ファッションの世界と同じように、TikTokはトレンドの流行り廃りが最も激しいソーシャルメディアプラットフォームです。
数日前まで一番クールだと思われていたトレンドでも、次の瞬間には「古いトレンド」「懐かしいもの」になってしまうことも多々あるでしょう。
次々と新しい流行が生まれ、古い流行は廃れていく。これはソーシャルメディアを扱っていく上で避けては通れない道なのです。
しかし、マーケターやソーシャル担当者はこの早いサイクルに目を光らせ、それらのトレンドをうまく活用して顧客エンゲージメントを上げていかなければなりません。
では、どうすれば最新のTikTokのトレンドについていけるのでしょうか?
そんな疑問に応える為、今記事では2022年バーション TikTokにおけるトレンドガイドをご紹介いたします。
TikTokを活用する上でインスピレーションをお探しの方はこちらをご覧ください。
CONTENTS
TikTokトレンドとは?
TikTokのトレンドでは、サウンド、ハッシュタグ、ダンス、チャレンジなど、TikTok上で流行っている何かしらのコンテンツ制作に関わる事象を指します。
トレンドというと、「〜チャレンジ」などのみのことだと思いがちですが、ここではコンテンツの編集方法やトピックなどもトレンドの一種としてご紹介いたします。
TikTokだけではなく、どのようなソーシャルメディアプラットフォームでも一度、特定のトレンドが流行り始めると、
ユーザーはトレンドのTikTok動画やテーマを真似して、それに便乗します。
TikTokによると、2021年のトップトレンドには、ホイップコーヒーや手軽なスキンケアルーティンがあり、
2021年に急増したニッチなコミュニティーにWitchtok(200億ビュー)、ArtTikTokまたはTikTokArt(110億ビュー)などがあります。
Withchtokとは?
#witchtokとは、魔女や魔術に関連したトピックをコンテンツとして制作。
おまじないや呪文の方法などが主に投稿されている。(「witch」は「魔女」の意味)
では、クリエイター向けのTikTokトレンドと、企業向けのTikTokトレンドに違いは存在するのでしょうか? その答えは、「NO」です。
どんなトレンドもアプリのユーザーにとってはコンテンツを作る上での楽しいアイデア、ゲームであり、
ビジネスや起業家はクリエイターが作ったトレンドをうまく取り入れることで自らのコンテンツをブーストさせることができます。
なぜTikTokのトレンドを活用するべきなのか?
トレンドを活用することは、マーケティングを成功させるために不可欠な要素です。
成功させる秘訣は、トレンドをただ真似るだけでなくそこに自分なりのアレンジを加えることです。
トレンドを利用することは、人々の共感を即座に得ることのできる優秀なコンテンツを作れるだけでなく、
大きなブランドや企業が一般的なトレンドを実践することは「親近感」を生み出すことにも繋がります。
TikTokへの広告出稿が活発化
Hootsuiteが行った「2022デジタルトレンドレポート」によると、
16歳から64歳のインターネットユーザーがソーシャルメディアに費やす時間は平均2時間27分だということが分かりました。
また、Kantarの調査では、21%の人がTikTokの広告は他のプラットフォームの広告よりもトレンドを生み出す可能性が高いと答えており、
企業はそれを生かすことができます。
広告がオーディエンスのフィードでシームレスにフィットすればするほど、見る側はイライラしてスキップする可能性は低くなります。
ですので、広告を制作する際もトレンドを利用することはコンテンツにうまく溶け込むための確実かつ賢い方法なのです。
では、ここからTikTokにおけるトレンドについて詳しくご紹介していきます。
ダンスのトレンドは欠かせない!
TikTokの醍醐味。それは「動き」で表現するコンテンツの多さと種類の豊富さなのではないでしょうか?
