い世代であれば特に、SNS無しの生活は考えられないほど浸透しています。
こうした現状の中、企業がSNSを活用すると、広くユーザーに知ってもらうことができます。
また、SNSの特性から、直接商品に関する意見やアイデアを聞くことができるという点が大きなメリットになります。
企業の広告を出すという場合でも、比較的低料金で多くの人に見てもらえるSNS広告はおすすめです。
ビジネスでのSNS活用事例
ビジネスでSNSを活用する場合にはどういった方法が良いのか、主な業種での事例をご紹介していきます。
アパレルの活用事例
ファッション関係のショップであれば、SNSの活用は大変おすすめです。
実際に着用している姿を投稿することで、直接購買につながることが多いです。
写真がメインのInstagramを活用していきましょう。
主な事例としてはユニクロやGUです。
Instagramだけでなく、TwitterやYoutubeも活用していますが、ユーザーのコーディネートを紹介していくことで、ファンを増やしているのが特徴です。
飲食店の活用事例
レストランやカフェの飲食店は、SNSでの口コミが集客のポイントになるとこが多いです。
SNSを通してユーザーとのコミュニケーションを図っていく方が良いですが、おすすめメニューや新しいメニューの写真を投稿するだけでも良いでしょう。
ショップの情報だけでなく、個性的なシェフを前面に出すことでファンを獲得してきた成功例もあります。
インスタグラムでフォロワー数の多い照寿司もその一例です。
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TAKAYOSHI WATANABE 照寿司|Instagram
病院の活用事例
単純に休診情報など最新ニュースを発信するだけのケースもありますが、健康にまつわる役立ち情報を定期的に発信することで医院やクリニックの認知度を高めることに成功しているケースも多いです。
ただ、病院の場合は薬機法の規制が厳しいこともあり、投稿内容や広告に関しては細心の注意が必要です。
FacebookやLINEは比較的世代が上の方が使っている割合が高いので、これらをうまく活用していきましょう。
自治体の活用事例
自治体とは言え、人口減少に歯止めをかけたい、産業を活性化させたいといったお悩みが多いのが現状です。
特に若い世代が定住してくれるのが理想ではないでしょうか。
また、観光地としての認知度を高めたいというケースもあるでしょう。こうしたニーズを満たしてくれるのが、SNSです。
自然の景観が自慢であれば、風景写真を投稿してユーザーを惹きつける方法がおすすめです。
まずは情報を伝える手段として、テキストベースで活用しても良いでしょう。
インスタグラムでフォロワーの多い自治体として知られる葉山町は、魅力を伝える素晴らしい写真の数々でユーザーを集めています。
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企業がSNSを活用する際の注意点
これについては、実は総務省のサイトにも記載されています。企業がSNSを活用する上で注意すべき点がまとまっています。
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総務省によると、以下のことに注意するとされています。
<引用>
- 企業や組織のブランドイメージを損なう発言をしない。
- 第三者にアカウントを乗っ取られないよう、アカウント情報(IDやパスワードなど)の適切な管理を行う。
- 利用するサービスの規約を遵守する。
- メンテナンスなどで、サービスが利用できない場合の運用を決めておく。
特に企業のSNS担当者が個人として発言してしまい、炎上するパターンが多くなっているため、企業の顔として運用していくことを常に頭に置いておく必要があります。
そのためにも、運用前にしっかりルールを決めておきたいです。
まずはSNS活用のための企画書を作成しよう
そうすることで、目的や具体的な運用方法が見えてくるでしょう。
やり方は簡単で、基本的に5Wを決定していきます。
- なぜ(理由や目的)
SNSを活用する理由や目的を明確にします。まずは認知度を高めるのか、購買へとつなげていきたいのかなど目的によって活用方法も違ってきます。
- どこで(どのSNSを使うか)
Facebook、Instagram、Twitter、LINE、Youtubeなど様々なSNSの中から、目的に合ったものを選択していきましょう。
- いつ(更新頻度)
更新はできるだけ多い方が良いですが、定期的に行うとユーザーもチェックしやすいので、具体的な間隔や投稿する時間帯なども決めておきたいです。
- 何を(投稿する内容)
テキスト、写真、動画など投稿方法も様々です。コンセプトを決め、できるだけ統一感を持たせたいです。
- 誰が(担当者や役割)
複数人で担当している場合には、しっかりと役割を決めておきたいです。特に管理者しかできない権限もあるので、付与する権限等も決めておきましょう。
SNSをビジネスに活用する上で役立つ本
SNS担当者になってしまったけれど、どのように活用していけばよいのかわからない、現在のやり方で問題ないのか知りたいという人向けにおすすめ書籍をまとめました。
絶対に住民に伝わる! 公務員のためのSNS・動画・ホームページ 新しい広報の教科書 ~良いプロモーションは税金を使わずできる~
自治体のSNS運用にまつわるお悩みを解決してくれる本です。公務員の担当者向けとなっていますが、企業のSNS活用にも参考となる内容が豊富なので、一読をおすすめします。
著者:西垣内渉
出版社:ギャラクシーブックス (2020/10/1)
ペーパーバック:146ページ
LINE公式アカウントの達人が教える 超簡単! SNS仕事術 「1人で月商100万円」への超ショートカット法
フリーランスや個人事業主を対象とした本ですが、中小企業にもつながることなので、読んで損はないでしょう。SNSにおけるコミュニケーション術やフォロワー獲得方法などが書かれています。
著者:堤 建拓
出版社:CCCメディアハウス (2020/8/29)
単行本:192ページ
「心」が分かるとモノが売れる
マーケターやCMクリエイターとして数々の大企業で活躍してきた著者が、マーケティングの極意を伝えている本です。後半部分にSNSに関する内容も含まれているので、基本的な心構えを身につけるのにおすすめです。
著者:鹿毛康司
出版社:日経BP (2021/5/20)
単行本:228ページ
SNS活用はビジネスで必須の時代に
SNSの活用は難しいと考える企業担当者様も多い一方、しっかりと戦略を立て、ルールを決めることで成功につなげているケースも見られます。
ネット時代だからこそコミュニケーションが重要となる現代社会で、ぜひ消費者の心をつかむSNS運用を目指していきたいです。
それでもやはり、時間やノウハウが足りないと感じるのであれば、プロに任せるのも一つの方法です。