全てのオンラインショップオーナーは毎日、「どうすればトラフィックとコンバージョンを増やせるだろう?」と考えているでしょう。
また、目標やマーケティングプランを立てたとしても、それらを達成するためのマーケティング戦術を選択、活用するのも簡単ではありません。
今記事では、そんな悩めるマーケティング担当者、オンラインショップオーナーのために効果的なマーケティング戦術からEコマース戦略に使えるアイデアまで、
盛りだくさんでご紹介いたします。
また、アイデアや戦術の内容は、ストレートな顧客獲得から既存の顧客のリピート購入の増加まで多岐にわたります。
では、始めていきましょう。
CONTENTS
コンテンツ戦略 vs コンテンツマーケティング vs コンテンツプランニング
コンテンツ戦略 vs コンテンツマーケティング vs コンテンツプランニング
これらの用語を聞いたことはありますか?
そして、これらの意味の違いをはっきりと認識しているでしょうか?
まずは言葉の意味、そして何がどう違うかを詳しく説明していきます。
-コンテンツ戦略
コンテンツ戦略とは、コンテンツ戦略は良いコンテンツを作るための戦略のことを言います。
例えば、キャッチフレーズやSEOの強化などはコンテンツ戦略に入ります。
-コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、コンテンツを用いたマーケティング手法のことを言います。
コンテンツマーケティングでは、ターゲットオーディエンスにとって有益な、質の良いコンテンツを作ることを軸としていますが、
そのコンテンツの質をどう高めるかを考えるのがコンテンツ戦略なのです。
ですので、「コンテンツマーケティングを成功させるためのコンテンツ戦略」と考えるとわかりやすいかもしれません。
-コンテンツプランニング
ユーザーにとって価値あるサイトを生み出すための設計図のようなものです。
コンテンツプランニングがしっかりと行われていると、目標達成のスピードを上げるだけでなく、中長期的に目指すべき将来像が明確になるのです。
コンテンツプランニングでは、制作するコンテンツの種類、CTAの有無、さまざまなチャンネルでコンテンツを共有する方法とタイミングなどの詳細を含める必要があります。
また、これらの3つのステップを確実にこなしていくことで、あなたもしくはチームはコンテンツ作りに目一杯集中することができ、
質の良いコンテンツをオーディエンスに届けられるようになるのです。
コンテンツマーケティングはチーム戦?
コンテンツマーケティングを成功させるためには、あなた1人の力よりもチームで挑んだ方が確実に成果までの道のりが短くなるでしょう。
チームの形はスタートアップや会社の規模によって異なるかもしれませんが、よく知られている役割は以下の通りです。
・マーケティングストラテジスト
– チームが開発するコンテンツを計画します。
・コンテンツライター
– 「書く」というスキルを駆使して、オーディエンスが楽しめるコンテンツを創造します。
・コンテンツエディター
-作成したコンテンツを校正し、事実の正確さ、読みやすさ、見やすさなどを確認する。
・コンテンツプロモーター
-制作したコンテンツを様々なチャネルに配信し、マーケティングを行う。
・デザイナー
– 制作するコンテンツのニーズに合わせてグラフィックコンテンツを制作する。
・ビデオグラファー
– コンテンツのニーズに合わせてビデオコンテンツを制作・編集する。
・コンテンツアナリスト
– コンテンツのパフォーマンスを分析し、何が機能していて何が機能していないのかを見つけ出します。
コンテンツマーケティングの目標を立てる
効果的なコンテンツマーケティング戦略を確立するための次のステップは、コンテンツマーケティングの目標を作成することです。
あなたが設定する各目標は、あなたのスタートアップのスケールに関連するものでなければなりません。
すべてのコンテンツマーケティングの目標は、【SMART】に沿った目標であるかどうかを確認してみましょう。
・【Specific】具体的である:あなたのチームが正確にタスクを提供できるように、目標を明確に記述しましょう。
・【Measurable】測定可能である:その目標は何を持って成功とみなしますか?効果測定に活用する数値を決定しましょう。
・【Attainable】達成可能である:期限内にチームがこの目標を達成できるかどうかを自問してみてください。
・【Relevant】関連性がある:その目標は、あなたの成功に大きな価値をもたらしますか?あなたのやっていることがスタートアップのためにうまくいっていることを証明してくれますか?