実際にダンスのみならず、コンテンツの中で「動き」をうまく使い、表現することのできているクリエイターがTikTokでは輝いています。
しかし、トレンドにはいつもトレンドダンスが存在します。
また、TikTokでバズるダンスチャレンジはプロでなくても踊ることのできるような振り付けであることがほとんどです。
ここにTikTokでバズる要素が隠されています。
ポイントは「誰でも簡単に真似できる」ということです。
TikTokでトレンドとなるダンスは通常、短く、入門レベルなので、素人でも少しの練習で真似できます。
ダンス動画だけではなく、料理のレシピ動画やメイク動画なども同じかもしれません。
見てすぐ、「真似ができそう!」「私にもできるかも」と思われれば思われるほど、そのコンテンツは多くの人が「チャレンジ」する動画になるのです。
また、ハッシュタグ「#dancechallenge」「#dancetrend」「#trendingdance」で、海外の流行りのダンスを調べることもできます。
お気に入ったダンスが見つかったら、サウンドをタップしてそのダンスのチュートリアルも見つかるかもしれません。
ぜひ、ブランドや企業アカウントはトレンドダンスに挑戦して新たな可能性を開いてみてください。
もしくは、クリエイターとして新しいトレンドを生み出すことを検討してみても良いかもしれません。
成長過程を見せる「Glow-up動画」
TikTokでのグローアップ動画が人気となっている理由は、”ビフォー “と “アフター “が分かりやすく、コンテンツとしてサプライズが存在するからです。
多くのクリエイターは、自分がまだ完成されていなかった10代の頃の写真や動画を数枚から始まり、最後に現在の「成長した自分」の姿で終わるコンテンツを投稿しています。
このようなタイプのTikTokは、ユーザーが最終結果を見るために動画全体を見る可能性が高く、エンゲージメントが長いという点で非常に優れています。
この形式のコンテンツは必ずしも自分自身の顔の変化じゃなくても構いません。
もし、あなたがフィットネス系のコンテンツを投稿したい場合はダイエットのBefore/Afterでも良いですし、
お家のDIYが好きなら部屋を改造するBefore/Afterでも良いかもしれません。
ここで重要なことはオーディエンスが想像できないくらいの変化を遂げているということです。
そのWow!が大きければ大きいほど、彼らはあなたのコンテンツやあなたに対して興味を持つようになるでしょう。
シームレスなトランジション
TikTokならではの要素のひとつがこちらでご紹介する、動画内のトランジションです。
トランジションは動画が次の場面に移る時に使われるものですが、この部分をうまく編集することで、普通の動画も一気に洗練されたものになるのです。
アプリ内の編集ツールを使えば、あるクリップから別のクリップへ、まるでマジックのように簡単に切り替えることができます。
コツは照明の明るさを変えず、カメラを同じ場所に固定します。動画の変化を切り取るだけで、簡単にシームレスなトランジションを動画で演出することができるのです。
また、もっとトランジションをクリエイティブに演出したい場合はカメラを反転させたり、
携帯電話を地面に落としたり、ズームイン・ズームアウトしたりするなどして、場面切り替えをおしゃれに演出することができます。
そうなのです、トランジションは無限の可能性を秘めています。
誰かが新しい表現のトランジションに成功すると、たくさんの人がその編集テクニックや撮影方法を真似するようになるでしょう。
無防備であること(隙を見せる)
これを「トレンド」と呼んでいいのかどうか。
再生回数を稼ぐためにこのテクニックを利用する人もいれば、実際にファンと真に繋がることを求めて自分の素を見せる人もいます。
しかし、ソーシャルメディアで成功する為には常に「真実」を見せることも大きなポイントのひとつでもあります。
私たちは完璧に編集されたオンラインの世界に住んでいますが、TikTokではこのような「素の姿」を写してくれる人ほど人気になる傾向があります。
ソーシャルメディアで言うと、特にYoutubeとTikTokのオーディエンスはクリエイターがその人の「素の姿」を写すことに価値を置いており、
逆にインスタグラムでは完成された「完璧な姿」が評価される傾向にあります。
ですので、Youtube、TikTokでは自分らしく本音を語るなどして時には涙を見せても良いかもしれません。
逆にインスタグラムでは完成されたあなたのMAXの姿をシェアするようにすれば、
