【海外最新情報!】Facebookが社名を変えた?Metaとは?マーク・ザッカーバーグが語った今後の展望とは?

「FacebookがMetaに?Metaって一体なんのこと?」

流れてくるニュースを見てそう思われた方も多いことでしょう。

2021年10月29日、Facebookのマーク・ザッカーバーグは年に一度開催されるコネクトにて、Facebookの社名をMetaに変更すること、そしてMetaverseの構築について発表しました。

「Facebookっていう名前は世界的に有名なのに、なんで変えるんだろう?」

「どうしてこのタイミングで変更するの?」

「というか、Metaって何…?」

そんなあなたの疑問に答えるため、今記事ではマーク・ザッカーバーグが先日発表したMetaについて詳しく解説するだけでなく、

今回のFacebookの意向について海外のマーケターや広告業界関係者がどのようなリアクションを示したのかなど、海外の最新情報をお届けいたします。

Facebookの名前がMetaに?

Facebookの名前がMetaに?

Facebookの名前がMetaに?

出典:https://youtu.be/gElfIo6uw4g

Facebookという名前をご存知の人は多いと思いますが、それはただ1つのウェブサイトを経営している会社ではないということはご存知でしたか?

Facebookは傘下に約90社もの会社を抱えているのです。InstagramやWhatsappなど、みなさんがご存知のサービスもFacebookが抱える会社、サービスのうちのひとつなのです。

では、今後、この社名変更に伴い私たちが使用するFacebookがMetaという名前になるのでしょうか?

答えはNOです!

今回の発表では、Facebookの社名をMetaに変更するということなので、Facebookのアプリ自体の名前は変更されません。

なので、今まではFacebook社が所有するInstagramだったのが、Meta社が所有するInstagramという表現になるのです。

“これから、私たちの会社は”Meta”という名前になります。社名は変わったけれど、ミッションは変わりません。「人々を繋ぐこと」そして会社自体も人々の周りにあるテクノロジーを進化させてゆく、そこに軸があります。”

出典:https://youtu.be/gElfIo6uw4g

また、NBCニュースによると、マーク・ザッカーバーグは今回の社名変更ついて以下のように述べています。

“今回、FacebookからMetaに名前を変えたことで、弊社の新しい物語が始まるといっても過言ではありません。

弊社はテクノロジーを駆使して誰も作ったことがない”インターネット世界でのインフラ”を構築しようとしているのです。”

では、一体Metaとはどういう意味なのでしょうか?

Metaとは?

Metaとは?

辞書では、「Meta」という言葉を次のように定義しています。

“自分自身や自分がそのカテゴリーのメンバーであることを明示的に認識していることを示す、または示唆すること”

また、今回の社名変更と共にマーク・ザッカーバーグはMetaverse(メタバース)についても言及しました。

Metaverseは1992年に出版されたニール・ステファンソンのSF小説『スノウ・クラッシュ』に登場する理論上のデジタル世界のことです。

Metaverseとは、人間がアバターとして交流し、物理的に一緒にいなくても、バーチャルリアリティ空間で仕事や買い物、学習、遊びをすることができるというものです。

そして今回彼が紹介したMetaverseはまさしく仮想空間と現実世界の融合が実現されるテクノロジーについてでした。

もしかしたら、彼はそこからアイデアを得たのかもしれませんね。

マーク・ザッカーバーグが語るMetaverseの全貌

マーク・ザッカーバーグが語るMetaverseの全貌

マーク・ザッカーバーグが語るMetaverseの全貌

出典:https://youtu.be/gElfIo6uw4g

マーク・ザッカーバーグはMetaverseについて、スクリーン上で見るだけではなく、その中に入ることができる「没入型仮想空間」と表現しています。

基本的には、バーチャルリアリティヘッドセット、ARグラス、スマートフォンアプリなどを使って、

人々が出会い、働き、遊ぶことができる、そして無限につながることのできるバーチャルコミュニティの世界です。

例えば、バーチャルコンサートに行ったり、オンライン旅行をしたり、アートギャラリーに行ったり、アートを作ってみるのもいいかもしれません。

“一番大切なこと、それは人々を繋ぐことです。想像してみてください、専用ゴーグルとヘッドセットをつけたら自分の家が映し出されるんです。

でも、その景色はリアルとバーチャルの融合です。一番素敵な景色を、自分が見たい時に見れるって素敵じゃないですか?”