・【Timely】タイムリーである:すべての目標には、タイムリーに達成できるよう、必ず期限を設けるようにしましょう。
ペルソナのリサーチとオーディエンスの特定
次のステップは、オーディエンスを特定することです。コンテンツマーケティング戦略は、それによってもたらされるリードやオーディエンスがあって初めて効果を発揮します。
毎月何千ものビューを獲得したとしても、その中にターゲットオーディエンスがたった5人しかいなければ、それは成功とは言えません。
コンテンツのターゲットを戦略的に見極めることで、あなたのターゲットオーディエンスにはどのようなトピック、アイデア、キーワードが必要なのかを判断することができます。
また、ターゲットオーディエンスを特定するためのリサーチは以下の要素を集めるようにしましょう。
・デモグラフィック:年齢、性別、民族性、収入、居住地、役職など。
・サイコグラフィクス:趣味、興味、信念、習慣など。
・課題:あなたの提供している商品やサービスを探すために、実際に彼らが直面している課題。
・ペインポイント:ターゲットが抱える悩みの種のこと。仕事や日常生活での不便や不満、無駄な時間や労力と感じていることのうち、対価を払っても解決したい需要を指す
・情報源: ターゲットはどこから問題の解決策を見つけようとしていますか?
・ターゲットが好むコンテンツのタイプ:ターゲットは探している情報を得るために、どのように情報を得ているのでしょうか?また、どのようなコンテンツ構造やフォーマットを好むのか?
これらの情報を集めることで、ある程度どのような人々があなたのコンテンツを見るのかを予想することができるでしょう。
コンテンツの種類を決める
次は、オーディエンスのためにどのような種類のコンテンツを制作するかを決定していきましょう。
コンテンツマーケティングは、単にブログ記事を書くだけではありません。
コンテンツチームは、さまざまなオプションを考え出すことができます。
例えば、メールマガジン、ビデオ、ソーシャルメディアのコンテンツ、印刷物(雑誌、パンフレット、チラシなど)、
電子書籍、調査レポート、ホワイトペーパー、事例紹介、など。
オーディエンスにリーチし、スタートアップの目標を達成するために、ターゲットオーディエンスに最も適したコンテンツの種類を選択してください。
例えば、ターゲット層がソーシャルメディアに多くの時間を費やしているGenZ世代などの場合、
InstagramやTwitterなど彼らが頻繁に利用するチャンネルでコンテンツを制作するようにしましょう。
もし、ターゲットが読書が好きな層ならば、電子書籍を制作するのもいいでしょう。
このようにオーディエンスを細かく分析し、調査データを利用して、
さまざまなタイプのコンテンツをターゲットオーディエンスのニーズや興味に合わせることはマーケティングで結果を出すのに欠かせないことなのです。
プロモーションチャンネルの決定
さて、ここまでくるとコンテンツそのものの軸はできたことでしょう。
次に重要になってくるのは、それらのコンテンツをどこに、どのように投稿/使用するかです。
例えあなたが素晴らしいコンテンツを制作していたとしても、もし投稿/使用するチャンネルを間違えてしまっているのなら、それは本当に勿体ないことです。
だからこそ、あなたの制作したコンテンツに適したプロモーションチャンネルを選ぶ必要があるのです。
・オーガニック検索:主に検索エンジンで上位に表示され、検索結果の1ページ目に表示されるコンテンツのことです。
このようなコンテンツは、キーワードを多用しています。オーディエンスが検索している一連のプライマリーキーワードとセカンダリーキーワードに焦点を当てましょう。
・メールマガジン:さまざまなコンテンツを公開している場合、メールは最適なプロモーションチャネルのひとつです。
パーソナライズされたメールをオーディエンスに送ることは、コンバージョンの可能性を高めることができます。
・ソーシャルメディア:ソーシャルメディアには、オーガニックコンテンツと有料コンテンツの両方があります。
コンテンツの内容や形式によって、それらに合うプラットフォームも異なってくるので、ここは慎重に選びましょう。
・サードパーティによる配信:第三者の配信者やインフルエンサーを利用してコンテンツを掲載することができます。
PRや広告という形になると思いますが、多くの人にリーチができるので役立つプロモーション戦術のひとつなのです。
コンテンツの制作
次に、コンテンツの核心とその実行プロセスを決定していきましょう。
コンテンツを作る上で、以下のポイントを意識して制作することでより、ターゲットオーディエンスの心に近づくコンテンツが制作できるでしょう。
・コンテンツのトーン&ボイスを決める
ブランドの個性は、コンテンツのボイスに深く関係しています。一方、コンテンツのトーンは、メッセージの伝え方に関係します。
トーンとボイスは常に一貫性を保つべきです。それによって、ブランド独自のコミュニケーションであったり、そのブランドらしさが生まれてきます。
ボイスの概要を決めるには、ブランドの個性を表す形容詞をいくつかピックアップしてみましょう。
例えば、あなたのブランドは「親しみやすい」ですか?それとも、「ユーモアがある」タイプですか?
