Shopifyで売れないのはなぜ?原因と解決策を紹介

「せっかくShopifyでサイトを作ったのに商品が売れない」

「お客さんはサイトに来ているのになぜか購入してくれない」

サイトの担当者として上記のことでお悩みではないですか。

サイトの売り上げが伸びない理由がわからないままだと、サイト存続の危機にもなりかねません。

この記事ではShopifyサイトで商品が売れない原因と、具体的な対策について解説していきます。

あわせてShopifyで売れる商品・売れない商品についても紹介していきます。

参考にしていただければ、サイトの売れない理由がわかり、何をしたらよいのか理解できるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください!

Shopifyで商品が売れない原因は?

Shopifyで商品が売れない原因は?

Shopifyでサイトを作ったのに商品が売れないという場合、売れない原因が必ずあります。

具体的に原因となるサイトの課題を、それぞれ紹介していきます。

見込み客を集客できていない

せっかくサイトに商品を並べても、ユーザーが訪問していなければ商品が見られていない状態なので、当然購入はされません。

多くのユーザーに商品やサイトの良さを知ってもらい、サイトへの集客ができれば、購入につながる新規顧客の獲得が期待できます。

扱っているブランドや商品の性別や年齢、趣味趣向など、ターゲットに合った集客をしてみましょう。

需要がない商品を販売している

需要がない商品は、求めている人も少ないため、検索される回数も少なくなります。

そのため必然的に購入される機会も限定されるため、強いブランド力や商品力、または広告宣伝力がなければ売るのは難しいといえます。

Shopifyで商品を売るのであれば、市場で需要のある商品を取り扱いましょう。

商品ページのデザインが下手

サイトに訪問しているユーザーはたくさんいるのに買われない場合は、サイトの商品ページの作りがユーザーが買いたくなるデザインになっていない可能性があります。

具体的には以下のような原因が考えられます。

  • 商品説明がわかりにくい
  • 商品の特徴がわからない
  • 使用イメージがわかる画像がない
  • 欲しい商品が探しにくい作りになっている

サイトのデザインを改善することで、購買率をあげられます。

差別化できる付加価値がない

機能・デザイン・価格などその商品にしかない価値がなければ、ユーザーにとってはわざわざ買う理由がなくなります。

商品そのものの見直しや、クーポンなどのキャンペーンや見せ方で工夫できないかなど、対策を練りましょう。

決済方法が不十分

ユーザーが普段利用している決済方法が利用できないと、せっかく購入手続きまで進んでも注文をやめてしまう可能性があります。

対応できるクレジットカードの種類やコンビニ決済、オンライン決済など、サイトに訪れるユーザーのニーズに合う決済が必要です。

利用している顧客やターゲット層がどの決済を求めているのかリサーチして導入しましょう。

Shopifyで売れないときにやるべきこと

Shopifyで売れないときにやるべきこと

Shopifyで売れない原因がわかっても、どう改善していったらいいかわからないかもしれません。

ここでは具体的にやっていくべき、売れるための対策を紹介していきます。

ターゲットをリサーチする

扱っている商品やサービスのターゲットをしっかり知ることで、アプローチの仕方を工夫できます。

例えばアパレルであっても、ターゲットの年代、趣味趣向から価格帯などによって、商品の見せ方やサイトのデザインまで全て変わってきます。

ターゲットの理解が間違っていると、せっかくユーザーが訪問しても「自分の欲しいものがある」と感じてもらえず、離脱につながるのです。

どのターゲットに対して商品を訴求したいのかを明確にし、しっかりとリサーチをすることが大切です。

決済方法を増やす

いざ購入しようとした際に、自分が普段使用している決済方法が使えなかった場合、購入をあきらめてしまうかもしれません。

そのため、対応するクレジットカードの種類や、近年増えているPayPayなどのオンライン決済を導入することで、ユーザーの利便性を高められます。

また、Apple PayやGoogle Payのように、既存のアカウントを利用して決済ができると、ユーザーは新たに入力する手間も省けるため、購入のハードルが下がる利点もあります。

どの決済を入れたらいいか分からない場合は、Shopify ペイメントを入れればクレジット・Apple Pay・Google Pay・Shop Payが使えるので、基本となる決済をすぐに導入できます。

