【マーケター必見!】参考にしたい6つの海外ソーシャルキャンペーンをご紹介

ソーシャルメディアキャンペーンは、マーケティング活動をブーストさせるための起爆剤であり、

あなたのブランド認知の向上を大きく後押しすることのできるきっかけになることもあります。

ソーシャルメディアキャンペーンは、マーケティング活動のロケット燃料です。

ブランドの評判、認知度、売上を大きく向上させるために、エネルギーを集中的に放出します。

また、キャンペーンはブランドの認知度向上のみではなく、売り上げに直接関わるような効果を生み出したり、エンゲージメントが高いファンを生み出したり。

数えきれないほどの効果を発揮することもあります。

しかし、ソーシャルメディアは自由度が高い分、活用方法やキャンペーンのアイデアを企画することに頭を抱えているマーケターも多いのではないでしょうか?

そんな方々に向けて、今記事では参考にできる海外のソーシャルメディアキャンペーンをご紹介いたします。

今回ご紹介するキャンペーン事例からインスピレーションを見つけ出し、ぜひあなたのブランドのソーシャルキャンペーンに活用してみてくださいね。

ソーシャルメディアキャンペーンとは?

ソーシャルメディアキャンペーンとは?

ソーシャルメディアキャンペーンは、ソーシャルメディアマーケティングにおいてオーディエンスとの繋がりやブランドの認知度向上をサポート、

ブーストさせるために欠かせない起爆剤的役割を持ちます。

全体的なソーシャルメメディアマーケティング戦略で設定した目標を達成するため、ソーシャルメディアキャンペーンは企画、実施されます。

そのため、それらは自然と起こった顧客とのコミュニケーションではなく、計画された上で起こるブランド側からのアクションでもあります。

また、基本的にソーシャルメディアキャンペーンでは、特定の期間にわたって追跡/測定できる具体的なゴールを設定します。

通常のソーシャルメディアコンテンツは「顧客からのエンゲージメント」を狙ったものでも大丈夫なのですが、

ソーシャルメディアキャンペーンはそれ以上の「フォロワーの増加」「コンバージョンの向上」「バイラル化」などのより集中的で的を絞ったものである必要があります。

キャンペーンは、ひとつのソーシャルメディアに限定することも、複数のソーシャルメディアを活用して実施することもできます。

一般的には、「ブラックフライデー」や「バレンタインデー」など、大きなイベントに合わせてキャンペーンも実施されることが多いです。

ここから、ソーシャルメディアキャンペーンを企画するにあたり参考になる海外ソーシャルメディアキャンペーン事例をご紹介いたします。

事例1:ゲッティ美術館 有名なアート作品再現チャレンジ

使用したプラットフォーム:Twitter、Instagram、Facebook

事例1:ゲッティ美術館 有名なアート作品再現チャレンジ

2022年、アメリカ ロサンゼルスにある有名なゲティ美術館は、コロナの影響で美術館を閉鎖せざるをえない状況に陥りました。

しかし、彼らはただ美術館を閉鎖するのではなく、ソーシャルメディアを活用してフォロワーに家にあるものを活用して有名な美術作品を再現するチャレンジを呼びかけました。

すると、多くの人々はこのチャレンジを楽しみ、さまざまな作品がソーシャルメディア上で投稿されたのでした。

裏庭の池でクロード・モネの「睡蓮」シリーズを再現したり、自分の子どもをヨハネス・フェルメールの被写体に仕立てたり、

このチャレンジには何千もの投稿がオーディエンスから寄せられたのでした。

主な背景 アート・レクリエーション・チャレンジは、美術館のエンゲージメントにおける最新のトレンドであり、

事実上すべての物理的な場所がコロナウイルスの恐怖から閉鎖されている間、文化機関は一般の人々を巻き込む方法を探しています。

一方、美術館やギャラリーは、コレクションのオンラインポータルやバーチャルツアーのようなデジタルコンテンツを発行している。

彼らのソーシャルメディアキャンペーンを成功に導いた大きな要因は、以下のように考えられます。

まずは誰でも簡単に参加できる「シンプルさ」です。

魅了的なキャンペーンでも、参加するのに登録が必要だったり多くの工程を踏まなければならないとなると、その時点で多くの人々が離脱してしまう可能性が生まれます。

しかし、このキャンペーンでは「自宅であるもの」という縛りを設けた結果多くの人々が「自分でもできる」という感情を投稿を見た際に感じることができたのではないでしょうか?

また、このキャンペーンでは賞品も、時間制限も、オーディエンスが再現投稿に対する厳しい評価もありません。

単純に「アート」を楽しむキャンペーンだったからこそ、たくさんの人々が楽しんでキャンペーンに参加できたのではないでしょうか?

