Shopifyは2017年にカナダから日本に参入しました。
年々ショップの展開数は増加しているものの、Shopifyのサポート対応をしている開発会社の数はまだ多いとはいえません。
ShopifyでECサイト制作を外注する際に、業者選定にお悩みの方もいるでしょう。
せっかくコストをかけて外注するので、依頼先は優良な開発会社に依頼したいものです。
外注先を探している方におすすめしたいのが、Shopifyが実績や知識を認めた会社だけが所属するのが「Shopifyエキスパート」です。
今回はShopifyエキスパートに依頼するメリットを紹介します。
Shopifyエキスパートに依頼すべきケースや相場についても、詳しく説明します。
この記事を読めば、自社のECサイト構築をShopifyエキスパートに依頼すべきかどうかがわかるはずです。
CONTENTS
ShopifyExpertsとは?
マーチャント(Shopifyの加盟店)をサポートする企業やフリーランスを「Shopifyパートナー(Partners)」といいます。
ECサイトを構築したい人にShopifyを紹介したり、Shopify向けのテーマやアプリを作成したりストア構築することで報酬を得るシステムです。
Shopify Expertsは、Shopifyパートナーの中でもShopifyから直々に実績を認められた企業やフリーランスです。豊富な知識や経験があり、信頼性の高いShopifyパートナーです。
2020年4月20日時点で、日本では88社が認定されています。
参考:日本のShopify ExpertsとShopify Plus Partnersの一覧
Shopify Expertsになるには、下記の条件を満たしており、Shopifyの審査・承認を受ける必要があります。
・マーチャントのストアの構築実績が5件以上ある
・技術力が高く提供するサービスの品質が高い
Shopify Expertsの探し方
Shopifyには公式コミュニティがあり、質問をして意見を聞いたり、情報交換できます。
Shopify Expertsを探す場合は、コミュニティ内で掲載されているShopify Expertsに関する情報をチェックしてみましょう。
例えば、下記のページから日本国内のShopify Expertsの一覧をチェックできます。
日本のShopify ExpertsとShopify Plus Partnersの一覧
また、Shopify Expertsに認定された会社は「Shopify Experts」の公式ロゴを自社の公式サイトなどで掲載できるようになります。
依頼したい気になる会社がある場合は、ロゴが表示されているかチェックしてみましょう。
Shopify Plusパートナーとの違い
Shopify Expertsのさらに上位にあるのが、「Shopify Plus(ショッピファイプラス)パートナー」です。
Shopify Expertsとの違いはShopify Plusを利用する人向けのサービスである点です。
Shopify Plusは大量販売や卸売り、複数のショップ開設をしたい人向けのプランで、通常プランよりも多く月額料金がかかります。
パスワードがかけられる会員制ECサイトを開設できるなどの特典が受けられ、より高機能なショップ展開が可能です。
プランごとの料金体系は以下の通りです。
プラン | 月額料金 | |
通常プラン | ベーシック | 29米ドル |
スタンダード | 79米ドル | |
プレミアム | 299米ドル | |
Shopify Plus | 2000米ドル |
そのためShopify Expertsよりも審査がより厳しく、実績豊富で世界レベルのストア構築ができるノウハウが必要です。
日本国内では、2020年4月20日時点で13社が承認されています。
Shopify Expertsに依頼するメリット
プログラミングの知識やサイト構築のノウハウがあるShopify Expertsを利用するメリットは以下の通りです。
知識と実績豊富な依頼先を選定できる
2017年にカナダから日本に参入したShopifyにサポート対応している開発会社の数はまだ多くありません。
開発会社へ外注したい場合は、ストアの構築実績が豊富で、知識のあるShopify Expertsを頼るのがおすすめです。
経験や知識不足な開発会社へ依頼してしまうと、費用だけがかかり、希望するサイトが完成しない可能性があります。
開発会社によってアプリ制作、サイト構築、運用など、得意な分野が異なります。
