マーケティングに関わる仕事をする人なら避けては通れないコンテンツマーケティング。
しかし、コンテンツマーケティングを実践するには種類を把握した上であなたの目標、目的に何が合うかを見極められなければなりません。
ですので、2022年はまずはコンテンツマーケティングの種類の把握から始めていきましょう。
この記事では、コンテンツマーケティングにおける代表的な「種類」をご紹介いたします。
CONTENTS
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングとは、ブログ、ニュースレター、ソーシャルメディアの投稿、Eメール、動画などを制作・活用し、
既存顧客や見込み客にコンテンツとして配信することです。
また、コンテンツマーケティングを一貫して行うことで、見込み客や既存客との関係が構築され、彼らをナーチャリングすることができます。
では、なぜコンテンツマーケティングが重要なのでしょうか?
コンテンツマーケティングは、その効果が実証されている有力な戦術のひとつです。
また、他社ができないメッセージをコンテンツマーケティングで伝えることで、競争に優位性をもたらします。
データを見ても分かるように、実際にブログを持つ企業はブログを持たない企業より67%も多くリードを獲得しています。
その他にも、コンテンツマーケティングを実践している企業は、利用していない企業に比べて成長率が約30%高いという結果も出ています。
コンテンツマーケティングの仕組み
コンテンツマーケティングは、リードの獲得、商品・サービスの検討段階での訴求、そしてクロージングに活用することができます。
効果的にコンテンツマーケティングを活用するには、認知、検討、購入といったセールスサイクルの各ステージにおいて、
適切なコンテンツを適切なターゲットに適切なタイミングで提供する必要があります。
ここでは、セールスサイクルの各ステージにおいて、企業がどのようにコンテンツマーケティングを活用し、顧客を惹きつけ、販売しているかを紹介します。
認知段階でのコンテンツマーケティング
セールスプロセスの最初の段階では、コンテンツはオーディエンスの関心事に焦点を当てる必要があります。
彼らの抱える問題や課題、疑問について書くことで、彼らを惹きつけることができるのです。
ですので、この段階でのコンテンツは、教育的でハウツー要素などが盛り込まれたものであるべきです。
直接的な売り込みは、検討段階とクロージング段階まで取っておきましょう。
このステージに最適なコンテンツ形態:How to記事、ブログ記事、動画、ニュースレター
認知段階でのコンテンツマーケティング例
・自転車のツーリング会社が、”正しい自転車旅行の選び方3つ “というテーマで短い動画を作成。
・建築会社が “家を買う前に知っておきたいこと “というEブックを作成。
検討段階でのコンテンツマーケティング
検討段階では、有益な情報とマーケティングをハイブリッドに提供するコンテンツが求められます。
どのような特徴や機能を、また、あなたのブランドのサービスや商品が機能がどのように顧客のニーズに対応しているかを読者に伝える必要があります。
もちろん、コンテンツはあなたのビジネスが提供するものに特化したものでなければなりません。
このステージに最適なコンテンツ:ケーススタディ(事例紹介)、ハウツー記事、ハウツー動画、チェックリスト/ワークシートetc
検討段階でのコンテンツマーケティング例
・ガーデニング商品を扱うお店 “正しいお花の育て方と栄養剤のやり方”を紹介したブログ記事(記事の中で自社製品を紹介)を作成。
・化粧品会社 “自社ブランドのリップ12色塗り比べ/比較動画”を作成。
クロージング段階のコンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、見込み客が購入に近づいているときに最大効果を発揮します。
この段階では、サービスや製品の素晴らしさよりも、「なぜあなたがベストなのか」を訴えることです。
ここでのメッセージの中心は、あなたの専門性、知識、そして販売する商品が他とどう差別化された利点であるかを書くことです。
このステージに最適なコンテンツ:ケーススタディ、UGC
クロージング段階のコンテンツマーケティング 例
・デザイン会社では、様々な業種の仕事を紹介するショートビデオを作成し、その多様な専門性をアピール。
・矯正歯科医院では、最新鋭の設備と最高のサービスを提供するために、患者からの体験談を他の患者にご紹介。
コンテンツマーケティングの始め方