出典:https://youtu.be/gElfIo6uw4g

リアルとバーチャルでの体験共有

発表動画内でバーチャルの世界に入ったマーク・ザッカーバーグが友人に電話をかけると、現実世界でNYに居る彼女は言います。

「すごくクールな3Dストリートアートをソーホ見つけたわ!あなたにもみて欲しい!」

-リアルとバーチャルでの体験共有

すると、そのARアートはデータとして転送されて、マーク・ザッカーバーグが友人と過ごすMetaverseの空間で全く同じものが「VR」として出現するのです…。

-リアルとバーチャルでの体験共有2

彼は動画内で「あなたは私たちが生きる現実世界から、さまざまなものをMetaverseに持ち込むことができる」というのです。

それはデジタルアートから音楽、動画、写真、映画、お気に入りの本まで。

あなたが思いつくデジタルの全てをです。例えばテレビにしても、今後はテレビという物体は必要なくなりホログラムとARで全てをバーチャル空間で映し出すことができるのです。

horizon Homeについて

horizon Homeについて

そして現在、彼らが一番最初にMetaverseで実現しようとしていること。それがhorizon Homeです。

horizon Homeは、あなたがヘッドセットを装着した時に一番最初に見るもの(=あなたの家)で、現段階では色々なタイプの家から選ぶことができるよう、

選択肢が準備されているみたいなのですが、が近い未来には誰でも自分好みの家を作れるようにシステムを構築中だそうです。

horizon Homeについて2

その他にも、友人や家族のアバターと一緒に映画を見たりさまざまな体験やゲームもできるそうです。

horizon Worldsについて

horizon Worldsについて

そして、次のステップがhorizon Worldなのです。horizon Worldでも、人々が自らサプライズパーティを計画したり、

実際に特別なイベントがゲーム感覚で組み立てられるような仕組みで構築されています。

VRの世界の中で「誰もが自由に作れる」ということを可能にするのがhorizon Worldなのです。

horizon Worldsについて2

Metaverseでのワークスペースについて

Metaverseでのワークスペースについて

今回マーク・ザッカーバーグが発表した内容では「仕事」についても、バーチャル空間と現実世界の融合についても言及されました。

また、このMetaverseワークスペースについても現在は開発中なのですが、多くのリクエストによりFacebookアカウントがなくても利用できるように、現在構築中らしいです。

現在はテスト期間中らしいのですが、来年には一般利用が進むように調節中とのことです。

この数年で私たちはどこからでも働けるということに気づきました。そして多くの業界、

人々がリモートワークが可能になったことで私たちの可能性の広がりを感じたのではないでしょうか?