トーンは、特定のメッセージをどのように伝えたいかです。
同じメッセージでも、少し男性的に強く語りかけるのか、それとも可愛らしく伝えるのか、ファンな感じで伝えるのか、シリアスに伝えるのか。
それらが組み合わさった時、あなたのブランド独自の「トーン&ボイス」が生まれるのです。
・メッセージングマトリックスの構築
ブランドコンテンツのトーン&ボイスを特定したら、次はメッセージングマトリクスを制作しましょう。
メッセージングマトリクスとは、ブランドのコアメッセージを定義するものです。
簡単に言えば、「コンテンツはどのようなメッセージを伝えているのか」という質問に答えるものです。
コンテンツがオーディエンスに伝えているブランドのメッセージは何か?
これには、優先順位があり、メインのメッセージといくつかのサブメッセージが含まれます。
・コアコンテンツの確立
次に、コアコンテンツを制作していきましょう。コアコンテンツは、自社の商品やサービスに関連性の高いトピックで構成されます。
例えば、建設機械を販売しているのであれば、機械のメンテナンスや、その機械を使って行う作業の方法、
建設業界のニュース、建設作業員向けの貴重なアドバイスなどが考えられますが、これらに限定されるものではありません。
また、ブランドをより人々に覚えてもらいやすくするためにもこれらの決まりやトーン&ボイスの維持に努めましょう。
そのためにもチーム全体と共有できる「Do&Don’tsガイドライン」などを制作することをお勧めします。
例えば、メッセージを書くにしてもどのようなトーンはOKで何がNGなのか、フォントや使用できる色など。
それらを細かく設定することで、誰がコンテンツを制作しても統一感を保つことができるのです。
結果を測定する
コンテンツを公開した後は、コンテンツの成果を測定し、コンテンツが期待通りの成果をもたらしているかどうかを確認する必要があります。
・何について報告するのか
・測定基準
・目標に対する進捗状況
・レポートを作成する頻度
これらを決定した上で設定したKPIに沿って結果を測ってみましょう。
・1ヶ月、4半期、1年でのコンバージョンの伸びはどうでしょうか?
・新規メール購読者を獲得数は?
・ウェブサイトのトラフィックとエンゲージメントが大幅に増加していますか?
・検索エンジンの順位が上がっていますか?
・その他にも、ソーシャルメディアを活用したのならば特定の数のメンション、シェア、コメントを獲得できましたか?
コンテンツマーケティング戦略はコンテンツを作って、どこかへ投稿して「終了」ではありません。
そのコンテンツによって目標に近づくことはできたかどうか、事実として売り上げを伸ばすことができたのか。
それらを確認するためにも必ず、分析と改善を繰り返しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は企業やブランドにとって効果的なコンテンツマーケティング戦略の構築ポイントをご紹介いたしました。
サードパーティークッキーの使用制限はもうそこまで来ています。
リターゲティング広告などの力を借りずとも、リードや新規顧客の獲得をしなければならない中で、
コンテンツマーケティングは確実にあなたのビジネスに強力な後ろ盾となるでしょう。
今回ご紹介したさまざまなコンテンツマーケティング戦略の手法を利用して、ぜひにあなたのビジネスを成長させるために活用してみてくださいね。