本記事では全てのマーケティング担当者が2022年の広告戦略に役立てることのできる、ソーシャルメディアマーケティング、
ソーシャルメディア広告に関する重要な統計情報をご紹介いたします。
あなたがもし、マーケティング施策の中でソーシャルメディアを活用した経験があるのなら、オーガニック投稿だけではリーチやファンの獲得は難しいことをご存知のはずです。
そのためにもブランドはソーシャルメディアでのオーガニックな活動と並行し、有料広告をうまく活用する必要があるのです。
また、ソーシャルメディアとなると非常に多くのチャンネルが存在しているため、少し圧倒されるように感じるかもしれません。
しかし、心配はご無用です。
キャンペーンを成功させるためにも、本記事から沢山のデータを吸収し、広告予算とリソースをどこに配分すべきかを理解していきましょう。
CONTENTS
ソーシャル広告全般に関する統計
-ソーシャルメディアへの広告費は2022年に1億7300万ドル超に達すると予測されている
ソーシャルメディアプラットフォームが高度に収益化され、ブランドがコンバージョン戦略の一環としてソーシャルコマースを含める方向に向かう中、
企業がソーシャルメディア広告に大きな支出をしようとするのは当然の動きと考えられます。
ソーシャルメディアは36億人以上の人々が定期的に集まる場所だと考えることができるので、普通の企業ならそこに広告を出さない理由はないでしょう。
-ソーシャルメディアの使用は、デジタル界を支配し続ける
2020年から2025年にかけて、世界中でソーシャルメディアを利用する人の数は36億人から44億人に増加すると予想されています。
これは、地球上の全人口の半分以上がソーシャルメディアのフィードをスクロールしているということになります。
今後、どんどんソーシャルメディアの利用者が増えてゆく中で、企業にはそれらを「活用しない」という選択肢があるのでしょうか?
-2022年、ソーシャルメディアビデオ広告費は20.1%増の243.5億ドルへ
短編動画が流行していることは、多くのマーケターやクリエイターにとって当たり前の常識になりつつありますが、Instagramのストーリーズやリール機能、
そしてTikTokを利用するユーザーの継続的な増加のおかげで、短編のビデオコンテンツは、マーケターが広告でオーディエンスにリーチする方法にも活用されるべきだと考えられています。
-ソーシャルメディアに広告を出すことは、ブランドの認知度を上げるために効果的
驚くべきことに、成人のインターネットユーザーの約半数が、ブランドが自分のデータを広告に使用した場合、
自分の興味のある製品やサービスを発見(50%)し、見つける(49%)のに役立つと答えています。
アップルが、iPhoneユーザーが追跡可能なデータの共有をオプトアウトできる追加のプライバシー対策を導入して以来、広告は少し流動的になっていますが、
これらの統計は、広告に頼ってビジネスを成長させているマーケティング担当者にとって、すべてが失われたわけではないことを示唆しているのではないでしょうか?
-ソーシャルメディアと広告に関しては、依然として「信頼」がすべて
ソーシャルメディアユーザーの52%が、プラットフォームが自分のプライバシーとデータを保護してくれる場合、そのチャンネルで見る広告やスポンサー付きコンテンツを利用するかどうかの判断に非常に大きな影響を与えると回答しています。
-ソーシャルメディア広告は、デジタル広告の中で2番目に大きな市場
ソーシャルメディア上の広告は、2021年には全世界で1530億ドルの収益があり、この数字は2026年には2520億ドル以上に拡大すると予想されています。
そして、1番大きな広告市場は検索広告です。
-2022年、ブランドはソーシャル広告にもっと費用を投資するようになる
ブランドがオーディエンスから注目を集めたいのならば、それぞれのソーシャルネットワークが提供する独特な体験をしっかりと熟知した上で、
見る人がより豊かな体験だと感じられるような広告を作らなければなりません。
ソーシャルメディア担当者は、広告枠の競争が激化する中で更にクリエイティブになり、各ネットワークの独特な体験を反映した高品質のコンテンツを制作する必要があります。
-2022年には、デジタル広告費全体の33%がソーシャルメディアになると予想されている
また、ソーシャルメディアへの年間広告費は、2022年には1340億ドルを超え、前年比17%以上の増加となる見込みです。
-ブランドは、より一般的に使用されているチャネルから広告費をシフトしていく
これは、Facebook、Twitter、Instagramでのソーシャル広告キャンペーンの実施を終了することを意味するものではありません。
しかし、マーケティング担当者は、現代の人気コンテンツに目を向ける必要があると考えられています。
従来のソーシャルメディア以外にもTikTok、Pinterest、Snapchatの人気が高まるにつれて、広告予算の一部を再配分する必要があるのです。
また、これらのチャンネルは飽和状態ではないため、広告のインプレッションを獲得する可能性が高くなります。
Instagram広告に関する統計
-2022年のInstagram広告の潜在的な総リーチ数は18億人
Instagramでの広告キャンペーンは、2022年にInstagramの20億人のユーザーの半分以上にリーチすることができるのです。
マーケッターにとって、これは誰もが集まるプラットフォームであり、さらに重要なことに、広告でリーチできることを示す貴重な情報なのです。
-Instagramストーリーズの広告は、2022年に世界で159億5000万ドルをもたらすと予測されている
この数字は、同プラットフォームの世界的な純広告収入の4分の1以上に相当します。
また実際のところ、広告費はInstagramフィードよりもストーリーズの方が急速に伸びているのです。
インプレッションとクリックを最大化するために、ストーリーズ、リール、フィードに広告予算を配分しないのは、マーケットにとって少し勿体無いことかもしれません。
-インスタグラムの広告リーチが、この1年でフェイスブックの広告リーチを上回った?!
