ソーシャルマーケティングを成功させるために、マーケターは常に新しいトレンドに敏感でなければなりません。
2022年は特にパンデミックも落ち着き、人々が外に徐々に外に出始めることが見込まれます。
そうしたハイブリット的な動きが予想される2022年に向けて、今のうちにソーシャルメディアについてのトレンドを先取りしておきましょう。
今記事ではマーケターやブランドのソーシャル担当者へ向けた、TikTokやInstagramなどをマーケティングやキャンペーンに活用する上で外せないポイントをご紹介いたします。
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TikTokでバズる広告のベストプラクティスとは?
TikTokは動画広告において、インプレッション数が高かった4つのベストプラクティスを公開。
以下のベストプラクティスを設定した場合、設定していない他の動画広告に比べてインプレッションが向上したと発表しています。
では、どのような設定が効果的なのかを早速みていきましょう。
-動画の解像度は最低でも720ピクセル
TikTokでトップパフォーマンスを見せている動画の83.19%は、720ピクセル以上の解像度です。
また、TikTokによると、この解像度を基準にすることでインプレッション数を5.39%増加させることができます。
-縦方向の動画を使用
TikTokのトップパフォーマンスの動画のうち、82.13%が縦のアスペクト比を利用しています。その結果は?
横長や正方形の動画に比べて、40.08%もインプレッションが増加しました。
TikTokは基本的に縦で動画の視聴が行われます。その為、縦方向の動画の方がオーディエンスに違和感なく見てもらうことができるのです。
-オーディオの使用
TikTokで最もパフォーマンスが高かった動画の93.02%が音声を使用しており、これによりインプレッション数が16.05%増加しました。
また、この音声は何かを話している声ではなく、商品の箱を開けたりする効果音を使用することも含まれます。
-9:16 アスペクト比を使用する
パフォーマンスの高かった動画の98.63%がこのアスペクト比で、インプレッション数が60.45%増加しました。
これは、画面に適切にフィットしておらず、少なくとも片方の端に何もない黒いスペースがある動画と比較して、
動画コンテンツがプロフェッショナルでないように見える確実な方法です。
TikTokが他のプラットフォームに勝るポイントとは?
多くのユーザーがTikTokでは「自分らしく居られるプラットフォーム」だと感じていることが、TikTokの急成長を後押ししている所以かもしれません。
実際にTikTokが行った調査では、”TikTokユーザーの平均31%が、
TikTokプラットフォームに何度も戻ってくる理由の上位3つのうちの1つとして「気分が高揚するから」”と回答しています。
また、ユーザーはTikTokのコンテンツがユニークであると感じているだけでなく、
なんと79%ものユーザーがTikTok上で流れる広告コンテンツが他のソーシャルメディアプラットフォームとは異なると感じているのです。
TikTokが行った他の調査では、アプローチとエンゲージメントにおいてTikTokは他のソーシャルメディアプラットフォームの平均を上回っています。
画像出典:https://www.tiktok.com/business/ja/blog/tiktok-drives-greater-audience-engagement
アプローチは、コンテンツの感情的なつながりを生み出しやすいということを意味し、実際にTikTokではユーザーが「いいね」や動画のシェアをしやすい傾向にあります。
エンゲージメントでは、コンテンツがユーザーの記憶に残ることを示し、TikTokで見た何かしらの商品を実際に店舗で見かけた時に購入したという人が多いことを示しています。
リールはInstagramマーケティング成功に効果的
先日、InstagramのトップであるAdam Mosseri氏は、Instagramにおいてもユーザーの多くが動画を求めるようになってきていることから、
リール機能を進化させ、従来よりも撮影や編集がしやすくなるアップデートが行われたことを発表しました。
Instagramといえば写真がメインのソーシャルメディアプラットフォームでしたが、今では動画がどのソーシャルメディアマーケティングでも中核を成すものとなってきています。
しかし、その機能性は簡単かつ楽しいものでなければなりません。
そして、動画を制作して広告として流すのであれば平凡であることを避けるだけでなく、短くなくてはいけません。
動画コンテンツを戦略に取り入れる際には、オーディエンスの注意力(アテンションスパン)が年々低下していることに留意する必要があります。
そのため、Instagramを活用したソーシャルメディアマーケティング戦略では、Instagramリールやエンターテイメント性のある短い動画を活用することで、
そのニーズに応えることができるのです。
また、Instagramにおいてリールは、オーガニック広告とペイド広告の両方で最も高いパフォーマンスを発揮するクリエイティブです。
なぜかというと、リールを用いることでフィード広告のような典型的な広告のように見せずに、
よりオーガニックでオーセンティックな印象をオーディエンスに与えることができるのです。
ただし、作成する動画やリールのコンテンツはすべて、オーディエンスに何かしたの価値を提供し、戦略に結びつけることが重要です。
マーケティング全体の目標に沿ったコンテンツを作成せずに、ランダムなトレンドに乗っかって動画を制作しても何も得ることができません。
ニッチなFacebookでの体験が重要なマーケティングチャネルに?