全社員がリモートワークなら、会議や会社の決まりなどもそこまで難しくはないのですが、

今後多くなってゆくのはリモートワークとオフィス勤務のハイブリットです。

そして、ハイブリット勤務は多くの”複雑さ”を生み出してしまう原因にもなりかねません。

マーク・ザッカーバーグは言います。

「リモートワークができることは素晴らしいことです。しかし、リモートワークをすると

オフィスの人だけで話が進んでしまう なんていうことが生まれてしまいますよね。

だからこそ、どこにいても”その場に居る”ということを可能にするツールさえあれば良いのではないか?と考えているのです。」

どこに住んでいようが、仕事にでも参加できるという”選択肢”を人々に与えることがこれからの経済、そして未来にポジティブな影響を与えると言います。

海外の業界人の声

海外の業界人の声

今回のマーク・ザッカーバーグの発表に世界ではどのような反応が示されているのでしょうか?マーケティング業界から広告まで、さまざまな声をご紹介いたします。

「Metaverseとバーチャルリアリティの世界は、Facebookにとって大きなチャンスになるでしょう。

最近では多くの若者の間でFacebookやInstagramではなく、TikTokが大きな広がりを見せています。

ですので、FacebookはそのサービスからPRキャンペーンまで大幅なレベルで方向転換する必要がありましたが、

今回のリブランディングにより、更なる成長を続けることができるでしょう。」

Mintegral社アメリカ地域担当ジェネラルマネージャー、Jeff Sue氏

「FacebookがMetaにブランド名を変更したことは、ARやVRの没入型仮想空間の世界が遂に到来しましたね。

現実世界とデジタルでの人々の理解、認識の境界がさらに曖昧になってゆくことが見込まれるでしょう。

マーケターや広告主にとっては、ターゲットが誰なのか、何をしているのかだけでなく、

彼らの意思決定の原動力となっている “理由 “についての洞察を提供する豊富なデータを持つことが、より重要になってくると思います。

ターゲットを絞ったディスプレイキャンペーンにおいて、従来のデモグラフィックや行動ベースのオーディエンスに依存する時代はもう終わりました。

Metaブランドは、年齢や性別を超えて、個人の心に語りかけ、反応を引き起こすような、

認知心理学に根ざした予測的でコンテクストに富んだオーディエンスを活用する必要性を表しています」

アナリティクスIQの創設者であり最高経営責任者、Dave Kelly氏

「今回の発表は、Googleが2015年に “Alphabet “にブランド名を変更し、新しい親会社と証券取引所の下に一連の子会社を設立した時のことを思い起こさせましたね。

Facebookのブランドイメージは、正直ここ数年のスキャンダルで損なわれていますが、マーケティング担当者も株主も自信を持って投資を続け、確かな成果を上げています。

Metaは素晴らしい選択だと思います。マーケターや投資家は、常に次に来る大きなムーブメントに向けて視線を変えなければいけません。」

Zeotap社ビジネス開発担当上級副社長、Matt Barash氏

今回の発表について、面白い、素晴らしいリブランディングだという声が上がる一方で少し厳しい意見も上がっています。

リブランディングは、ブランドの目指してゆくビジョンを伝えるのに役立ちますが、それは徹底的に社内で検討され、完璧に実行され、より大きな目的を持っている場合に限られます。Facebookが直面している最大の問題は、消費者からのの信頼の欠如です。

Metaというブランドに変更したことで、Facebookは自分のことしか考えていないのではないかという消費者の不安を煽ることにしかなりません。

彼らがこの新しいブランドの下で言及しているサービスはどれも、消費者がブランドに対して抱いている現実世界の懸念を解決するというよりも、

人間を現実から切り離すようなエンターテイメントに焦点を当てたサービスに関係しているように感じます。」

Human 共同設立者兼パートナー John Weiss氏

「ソーシャルメディアが監視の目にさらされ、規制の強化が避けられない中、今回のリブランディングは、

最近のスキャンダルから注目をそらすための試みであると同時に、Facebookがルールを形成するのに適した立場にあると感じられる新たな分野への参入でもあるのでは?と感じますね。」

UMワールドワイドのチーフプライバシーオフィサー、Arielle Garcia氏

まとめ

まとめ

いかがだったでしょうか?テクノロジーの進化により、数年前まで映画の世界だったことが、現実で起こると考えるとワクワクしませんか?

また、ARやVRなどの没入型仮想現実空間は今、広告業界でも目が離せないホットワードです。

クリエイティブの可能性が広がることを考えると、今後もMetaverseが完成されるまで、マーク・ザッカーバーグ率いる新しいMeta社の動きにも目が離せませんね!

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著者紹介

代表取締役CEO
1985年生まれ。岩手県出身。
SEO/Web広告運用/サイト分析・改善など、Webサイトの運用改善を得意としています。