もし、あなたのソーシャルメディア戦略に有料広告が含まれているならば、Instagramの広告リーチが今、Facebookを抜いて急増していることに注目すべきです。
-2021年にはInstagramの広告リーチが21%も急上昇
インスタの人気は衰えず、その広告リーチは未だに伸び続けています。
もしあなたがInstagramの広告に予算を使いたいと考えているなら、その広告リーチが過去2年間で60%以上伸びていることも知っておく価値があるかもしれません。
-女性(49.3%)と男性(50.7%)の広告リーチは、ほぼ互角
マーケティング担当者にとって、Instagramはこの2つの層をターゲットにした広告を出すのに最適な場所であることを示しています。
Facebook広告に関する統計
-Meta社の “Family of Apps “で広告インプレッションが伸び続けている
Facebook、Messenger、Instagram、Whatsapp(総称してMeta’s Family of Apps)の親会社であるMetaは、2021年の広告インプレッションが10%増加しました。
Meta社がファミリーで唯一マネタイズされていないアプリであWhatsappに広告を掲載する機能を導入すれば、この数字は着実に増加する可能性があります。
-Meta社の広告掲載費用は前年比24%増
Meta社は、「インプレッションの面では、人々の時間をめぐる競争の激化と、
アプリ内のエンゲージメントがフィードやストーリーズよりも収益化率の低いリールなどの動画サーフェイスにシフトすることの両方から引き続き逆風が吹くと予想しています。」
と発表しています。
ソーシャルメディアマーケターにとって、これは広告予算をどのように配分すれば最大の効果が得られるかを慎重に考えることを意味します。
-Facebookの月間アクティブユーザー数(MAU)が30億人に近づく
全世界の人口が77億人であることを考えると、Facebookを定期的に利用している人の数は、マーケターが注目すべき驚異的な統計データです。
広告のターゲティングでは、18歳から34歳の男性が最も多く、同年代の女性はやや少なめになっています。
-Facebookの月間アクティブユーザー数の72%以上に広告がリーチ
簡単に言えば、ターゲットとなるユーザーに対してあなたのビジネスに注目してもらいたいのであれば、
Facebookは広告キャンペーンを実施するのに最適なチャネルの1つであることが証明されているのです。
-Facebookは世界で最も利用されているソーシャルメディアプラットフォームであり続けている
Facebookは、YouTube、WhatsApp、Instagramを抑えて1位となり、世界で最も利用されているプラットフォームとして、依然として市場を席巻しているのです。
マーケティング担当者にとって、Facebookで存在感を示すことは、ブランド認知度の向上、ターゲット広告キャンペーンの実施、コミュニティの構築に不可欠であることを意味します。
-Facebookマーケットプレイスでの広告をお忘れなく
マーケットプレイスで広告を出すことは、有料広告戦略の最上位に位置するかもしれませんが、
このチャネルを無視することは(特にB2C市場の場合)、潜在顧客の開拓を逃すことになりかねません。
Meta社のレポートによると、5億6200万人以上がマーケットプレイスでターゲットになる可能性があるとのことです。これは、Facebookの総広告リーチの26%に相当します。
Twitter広告に関する統計
-Twitterの2021年の年間売上高は37%急増し、50億ドル超に
また、2022年にはこの数字をさらに押し上げるために、Twitterはパフォーマンス広告に注力する予定です。
-Twitterの広告収入は14億1000万ドルを超え、前年比22%増を達成
2021年にTwitterでの広告出稿に踏み切る人が増えたことで、2022年もこの数字は継続的に増加すると予想されます。
このスペースが飽和状態になる前に、Twitter広告に参入する価値があるかどうかを検討してみてください。
-2021年第4四半期、収益化可能なデイリーアクティブユーザー(mDAU)は13%増の2億1700万人
これは、2022年もTwitterのmDAUが上昇傾向にあることを示すシグナルなのでしょうか。
-mDAUのうち3800万人は米国からの流入
アメリカには、7700万人を超えるTwitterユーザーがいる、最もTwitter人気のある国であり、日本の5800万人とインドの2400万人をゆうに超える数字を誇っているのです。
ですので、広告キャンペーンのターゲット層が米国市場であれば、Twitterはキャンペーン施策を行うのに最適なソーシャルネットワークと言えます。
また、TwitterはZ世代よりもミレニアル世代に人気があります。
マーケターにとって、Twitterは少し上の世代をターゲットにした広告キャンペーンを行うスペースであることを示唆しています。
Snapchat広告に関する統計
-Snapchatのデイリーアクティブユーザー(DAU)は増え続けている