Facebookは、月間アクティブユーザー数29億人を誇る世界No.1のソーシャルネットワークプラットフォームとしてソーシャルメディアの世界に君臨し続けていますが、
現在は多くの人々がより小規模でニッチなコミュニティやサブカルチャーでのつながりや体験を求めています。
Facebookはこのような より親密なタイプの”繋がる体験”を提供することにも注力しています。
そんなFacebookの提供しているシステムをブランドや企業はどのように活用すれば良いのでしょうか?
Facebookでオーディエンスとの関係を深め、より多くの信頼を築くために活用すべき重要な2つの機能をご紹介いたします。
Facebookグループ – Facebookページと連動したグループの構築に欠かせない機能です。
今年のコミュニティーサミットで、Facebookはグループをより強固にし、管理者とメンバーの両方にとって魅力的なものにするための数々の機能を紹介しました。
追加された機能には、無料と有料の両方のサブグループを作成できること、商品を販売するためのショップ、コミュニティでの募金活動、多数の管理機能などがあります。
Facebook Live – 音声だけでなく、ライブストリーミングも忘れてはいけません。
ライブ配信はパンデミックの影響もあり、多くの人がリアルタイムで楽しめるコンテンツとして注目を集めていました。
まだ、完全にパンデミックが収束したわけではないので、今後もこのライブ配信機能は活用されることが見込まれます。
Instagramのオーガニック動画を活用して親近感と信頼感を高める
オーディエンスとの信頼関係をより早く構築し、売り上げをコンスタントに上げていくためには今後も動画の活用が欠かせません。
Instagramが誕生した当時は写真アプリでしたが、今日では、ソーシャルメディアでの活動をビジネスの収益に実際に影響させたいのであれば、
動画を使用することがこれまで以上に重要になっています。
動画は、以下のようにプラットフォームのいたるところで紹介されています。
Instagram Reels:これらのショート尺の動画は、あらゆるタイプの投稿の中で最もオーガニックなリーチを獲得しています。
斬新なエフェクトやトランジションを使用しなくても、リールを使って露出を増やすことができます。
Instagramのダイレクトメッセージ:ビデオメッセージも会話を成立させるスマートな方法です。
動画のコピー&ペーストにならないように、動画では必ず相手の名前を言うようにしましょう。
そうすることで相手は「自分だけ」の特別な体験を感じることができ、パーソナライズされたサービスを受けているような気分になるでしょう。
Instagram Live: Instagrmaライブには、あなたが主催しているライブにゲストを3人まで呼ぶことができます。
さらに、そのゲストのオーディエンスは、自分がフォローしている人がライブを行っているという通知を受け取り、あなたの放送に新たなオーディエンスを呼び込むことができるのです。
自分のフォロワーだけでなく、他のゲストのフォロワーもあなたのブランドやあなたの存在を認知することに繋がるでしょう。
2022年のソーシャルメディアはただのツールではなく、営業ツールに?
2021年にどれだけの機能がリリースされたかを見ると、InstagramがこれまでにないほどEコマースやクリエイターツールに投資していることがよくわかります。
そして2022年には、2021年に出た機能が更に進化すると予測されています。
例えば、ショートフォームの動画をサポートするTikTokのような機能であったり、インフルエンサーやECショップ、更にクリエイターのためのツールが追加されることも予想されています。
しかし、中小企業のオーナーの中には、Instagramがフルタイムの仕事に加えて追加の業務のように感じている人もいるでしょう。
ですが、Instagrmaにたまに顔を出して、感動的な言葉を投稿したり、Instagramのストーリーに何かしらの動画をシェアしたりするだけでは、2022年の成長は望めないでしょう。
ビジネスオーナーは、Instagramを効率的に使う方法を学ぶ必要性があるのです。
2022年はソーシャルメディアをひとつのツールとしてではなく、営業ツールと捉えて活用するようにしましょう!
長尺動画のキングであるYouTubeも短尺動画に本腰を入れ始めた?
YouTubeのオーガニック成長で勝つには、YouTube全体の仕組みと、Youtubeのアルゴリズムを知ることが重要です。
アルゴリズムが存在する主な目的は、適切なコンテンツと適切な視聴者を組み合わせることであることを理解、
提供することであり、2022年はアルゴリズムに戦略的に打ち勝っていきましょう。
例えば、Youtubeが最近力を入れているYoutube Shortを活用することもひとつの手です。
TikTokのようなテンポの良い編集で、サクッと楽しめる動画をYoutube Shortで流し、そこから長尺の本編動画に誘導するような活用が最近よく見られます。
ポイントは続きを見たくなるように、短尺動画では「全てを見せない」と言うことです。
全てを見せると、そこでオーディエンスは満足してしまい興味を失うかもしれません。
イベント告知やその動画自体がコンテンツである場合は全てを短く見せることが重要ですが、本編の動画へ飛ばしたい場合はテクニックを活用するようにしましょう。
「続きはYoutubeチャンネルで」というようなCTAも忘れずに!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は2022年のソーシャルメディアマーケティングのトレンドをご紹介いたしました。
2021年に引き続き、2022年もソーシャルメディアプラットフォームでさまざまな企画や広告が打ち出されることでしょう。
そして、プラットフォームを提供ている側の企業もクリエーターや広告主がもっとコンテンツを投稿したくなるように、さまざまな機能を追加、更新していくことが見込まれます。
あなたも今回ご紹介したソーシャルメディアマーケティングトレンドを活用して、更なる躍進を目指してみてください。