差別化できる付加価値を付ける

ユーザーが他のサイトや商品と比較した際に、自分のサイトの商品を選んでもらえるような付加価値をつけましょう。

そこでしか買えない限定商品、機能が優れている、デザイン性が高いといった要素は商品の付加価値となります。

他にも、ライバルのサイトよりも安いといった価格面の要素も十分差別化できる付加価値です。

商品開発が難しい場合でも、クーポン割引や送料無料、返品保証などのキャンペーンで付加価値をつけることも可能です。

商品画像や動画を入れる

商品を実際に使った場面や、動きなどを具体的にイメージできるように、商品画像や動画を入れることも有効です。

商品説明も大切ですが、デザインや機能がわかる画像や使い方の動画など、視覚的にイメージできるものを用意しましょう。

自分が実際に使ったときのイメージをしやすく、どのような商品なのかを理解し、納得できます。

また、商品画像はできればプロのカメラマンに撮影してもらうなど、画像の質も大事にしましょう。

きれいな商品画像を使うことで、初めて購入するユーザーの信頼度を上げ、購入率にも影響します。

FAQページを作る

サイトを初めて利用するユーザーのために、FAQページを用意することで購入への不安を取り除きましょう。

ユーザーは「送料はいくらなのか?」「返品はできるのか?」「どれくらいで届くのか?」など様々なことを疑問に感じます。

これらが全て解決できるように回答を用意することで、ユーザーは安心して買い物ができます。

FAQの内容は、問い合わせ内容などを参考に作ると、サイトに合った親切な内容が作れます。

また、作ったFAQページはユーザーがすぐに見つけやすいように、サイトのトップのわかりやすい場所に導線を作っておきましょう。

メルマガを配信してみる

メルマガを登録して受け取ってくれるユーザーは、既に購入歴があるか、ショップに興味のあるユーザーです。

新商品の紹介や、セールなどのキャンペーン情報といった、ユーザーにとって有益と思える情報を送ることで、購入につなげることもできます。

メルマガ限定のクーポンや先行販売など、メルマガ読者限定の特典をつけることで、習慣的に開封してもらいやすく、サイトへの訪問にもつながります。

SNSで集客をする

SNSを使った集客は、現代において重要な集客方法の1つです。

Twitter・Instagram・FacebookなどのSNSを運用し、商品などの投稿をすることでフォロワーやファンを増やせます。

投稿を見てくれる人が増えれば、サイトへの流入も期待ができます。

多くの人に注目される投稿になると、シェアされることでより多くの人に見られることにもなります。

投稿画像にリンクをつけたりタグをつけたりすることで、商品ページやサイトへ誘導もできるので、広告費をかけずにすぐに出来る集客方法でもあります。

Web広告を使う

SNSをはじめ、GoogleやYouTubeなどのインターネット媒体上に掲載する広告を使う集客の方法もあります。

代表的なものにリマーケティング広告と呼ばれる、ユーザーが以前検索・閲覧したページの情報をもとに関連性の高い広告を表示するものがあります。

自身のサイトを見たユーザーだけではなく、関心や興味が近いサイトを閲覧したユーザーにも広告を見てもらえる可能性があるので、新規顧客の獲得にもつかえます。

SEOをする

サイトのSEOをきちんとすると、Googleなどの検索エンジンの検索結果で上位表示できます。

検索上位に表示されれば、対象のキーワードで検索している多くのユーザーに見られることにつながり、結果的に集客や流入につなげられます。

Shopifyではタイトルタグ・メタディスクリプション・画像のaltタグ設定といったSEOができます。

即効性はありませんが、流入を安定させるためにも費用をかけず、すぐにできるので、しっかりと対策しておきましょう。

レビューをためて活用する

商品の良さを知ってもらう方法として、実際に購入した利用者のレビューの効果は絶大です。

商品の購入をためらっている場合でも、実際の利用者の感想や、使用イメージができると購入のハードルが下がるという経験をした方も多いのではないでしょうか。

サイトにレビュー機能を実装し、レビュー投稿キャンペーンなど積極的に行うことでサイトや商品の信頼性を高めましょう。

万が一ネガティブなレビューがあった場合でも、貴重な意見としてサービス改善に活かせるため、レビュー機能はぜひ活用してください。

商品説明を変える

商品のよさや特徴を十分に説明できていない場合も、購入されない可能性があります。

対象の商品を検討するユーザーが、サイズや機能、お手入れ方法のように、どのような情報をもとに比較・検討するのかを考慮して情報を加えていきましょう。

また、商品の使い方を具体的にイメージできるように、詳細な説明を載せることも購入率をあげます。

サイト上の情報でユーザーが十分納得して買えるように、情報を整えておきましょう。

検索性を高める

ユーザーが欲しい商品をすぐに見つけられるサイトは、ユーザーの離脱を防ぎ、購入率もあげられます。

サイト上で取り扱っている商品数が多いと、カテゴリだけでなく色や形、性能などの種類や要素も多くなってきます。

新着順や売れている順、価格帯別、サイズ別などさまざまな検索方法を整えることで、ユーザーが目的の商品にたどり着けるようになります。

リピート顧客を増やす

リピート顧客はショップのサービスや商品に満足しているため、再購入の可能性が高くなります。

そのためショップの売上も安定的に伸ばすことができます。

一方で新規顧客は、キャンペーンや広告などで一時的に増えることがありますが、一度の購入で終わってしまった場合、新規を獲得し続けなければいけなくなります。

新規顧客は獲得のコストや手間がかかるため、しっかりとリピーターになってもらうことが重要です。

Shopifyで売れないもの・売れやすいものは何?

Shopifyで売れないもの・売れやすいものは何?