2020年第4四半期と比較して、SnapchatのDAU数は20%増加し、3億1900万となりました。
この傾向は、ソーシャルメディアプラットフォームのデイリーアクティブユーザーが5四半期連続で増加したことを意味します。
-2021年第4四半期、Snapchat Discoverは、ブランドが5,000万人以上のユーザーにリーチするのに貢献
SnapchatのDiscoverセグメントでブランドを紹介してもらうのは、悪い選択ではなさそうです。
Snapchat広告は、Z世代へのリーチにおいて、テレビ広告の7倍効率的です。
また、同じくニールセンの調査によると、Snapchat広告のオーディエンスの72%はテレビ広告でもリーチできなかったとの調査結果が出ています。
LinkedIn広告に関する統計
-LinkedInの広告は、世界人口の12%、アメリカ人口の62%にリーチしている
LinkedInの最新の統計によると、このプラットフォームは全世界で6億7,500万人のユーザーを抱え、成長を続けています。
Pewの調査によると、アメリカでは収入が多いほどこのプラットフォームを利用する傾向があるとのデータが出ています。
-LinkedIn広告には200以上のターゲティング特性が存在する
経験、業界、企業規模など、どのようなグループをターゲットにする場合でも、LinkedInは200以上のターゲット特性を提供し、
キャンペーンが適切な人々に目に留まるよう支援します。
-LinkedInにおけるユーザーの男女比率は男性が優勢
このプラットフォームのユーザーの約57%が男性であるのに対し、女性ユーザーは43%だそうです。
また、ユーザー数に関しては1位がアメリカで1億8,000万人。
2位がインドで8,100万人、日本は依然として400万人程のユーザー数で止まっています。
-89%のB2Bマーケターがリードジェネレーションの獲得にLinkedInを利用
Linkedinの広告を活用することは、マーケティングと営業の両方のリードを生み出すのに特に有効です。
また、LinkedInのリード単価はGoogle AdWordsより28%低く、ビジネスの収益にとってより魅力的なプラットフォームとなっています。
-B2Bマーケッターの62%が、Linkedinによってリード生成が2倍になると回答しています
LinkedInは、マーケティング担当者が熱心なプロのオーディエンスと密につながるのに役立ちます。
TikTok広告に関する統計
-TikTokの広告は、約8億8500万人にリーチできる可能性がある
TikTokで広告キャンペーンを行う場合は、クリエイティブがTikTokの理念と一致していることを確認する必要があることを忘れないでください。
簡単に言えば、軽快かつトレンドを押さえたものであるということです。
-18-24歳がTikTokにおけるメインのユーザー層
これは、このプラットフォームがZ世代に好まれていることを考えれば、当然のことでしょう。
多くの若いユーザーがTikTokを好んで利用しているので、彼らが見ていてワクワクするような広告をTikTokでは流すようにしましょう。
-TikTokは、2022年に広告収入を3倍にすることを使命としている
この新進気鋭のソーシャルメディア動画プラットフォームは、120億ドルという素晴らしい広告収入を持ち帰ることを望んでおり、
2021年に達成した40億ドルから大きく飛躍しています。
– TikTokは、2022年にMAUを15億人以上に拡大することを目指している
これはFacebookのMAUの約半分にあたります。2016年から運営されているSNSとしては悪くない数字だと考えられています。
-大手ブランドはTikTokにおけるトレンドの波に乗るのが遅く、すでにこの分野に携わっているブランドにはより多くの余地があることを示している
IKEA、Nestle、Toyotaなどの有名ブランドはまだTikTokで短編動画の力を引き出しておらず、
すでにこのプラットフォームを利用しているブランドにはより多くの余地とより少ない競争がもたらされています。
-6%のユーザーがTikTokに週10時間以上費やしている
11%のユーザーが週に5時間から10時間アプリを使用し、全世界のユーザーの30%が週に1時間未満しか動画をスクロールしていません。
彼らの親指を止めるためにも、引きの強い広告の制作、クリエイティブの開発に努めましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は2022年に知っておくべきソーシャルメディア広告に関する重要な統計データを数多くご紹介いたしました。
ソーシャルメディアのトレンドは信じられないほど、早いスピードで変化しています。
ですので、このように各プラットフォームにおける基本となるデータを押さえておくだけでも、それらの変化により柔軟に対応できるようになるのではないでしょうか?
ソーシャルメディアを活用して広告施策を打ち出す場合はぜひ、今回ご紹介いたしましたデータを参考にしてみてくださいね。