ソーシャルメディアのトレンドやプラットフォームの機能は、テクノロジーが進化するとともに日々、変化を遂げています。
そして多くのマーケターやソーシャルメディアを運営する人々は、これらの変化に追いつくことに精一杯なのが現状です。
しかし、マーケターはそれらの変化についていって満足するのではなく、変化を生み出す側でなければなりません。
また、変化を生み出すようなアイデアを生み出すために、基本的な機能の変化やトレンドを把握することは、
あなたのオリジナリティやクリエイティビティをブーストさせるのにも効果的なのです。
今記事では、2022年 マーケターが知っておくべきインスタグラムのトップトレンドについてご紹介いたします。
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ダンスの人気はまだまだ続く
TikTokは口パクが主流で始まったアプリでしたが、今ではさまざまな種類の動画がアップされ、その中でもダンスチャレンジは大人気コンテンツのひとつです。
そしてこのTikTokのようなコンテンツ形態の人気は、TikTokのプラットフォーム内でなく他のソーシャルメディアプラットフォームでも同じく人気を博しています。
インスタグラムはもともと、写真がメインのソーシャルメディアプラットフォームでしたが、
現在ではリール機能が追加されダンスチャレンジなども欠かせないコンテンツ要素のひとつだと認識されています。
インスタグラムが行った2022年のトレンドレポートでは、
10代のユーザーの3人に1人が「2022年にもっと多くのダンスチャレンジを見ることを楽しみにしている。」と回答していることを伝えています。
ですので、TikTokだけでなくインスタグラムでもダンスチャレンジや動きを楽しめるコンテンツの制作を増やしていきましょう。
2022年、ソーシャルコマースが当たり前に
インスタグラム ショッピングはコロナの影響もあり、2021年に爆発的に普及し、eコマースの急増の一端を担いました。
インスタグラム ショッピングでは、顧客をウェブサイトに誘導するのではなく、直接アプリから簡単に商品を選択し、購入することができます。
従来なら、インスタグラムで紹介されている商品や見かけた商品をインターネットで検索して、それらの商品を購入できるサイトを見つけなければいけませんでした。
しかし、このインスタグラム ショッピングでは「いいな!」「素敵だな!」と思ったその時に商品を購入できるので、消費者にとってもブランドにとってもwin-winな機能なのです。
毎月1億3000万人以上のユーザーがインスタグラム ショッピングでの投稿をタップしており、実店舗のオーナーが夢見るようなアクセス数を記録しているのです。
eMarketerは、ソーシャルコマースが2025年までに800億ドルの産業になると予測しており、
インスタグラムが発表した2022年トレンドレポートでは、
Z世代ユーザーの4人に1人がソーシャルメディアのフィードを通じて買い物ができるようになることを期待していると発表しています。
多くの消費者は簡単な購入ステップを望んでいるので、あなたがインスタグラムを活用しており商品の販売を検討しているなら、すぐに実行に移してください!
ブランド認知度向上キャンペーン
GenZ世代のインスタグラムユーザーの5人に4人は、クリエイターが従来のセレブや有名人と同等、
もしくはそれ以上の影響力を文化に与えていること回答していることからも考えられるように、年々クリエイターやインフルエンサーの影響力は強くなりつつあります。
そして、パンデミック時のクリエイターエコノミーの台頭により、インスタグラムにはこうしたコンテンツクリエイターが、
かつてないほど多く存在しています(実際、2021年の時点で5,000万人以上と言われているほどです。)
アメリカでは、2022年までに72.5%のマーケターがインフルエンサーマーケティングを利用すると予想されており、
インスタグラムのコラボとブランデッドコンテンツ広告により、ブランドはこれまで以上に他者とのコラボレーションを実現しやすくなっているのです。
このプラットフォームの最新ツールでは、クリエイターが一緒に仕事をすることに興味があるブランドをリストアップし、
ブランドは特定のキャンペーンに最適なクリエイターをフィルタリングして検索できるようになっています。
この機能では基本的に、インスタグラムが最高の方法で仲人となり、本当にブランドに適切なインフルエンサーを紹介できるような支援を得ることができるのです。
また、現在インスタグラムはクリエイターが自らのインスタグラムのショップでアフィリエイト収入を得たり、
ブランドと提携して自分のショップを立ち上げたりする機能をテスト中とのことです。
画像引用:https://www.instagram.com/creators/?utm_source=ig_embed&ig_rid=dd04b13b-4140-4aa8-94e1-aa55ad90411f
IGTV機能終了について
2021年10月、インスタグラムは長編動画フォーマット「IGTV」の終了を発表しました。
これにより、ユーザーは最大60分のコンテンツをインスタのメインフィードに直接投稿できるようになりました。
フィード動画とIGTV動画は、プロフィールページの1つのタブで閲覧できるようになりました。
(リールは専用のタブが用意されています)一方、IGTVアプリは、Instagram TVアプリとして再ブランド化される予定です。
リールの人気
インスタグラムがTikTokに対抗するために短編動画フォーマット「リール機能」を発表したのは、昨日のことのようでもあり、
一昔前のことのようでもありますが、その人気は止まるところを知りません。
そして、インスタグラムによる積極的なアルゴリズムの後押しと、彼らの誘導により、リール機能は現代のインスタグラムにおいて欠かせない機能のひとつとなりました。
また、インスタグラムだけでなくYoutubeもYoutube Shortsという機能を追加しているのです。