Shopifyで扱うのに相性のいい売れやすい商品や、逆に売れにくい商品は何でしょうか。

それぞれについて解説していきます。

Shopifyで売れないもの

どんなに売れるためのサイト対策をしても、取り扱っている商品が理由で売れない場合があります。

商品に原因がある場合は、以下の理由が考えられます。

  • 需要がない
  • 市場が小さい
  • 付加価値がない

需要がない商品は、探しているユーザーも少ないため、そもそも検索される可能性が低いです。

また、一般的な価格よりも高額で販売しているなど、ユーザーのニーズからかけ離れている場合も同様です。

ユーザーが狙っている市場や商品に何を求められているのかしっかり見極めて、需要の見込める商品を取り扱いましょう。

同じように、取り扱っている商品の市場規模が小さい場合、競争が少ない一方で対象となるユーザーの数にも限りが出てきてしまいます。

市場の成長性が期待できる場合はよいのですが、大勢の人が買ってくれる商品ではない場合、単価の高いものを販売するなどの工夫も必要です。

付加価値がない商品とは、他のサイトの同じような商品と比べた時に魅力に感じる特徴がない商品です。

薄さや軽さなどの機能、ファッション性の高いデザインやリーズナブルな価格など、何か一つでも付加価値が感じられるような商品をつくる必要があります。

Shopifyで売れやすいもの

Shopifyで取り扱ってみるべき、売れやすい商品は以下があげられます。

  • 流行のもの
  • お得感のあるもの
  • そこでしか買えないオリジナルの商品
  • 大型の商品

当然ですが、流行っているものは注目度も高く、多くの人が探しているため購入される可能性が高まります。

一方で流行だけを追っていると、商品が常に流行に振り回されるため、バランスが必要です。

また、購入頻度の高い消耗品のまとめ買いや、他のショップよりも安いといったお得感も売れる要素です。

ブランド品のように指名買いする高額商品や、日用品のような消耗品など、少しでも相場より安く買えれば購入につながります。

逆に、そのお店でしか買えないオリジナル商品も売れる商品といえます。

限定の色やデザイン、商品のアイディアがオリジナルなど、そこでしか買えない付加価値があることで、比較するものがなくなるため購入につながりやすくなります。

家電や家具、トイレットペーパーの箱買いのように、持ち帰るのが大変な大型の商品もオンラインサイトで購入されやすい商品です。

玄関先まで届けてもらえると助かるような商品は、オンラインの購入に向いています。

取り扱いたい商品のターゲットや市場、付加価値などをしっかりと分析しておきましょう。

Shopifyの成功事例

Shopifyの成功事例

成功しているショップのほとんどが、さまざまな工夫をして自分たちの商品を買ってもらっています。

ここではShopifyで成功しているショップを紹介していきます。

カキモリ:街の文房具店を世界の文具ブランドへ

カキモリ

画像引用:カキモリ

東京の台東区にある、文具ファンには有名なお店です。

Shopifyのデザイン性の高さと拡張性の高さを活用したオンラインサイトを運営しています。

デザイン性の高い文具に定評があったカキモリは、商品画像を大きく使い、シンプルで丁寧に商品の良さを伝えています。

また、手書きで書かれたようなカテゴリやショッピングのアイコンを使用し、お店のファンがサイトでも同じ世界観を感じられるデザインになっています。

店舗で作ったオーダーメイドインクは、オンラインサイトでリピート購入もできるなど、店舗での体験をオンラインサイトでも体験できるように工夫しています。

元々実店舗でも海外の顧客が多かったことを活かし、オーダーメイドやオリジナルのこだわりの商品を越境ECでも展開し、成功をしています。

オリオンビール:商品数と決済方法を増やしサイトを活性化

オリオンビール

画像引用:オリオンビール

オリオンビールは沖縄県の地ビールとして有名な、ビールメーカーです。

元々は常連が使うためのサイトとして、商品は4種類のみで、決済方法も銀行振込専用でした。

しかし、県外のファンを獲得するためのECサイトに方向転換をし、新たにShopifyを利用してサイトを運営しています。

現在はビール・チューハイ・泡盛・ジン・グッズなどの60個以上の商品にラインナップを増やしました。

決済もクレジットカード・Amazon Pay・コンビニ決済を増やし、ユーザーが使いやすい決済方法を整えています。

特に注目すべきは集客方法で、Twitter・Instagram・Facebook・YouTubeとSNSをフルに活用しています。

最も流入が多いのがTwitterで、商品のPRだけではなく「沖縄に行きたくなる」ような投稿をすることで、フォロワーがオリオンビールを飲みたい気持ちを高めています。

商品やブランドの世界観を上手くSNSと組み合わせ、購入に結び付けている成功事例です。

まとめ

まとめ

Shopifyでオンラインサイトを作ったのに売れないと悩んでいる場合でも、しっかりと分析すれば原因が必ずあります。

集客であればSNSの運用や広告出稿はすぐにでも始められ、サイトのデザイン変更であればShopifyのアプリや機能を使えば簡単に変えられます。

商品開発のようなものは多少時間がかかりますが、すぐに対応できることから改善していき、ぜひ売れるショップを目指してください。

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著者紹介

フロントエンドエンジニア
1992年生まれ。福井県出身。
得意項目:JavaScriptを用いたフロントエンドの実装や、Google Apps Scriptを用いた業務効率化が主な得意分野です。まだまだ経験が浅いので、日々勉強しております。