「広告運用のシミュレーションをしたい…」
「目標とするコンバージョンを得るために、いくら費用がかかるのかを知りたい…」
広告運用を始めて、このようなニーズを持っている方々は多いのではないでしょうか。
今回は、これまでの配信実績から機械学習が今後のシミュレーションをしてくれるグーグルの無料ツールについてわかりやすく解説します。
グーグル広告のヘルプによると、パフォーマンスプランナーを利用して運用計画を改善すると、コンバージョン率が平均で43%増加することがわかっています。
ぜひ、本記事を読んでより効率的な広告運用をしていきましょう。
引用:Google広告ヘルプ『Google 広告へのパフォーマンス プランナーの導入』
CONTENTS
Google広告のパフォーマンスプランナーとは?
パフォーマンスプランナーとは、これまでの配信実績をもとにキャンペーンのクリック数やコンバージョン数を予測してくれるグーグルの無料ツールです。
コンバージョン:広告やサイトの訪問者が商品を購入したり、資料請求をしたりといったアクションを起こすこと
パフォーマンスプランナーでは何十億件もの検索クエリを考慮し、通常 24 時間ごとに情報を更新しています。
そしてシミュレーションと現実の差を分析し、機械学習による細かな調整が行われます。
そのため、目標の平均コンバージョン率を設定したり、予算配分を変えてみたりと精度の高い様々な予測をすることができます。
ただ、そんな便利なパフォーマンスプランナーですが利用条件があります。
次項でどのような条件でパフォーマンスプランナーが利用できるのかを確認しましょう。
パフォーマンスプランナーを使う条件
パフォーマンスプランナーの利用条件は以下の通りです。
【条件を満たしているキャンペーン】
- 個別クリック単価(CPC)、拡張 CPC、クリック数の最大化、コンバージョン数の最大化、目標広告費用対効果(ROAS)、または目標コンバージョン単価(CPA)の入札戦略を使用している
- 72 時間以上運用している
- 過去 7 日間に 3 回以上クリックがあった
- 過去 7 日間にコンバージョンが 1 回以上発生した(コンバージョン重視のキャンペーンの場合)
【条件を満たしていないキャンペーン】
- 削除されている
- 要件を満たすために設定が変更されたが、新しい設定の適用からまだ 10 日経過していない
- 下書きまたはテストの状態である
*ディスプレイキャンペーン、ショッピングキャンペーン、アプリキャンペーンについては引用元をご参照ください。
引用:Google広告ヘルプ『パフォーマンス プランナーについて』
パフォーマンスプランナーを使う目的
利用条件を確認したところで、パフォーマンスプランナーの目的と出来ることを改めて解説します。
パフォーマンスプランナーを使う目的は、広告プランを変更した際の予測を確認することです。
具体的には、以下二つが代表的な利用場面です。
・予算を変更した場合の成果を予測したいとき
・目標CPAの中でどれだけの成果を上げられるかを予測したいとき
CPA:’cost per acquisition’の略でコンバージョン1件あたりにかかった広告費用。
他にも季節性の傾向に基づく最適化案を確認できたり、複数のアカウントやキャンペーンの予算を管理したりといったこともできます。
ただ、このように大変便利なパフォーマンスプランナーですが、あくまで予測であることに注意しましょう。ビジネスの動向など様々な要因によって確実に予測通りになる訳ではありません。
パフォーマンスプランナーの使い方
それではパフォーマンスプランナーの使い方を、実際の画面を利用してわかりやすく解説します。
- Google広告にログインした後、画面右上の[ツールと設定] アイコンをクリックし、[パフォーマンス プランナー] を選択します。
- [新しいプランを作成] をクリックする
- キャンペーンの種類を選択し、[続行]をクリックする
*(今回は検索ネットワークの場合を解説します。)
- 予測したいキャンペーンを選択し、[続行]をクリックします
- [予測期間]、[指標]、[目標]を選択し、[プランを作成]をクリックします
こちらは後で自由に変更できるので、わからなければそのままでも大丈夫です。
目標には以下4項目があります。
目標なし | 現状の設定のままでどのような成果が出るか確認できる。 |
コンバージョン | 目標とするコンバージョン数値に対して、費用がいくらかかり、その時のコンバージョン単価はいくらになるかを確認できる。 |
費用 | 指定した費用に対して、コンバージョンとコンバージョン単価がいくらになるかを確認できる。 |
平均コンバージョン単価 | 目標とする平均コンバージョン単価に対して、費用がいくらかかるかを確認できる。 |
- 予測が表示されました!
画面上部から予測期間や指標、目標を変更できます。
また、[パフォーマンスを比較する]をクリックすれば、過去のデータ、既存の設定での予測、指定した目標での予測の3つのデータを比較することができます。
パフォーマンスプランナーの活用事例
それでは具体的な活用事例を確認しながら、すぐに利用できるようにしましょう。
例えば、「コンバージョンを2021年8月にコンバージョンを30件得るにはいくらの費用が必要か」を予測してみましょう。
- 画面上部の[予測期間]を変更し、[続行]をクリックします
- [予測期間]の右隣の[主な指標と目標]から、指標を[コンバージョン]、目標を[コンバージョン]、目標数値を[30]に設定し、[適用]をクリックします
- コンバージョン29件を得るために121万円の費用が必要という予測になりました
他にも「平均コンバージョン単価を4万円以内に抑えたい」、「獲得効率が良いので費用の増額を検討している」といった場合にも指標や目標値を変更して確認することができます。
まとめ
今回は、Google広告のパフォーマンスプランナーについて目的から使い方、活用事例まで幅広く解説しました。
効率的な広告運用を行うためには定期的な改善が重要です。
ぜひ、パフォーマンスプランナーを利用して、広告成果を最大化させましょう。