また、このコミュニケーションはゲッティ美術館だからこそ、できたメッセージでもありました。

クリエイティビティや芸術の醍醐味は「自己をどう表現するか」の過程を楽しむことです。

また、このような純粋に人々の心に働きかけることのできるソーシャルキャンペーンはブランドにとっても、

オーディエンスにとってもベネフィットがある素敵なイベントとしてニュースや記事でも評価され、それらが更にキャンペーンをバイラル化させることに繋がるのです。

事例2:Save the music’sの #musicsaves キャンペーン

使用したプラットフォーム:TikTok

 Save the Music Foundationは、音楽教育を必要としている公立学校の子供たちに音楽教育を提供するアメリカの非営利団体です。

そして彼らが行った「#musicsaves」キャンペーンは、音楽が心の健康にもたらす重要性と影響についての認識を高めると同時に、

財団自体への関心を集めることを目的としていました。

TikTokと提携したSave the Musicは、ハッシュタグリストに#musicsavesのハッシュタグを掲載し、

人々がこのタグを使って自身が持つ音楽とのストーリーをシェアするよう働きかけました。

TikTokのような音楽が主役のアプリでは、オーディエンスは歌の力がもたらす感動的な物語に浸ることができるのです。

最終的にこのキャンペーンはTikTokにおいて2億2,900万ビューを獲得しましたのでした。

事例2:Save the music'sの #musicsaves キャンペーン

画像引用:https://winners.webbyawards.com/2021/social/social-content-series-campaigns/arts-entertainment-series-campaigns/168036/save-the-musics-tiktok-campaign-musicsaves

このキャンペーンが大きな成功を収めた要因は何でしょうか?

その答えは、人間の根本的な性質、心理に基づいています。

私たちは皆、「自分のことを話す」ことが大好きな生き物です。

そして他の誰かが自分の話を評価してくれることを望んでいます。

そして、このような募金活動などのキャンペーンでは個人の思いやストーリーは非常に力を持ちます。

誰もが共感できるストーリー、人々の心を動かすストーリー、応援したくなるようなストーリー。

シェアされるストーリーの形は様々ですが、それらが与える影響力は計り知れません。

また、オーディエンスからシェアされた個人的で感動的なストーリーは、ブランドにとって単に投稿のネタになるだけでなく、

フォロワーやファン達と心地よい関係を築くことにも繋がるのです。

そしてこのキャンペーンでは、誰もが価値ある目的のための「大使」としてオーディエンスを位置づけ、

彼らの力を活用してキャンペーンの効果を拡大させたのでした。

事例3:Athlete’s Foot’s 社:Katch the Kayanosキャンペーン

使用したプラットフォーム:TikTok

アスレチックシューズを専門とするAthlete’s Foot’s 社は、ただ靴をプレゼントするだけにとどまらず、TikTok上でバーチャルなレースを開催したのでした。

また、クリエイターのSarah Magusaraとコラボして、Athlete’s Foot社は一連のターゲット広告を作成しました。

TikTokのユーザーは、サラがASICS Gel-Kayano28を履いて走っているのを見て、あなたへのオススメ ページでゴールまで競争するように誘われます。

スクロールを続けることで、ユーザーはサラが走っている追加の広告を見ることができ、シューズについての詳細も知ることができます。

最後の広告までたどり着いたユーザーは、このスニーカーが当たるキャンペーンに応募することができるといった仕組みでした。

人々がオススメフィードへ移動すると、広告の配置が道しるべとなり、異なるインフィード広告がオーディエンスにスクロールを続けさせ、

ゴールまで競争するように促しました。

最後の広告配置にたどり着いたコミュニティの幸運な数人だけに、新しいASICS Gel-Kayano 28sシューズを獲得するチャンスが巡ってきたのでした。

このキャンペーンが成功した要因は、

連続したストーリーテリングがTikTokユーザーの好奇心を刺激しあなたへのオススメフィードでサラを「見つける」という行為自体がまるで宝探しのようで、

広告と感じられ逆に魅力になったのです。

Katch the Kayanosキャンペーンは、850万インプレッション、5%のエンゲージメント率を記録しました。

有料ソーシャルキャンペーンは、オーガニックキャンペーンと同じようにクリエイティブで楽しいもであるべきです。

そこに商品を売りたいだけのメッセージやコミュニケーションが込められていると、顧客は無理矢理商品を「見せられている」ような気分になってしまうのです。

事例4: オレオ #oreoscopeキャンペーン

事例4: オレオ #oreoscopeキャンペーン

画像引用:https://twitter.com/HOLLYifUNeedMe/status/1455702411037790213

使用したプラットフォーム:Twitter

日本でも有名なオレオですが、彼らはいったいどのようなソーシャルキャンペーンを実施したのでしょうか?