これらの動きは短編動画コンテンツが社会的なトレンドとして大きな力を持ち始めたと言っても過言ではないでしょう。
まだインスタグラムでリールを試したことがないのであれば、今がチャンスです。
TikTokがソーシャル界を支配し続ける中、インスタグラムはリールを積極的に活用してくれるユーザーにベネフィットを与える可能性が高いので、
このフォーマットを使ってコンテンツを投稿することでリーチが一気に拡大するかもしれません。
ストーリーリンクについて
すべての人にストーリーリンクを
数年前まで、インスタグラムは1万人以上のフォロワーを持つアカウントにのみ、ストーリーからスワイプアップリンクができました。
しかし、現在では1万人以上のフォロワーが居なくとも、このリンク機能が活用できるようになりました。
誰でも自分のストーリーにリンクステッカーを追加できるようになり、
他のサイトやプラットフォームにトラフィックを誘導したい小規模なブランドにとってこれは大きなチャンスなのです。
2022年はより多くのユーザーがこの新しい機能を利用することになりそうです。
ストーリーに外部リンクを追加するには、作成モードで「ステッカーを追加」アイコンをタップし、「リンク」ステッカーを選択するだけです。
URLを入力する画面が表示され、ステッカーのテキストをカスタマイズすることができます。
ソーシャルメディアにおける社会正義
2020年は社会的に正しい発言や行いが特にブランドに期待される1年でしたが、
2022年もアドボカシー、アクティビズム、顧客へのエンゲージメントに対する関心は続くと考えられています。
インスタグラムの報告によると、ブランドに対して社会的に正しい行いを期待するのは、
ソーシャルメディア上において最もアクティブなソーシャルユーザーの中に含まれているそうです。
また、2022年はGenZ世代は前年よりもさらに多くの資金を社会的活動に寄付することを計画しているということも調査で判明しており、
28%がソーシャルメディア上で社会的に正しい行いをしているアカウントをさらにフォローすると回答しています。
もしあなたがappealのランティア活動や、何かしら社会の役に立つような活動を行っているのなら、その活動をソーシャルメディア上で発信するようにしましょう。
それらは社会に正しい気づきを与えるだけでなく、あなたのブランドのブランディングにもなります。
オーガニックリーチだけでは不十分?
オーガニックリーチだけでは十分ではない
Hootsuiteが毎年行っているソーシャルメディアトレンド調査では、なんと43%もの回答者が、
“オーガニックリーチの減少と有料広告予算の増加 “が最大の課題であると回答しています。
常に変化するインスタグラムのアルゴリズムについて行こうとすることは、信じられないほど困難であり、
オーガニックリーチの減少は何年も前からソーシャル担当者界隈ではよく語られている課題でもあります。
ある瞬間、あなたの投稿がフィードのトップにいたとしても、次の瞬間にはもう、全く異なるコンテンツがトップに表示されているでしょう。
オーガニックのリーチを広げるには、エンゲージメントがポイントとなるのでオーディエンスとうまくコミュニケーションを取りながら、
彼らが反応したくなるようなコンテンツを投稿するようにしましょう。
インスタライブの活用
2020年から2021年にかけて、ブランドやインフルエンサーの間であインスタライブの利用が本格的に増えました。
2022年、家に籠ることが少なくなってきたといっても、まだパンデミック前と比べると家にいる時間は長いままでしょう。
そして多くのオーディエンスは快適さとつながりを求めて、
インスタライブのような簡易でありながらもリアルタイムのつながりを感じることのできるコンテンツを楽しめることをブランドに期待しています。
オーディエンスの80%は、ブログ記事を読むよりもライブストリームを見たいと思っているという調査結果も出ているので、
もしまだインスタグラムでライブ配信を行ったことがない方はこの機能を今年こそは活用してみましょう!
“Add Yours “コラボアルバム
2021年秋、人々のインスタグラムのストーリーに、心ときめく新しい「Add Yours」ステッカーが登場し始めました。
このステッカーは、「好きな人」や「2021年を象徴する写真」など、特定のテーマに基づいた自分だけのストーリーを共有するようユーザーに求めるものです。
ステッカー自体をタップすると、テーマのリクエストに応じた他のみんなの写真のコレクションに移動します。いわば、コラボアルバムなのです。
誰でもこれらのステッカーを使って新しいテーマを作ることができるので、
ファンが自分の写真をシェアしたくなるような楽しいテーマを設定することがこの機能をうまく使うコツです。
リールによる返信
TikTokで多く活用されている動画での応答機能に続き、インスタグラムはリール投稿にリプライする新しい方法を発表しました。
リールビジュアルリプライは、ユーザーが他の人のリールに対して自分自身のビデオレスポンスを作成することができます。
リールのコメント欄には、自分自身のリールを作成するオプションが表示され、その返信動画がステッカーとして表示されます。
この新しいツールは、2022年にブランドにとってどのように作用するのか、楽しみですね。
TikTokの動画返信機能の成功があるように、ビジュアルでのリプライ機能はインスタグラムでも流行りそうな予感がします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は2022年に注目すべき12の重要なインスタグラムトレンドをご紹介いたしました。
インスタグラムは不動の人気を誇るソーシャルメディアプラットフォームです。
その活用方法は無限ですが、このようなトレンドや新機能を知った上でソーシャルメディアマーケティング戦略を練ることは、
他のブランドや企業と差をつけることにも繋がります。
今回ご紹介したポイントや新機能を活用して、あなたにしかできないコミュニケーション方法でオーディエンスからのエンゲージメントを獲得していってくださいね。