Shopifyで作るサイトで自社が欲しい機能を明確にして、依頼先を選定しましょう。
スピーディーにショップ展開・運用できる
実績豊富なShopify Expertsは、Shopifyに関してさまざまなノウハウやアイデアを持っています。
サイト制作を依頼すれば、細かなカスタマイズにも応じてもらえ、機能性のあるECサイトを構築できるでしょう。
自社で構築するよりもスピーディーに制作できるので、その分ショップ展開も素早くできます。
さらにショップを開設後は売上を伸ばすための運用も必要です。
Shopify Expertsの中には、運用サポートをしている会社もあります。
そのため、Shopify Expertsに依頼すれば、運用のアドバイスをもらいながらショップ改善していくことが可能です。
また、日本国内から海外に向けて商品を販売する「越境ECサイト」を構築したい場合も、Shopify Expertsへの依頼が向いています。
多言語対応や多通貨決済、税率設定など、越境ECサイトならではの機能やノウハウが必要なためです。
Shopify Expertsに依頼すべきケース
Shopifyはシンプルなストアサイトであれば、専門的な知識が無くても自社で構築できるでしょう。
しかし以下のようなケースで自社に対応できる担当者がいない場合は、専門の知識を有するShopify Expertsに依頼する方が向いています。
自社に合うアプリや機能を搭載したい
Shopifyには6000種類を超えるアプリが用意されており、さまざまな機能を利用できます。
以下のような場合は、Shopify Expertsに依頼するのがおすすめです。
・どのようなアプリを選べばいいかわからない
・アプリ導入でエラーが起きたり、サイト速度が遅くなったりした際の対応に自信がない
・独自機能を組み込みたい
・オリジナルアプリを作成して欲しい
・アプリをカスタマイズしたい
デザイン性や操作性をこだわりたい
Shopifyでは80種類以上のテーマが公開されており、テーマごとに2~4種類のスタイルも選択できます。
レイアウトや配色、フォントスタイルなど、ある程度のカスタマイズであればコード編集をすることなく変更可能です。
しかしオリジナルテーマを構築したい場合やUI(見た目や使いやすさ)にこだわりたい場合など、
独自のデザインや機能を実装するには、コーディング作業をしなければなりません。
ShopifyはHtmlやCSSだけではなく、Shopifyの独自言語であるLiquidを使用します。
専門的な知識が必要なため、Shopify Expertsに依頼する方がいいでしょう。
サイト構築から運用まで依頼したい
Shopify Expertsは、運用にまで強い開発会社も所属しています。
ECサイト構築から運用までトータルでサポート依頼すれば、自社に合った機能性の高いショップの構築・運営がスピーディーに行えます。
自社の担当者は、サイト構築の手間が減る分、商品開発などに力を注ぐことができるでしょう。
Shopifyの外注費用の相場
ShopifyのECサイト構築を外注する場合の、一般的な相場は以下の通りです。
構築するECサイトの規模 | 向いているケース | 相場 |
基本機能を備えた
ECサイト |
・基本的な機能のみのECサイトが欲しい
・初期コストを抑えたい ・取り急ぎECサイトを立ち上げたい |
50万~100万円 |
オリジナルデザインの
ECサイト |
・デザインをこだわりたい
・将来、ショップを拡大する予定 ・ブランディングしたい ・機能やデザインをカスタマイズしたい ・すでにあるECサイトを移行したい |
100万~300万円 |
大規模なECサイト | ・独自の機能を実装したい
・基幹システムと連携したい ・売り上げの規模が大きい |
300万~1000万円 |
開発会社や実装する機能によって価格は大きく変動するため、目安として参考にしてください。
また、上記の価格とは別に、Shopifyを利用するための月額料金などが必要です。
外注するならShopify Expertsがおすすめ
今回はShopify Expertsに依頼するメリットを紹介しました。
ShopifyでECサイト制作や運営を外注する場合は、実績やノウハウがあるShopify Expertsに依頼するのがおすすめです。
ShopifyによるECサイト制作を依頼する場合は、業者選定が重要です。
優良な業者に依頼できれば、自社が希望する機能を備えたサイトが手に入り、スピーディーにショップ展開できます。