彼らのキャンペーンで、オレオはファンの最近のツイートを分析し、その人の性格についてのインサイトと、

それがブランド商品とどう関係しているかについてを「Oreoscope」として占ったのでした。

このキャンペーンの成功は顧客がパーソナライズ化を求めていることが大きく関係しています。

Spotify Wrappedが毎年大成功を収めていることも、パーソナライズ化の需要が大きく高まっていることを示しています。

このOreoscopesキャンペーンも、ブランドから「自分だけ」の診断を受けられる機会がすでにオーディエンスにとっては特別であり、

ソーシャルメディアだからこそ自分の結果を他者にシェアしたくなるのです。

パーソナライズされた結果、それが何らかのデータ分析によるものであれ、クイズの結果であれ、人々はさらにそのブランドと深いつながりを感じるようになるのです。

事例5:Zalando社 #styledayfridayキャンペーン

使用したプラットフォーム:Instagram、TikTok

Zalandoは、主にヨーロッパ地域を対象に、ファッションおよびライフスタイル関連商品を取り扱うウェブサイトおよびアプリの会社です。

2020年、コロナの影響で多くの人がオフィスに行けずに家に閉じこもらざるをえなかった時、ほとんどのファッション業界では通常商品の売り上げ低迷が起こったのでした。

逆にルームウェアの売上は跳ね上がったのですが、Zalandoのようなファッショナブルな普段着を販売する企業にとっては大きな痛手でした。

そこでZalandoは、この洋服の売り上げ落ち込みに対抗するため、

フォロワーのに毎週、「Casual FridayをStyle Day Fridayにしよう」(=カジュアルな金曜日をあえておしゃれする日にしよう)と呼びかけたのでした。

事例5:Zalando社 #styledayfridayキャンペーン事例5:Zalando社 #styledayfridayキャンペーン2

画像引用:https://twitter.com/zalando_uk/status/1248541460749836293

https://milled.com/zalando-ag/slay-in-soft-hues-this-styledayfriday-tMVONp_sSCqGxdNo

このイベントは、毎週テーマやチャレンジがシェアされ、ライブ配信などでZalando社員や有名ファッションインフルエンサーが彼らのコーディネートを紹介したのでした。

また、アクティブな#styledayfridayの参加者は「Zquad」への昇進や、Zalandoのソーシャルチャンネルで、彼らを特集するなどの特典がありました。

では、なぜこのチャレンジは成功したのでしょうか?

コロナ禍という暗い時期に、Zalandoはファンやコミュニティとつながり、彼らのファッションへの愛を再確認する機会を提供したのでした。

毎週、他の人たちの服装を見ることで、インスピレーションを得たり、楽しみながら他の参加者に対抗意識を燃やしたり。

大きなイベントが開催できなかったり、日常の中で「特別な日」が少なくなっていた時期に、あえて特別な日を作ってくれる、

楽しむ機会を提供してくれるブランドはオーディエンスにとって大きな存在となったのでした。

実際に、Zalandoのチャンネルにはフォロワーから「服を着るいい機会!」「私の金曜日を楽しくしてくれてありがとう!」といったコメントが殺到し、

このキャンペーンが彼らの生活にポジティブな影響をもたらしたことを示していました。

結果として、#styledayfridayはZalandoのエンゲージメントを2倍にし、ブランドのフォロワーを4倍に増加させ、

毎週のコンテンツは1億8200万人以上のユーザーに届いたのでした。

このキャンペーンから学べることは、キャンペーンを特定の期間(この場合は週1回)定期的に行うことで、ファンにとっても楽しみなイベントとなり、

彼ら自身も参加する計画も立てやすくなります。

また、週1回のチャレンジは「参加するなら今しかない」という緊急性を持たせることにも繋がりました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は2022年に参考にしたい海外のソーシャルメディアキャンペーン事例をご紹介いたしました。

ソーシャルメディアはどのプラットフォームもまだ、アクティブユーザーが増え続けています。特にTikTokはその中でも著しい成長を続けています。

ブランドへのエンゲージメントを高めてゆく為にも、あなたのブランドに合うソーシャルメディアプラットフォームを選び、

楽しいキャンペーンでオーディエンスと繋がることは必要不可欠です。

そのためにも、今回ご紹介した事例を参考にあなたのブランドにしかできないコミュニケーション方法でオーディエンスからのエンゲージメントを獲得していってくださいね。

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。