あなたのONとOFFを見ることができるのでオーディエンスあなたをは憧れの対象でもあり、信頼できる存在として見るでしょう。
1日の生活を記録する
「誰もあなたのアボカドトーストを見たくない」というのは、不機嫌なアンチオーディエンスのお決まりの言葉ですね。
でも、あなたのファンはあなたのアボカドトーストを見たがっているのです。
トレーナーであれ、弁護士であれ、東京に住むカップルであれ。
「誰か」の日常生活を見ることには何か満足感がありますよね。もしかすると、それは驚きの発見かもしれないし、自分と同じ境遇だからこそ分かる共感かもしれません。
実際にYoutubeやTikTokでは「私の1日(A day in my life)」や「モーニングルーティーン」系の動画はずっと大人気のコンテンツとして存在しています。
日常を少しロマンチックに写しても良いですし、逆にあえてありのままの姿を写しても良いかもしれません。
大切なことはオーディエンスが何を求めているかをしっかりとカバーすることです。
あなたがフィットネス系の動画を上げているのなら、食事やトレーニングについては他の動画でカバーされている分、他の一面をたくさん見せるようにしましょう。
人々はびっくりするくらい、ギャップに弱い生き物なのです。
TikTokのコメントに回答する「リプライ動画」
あなたが過去に投稿したコンテンツに寄せられたコメントに返信することは、新しいTikTokを作成するのにぴったりのアイデアかもしれません。
これは、フォロワーと継続的に会話をするためのシンプルな方法でも有馬す。
コンテンツを投稿するのみだと、フォロワーはどうしてもつながりを感じにくいかもしれません。
しかし、彼らのコメントに返事することであなたのことを「返事をしてくれるクリエイター」「ファンを大切にしているブランド」として認識し、
オーディエンスは次のコンテンツでもコメントしてくれるようになるでしょう。
このような日々の積み重ねが離れにくいファンと彼らのエンゲージメントを生み出すのです。
また、コンテンツを制作するのにアイデアを出したり企画するのは時間がかかる作業です。
コメントに返答するコンテンツを定期的に投稿するだけで、その負担が少し軽くなるのではないでしょうか?
見ていて満足できる動画
これは、今まででのトレンドの中で最も多くの人々に好かれ、かつ誰も傷つけることのないピースフルなコンテンツトレンドかもしれません。
あなたは綺麗に何かが出来上がっていくコンテンツを見て、言葉にできないような満足感を感じたことがありますか?
例えば、石鹸がただカットされるだけの動画や、ケーキがデコレーションされていくだけの動画など。
「何を見ているの?」「なんでそんなもの見ているの?」と聞かれると、答えにくいかもしれません。
しかし、確実に何かしらの満足感を感じていますよね。
このように人はシンプルな音や映像に心地よさを感じることが多くあり、それらの動画はASMRとしてソーシャルプラットフォームで人気を博しています。
もし、あなたもそれらのコンテンツを作ることに興味がある場合はASMRで検索してみてくださいね。
オーディエンスに舞台裏を見せる
オーディエンスはいつも「裏側」が見れることに対して大きな好奇心を示します。
例えば、撮影の裏側でも良いですし、もしあなたが会社を経営しているなら会社経営の裏側でも良いかもしれません。
これらの動画はあなたが自分自身をクリエイター、インフルエンサーとして売り出している場合はあなたの「人間らしさ」や「パーソナリティー」を魅せるための良い機会になります。
また、ブランドとして商品を作っている場合は「商品に込められた想い」を伝えるのにパーフェクトなコンテンツなのです。
GenZ世代などは時に、そのブランドが社会的に思うことや商品ができる過程までを気にしている消費者でもあります。
このようにひとつのコンテンツ/商品をどのように作ったかを説明するコンテンツはオーディエンスからの信頼を高める為にも効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は2022年に注目すべきTikTokにおける重要なトレンド8選をご紹介いたしました。
TikTokのトレンドは他のソーシャルメディアプラットフォームと比べても特に移り変わりが激しいものです。
しかし、それらは常に新しく、楽しさに溢れているものであるため、多くの人々の注目を集めています。
ブランドにしても、コンテンツクリエイターにしてもオーディエンスとつながるためにも、
そして自らの魅力をうまく見せる為にもこれらのトレンドやポイントを活用して、自己プロデュースを成功させてくださいね!