コンテンツマーケティングは敷居が高く感じられますが、一切その必要はありません。
成功するコンテンツマーケティングキャンペーンは、管理しやすく、持続可能であるべきです。
それらの点を以下のステップで確認し、早速始めてみましょう。
ターゲットオーディエンスを特定する:ターゲットオーディエンスに向けてコンテンツを作成するには、
そのオーディエンスの関心事、優先順位、課題、好みなどを明確に把握する必要があります。
さまざまなセグメントの詳細がわかっている場合は、1つか2つのセグメントを選んで書きましょう。
彼らの関心事を明確にする為にも、事前にオーディエンス層と見込み客のプロフィールを作成しておきましょう。
適切なフォーマットを決定する:適切なフォーマットは、セールスサイクルのどの段階を対象としてコンテンツを作成するかを考慮しなければなりません。
また、どのようなフォーマットで作成すれば、最も効果的に価値をアピールできるかも重要な検討事項です。
ある人は動画でのアプローチを好むかもしれませんし、あるひとはブログ記事を好むでしょう。
それぞれの役割を決める:オーディエンスは、あなたのコンテンツをその質で判断します。この作業を行うために、社内外の適切なリソースを配分する必要があります。
誰が作成するかにかかわらず、プロの校正者を雇い、外に出す前にすべてを確認してもうのがベストかもしれません。
配信方法を決定する:サイトに掲載するのか、メールで送るのか、それともイベント用にプリントするのか。
まずはオーディエンスがいるであろう「場所」から考え、納得のいく形式を選びましょう。例えば、記事はEメールで、
チェックリストやワークシートはソーシャルメディアに投稿するなど、工夫してみましょう。
持続可能なスケジュールを選択する:コンテンツマーケティングの計画は、過度に野心的なものになりがちです。
ターゲットオーディエンスとフォーマットを決定したら、予算とリソースに基づき現実的に作成できるコンテンツ要素の数を短期間(3~6ヶ月)の計画として立てましょう。
各コンテンツの作成にかかる時間を記録し、その時間をスケジュールに組み込むことができるようにしましょう。
ベストプラクティスに従う:魅力的なコンテンツとは、自分や同僚しか知らないような専門用語で構成されているものでなく、誰でも分かる形で明確に書かれているものです。
また、ハウツー的なアドバイスが含まれているとオーディエンスは理解しやすいでしょう。短く、適切で、実行可能なコンテンツがベストです。
SEOとソーシャルメディア
コンテンツマーケティングは、優良な見込み客にあなたのビジネスを簡単に見つけてもらうためのものです。
そのための方法のひとつが、検索エンジン最適化(SEO)です。
SEOに関する情報は数多くありますが、まずはいくつかの重要なベストプラクティスを参考にしていきましょう。
まず、SEO対策において必要なことは「キーワード選定」です。
キーワードは、SEO対策の基礎となるものです。このキーワードは、見込み客が企業や製品、サービスを探しているときに検索エンジンに入力する言葉であり、
コンテンツマーケティングにとって欠かせない要素のひとつでもあります。
コンテンツに適切なキーワードが含まれていれば、より多くのトラフィックを集めることができます。
平易な言葉:オーディエンスが自分の悩みや課題(ペインポイント)やニーズを表現するときに使う言葉。
関連性:提供する専門性、製品、サービスに合致するキーワード
具体的:あなたの焦点、業界の専門知識、見込み客のペインポイント、その他の関連する詳細の組合せ。
また、SEOは進化しており、検索の成功は、コンテンツがいかにその言葉通りに機能するかに左右されます。
検索エンジンは、コンテンツのコピーを確認し、その関連性を評価し、見出しが約束することを実現しているかどうかを判断します。
検索エンジンはコピーを重要視するため、コンテンツ全体にキーワードを使用することが重要です。以下のガイドラインを参考にしてください。
次にコンテンツが完成したら、次はそれを広く知ってもらうことが必要になってきます。
ソーシャルメディア(Facebook、LinkedIn、YouTube、Twitter、Instagramなど)は、コンテンツを宣伝するためのピッタリのプラットフォームです。
そのソーシャルメディアプラットフォームを活用するか迷っている方は、まず、ポテンシャルの高いチャンネルにフォーカスしましょう。
あなたにとって最適なソーシャルメディアは、あなたのオーディエンスが頻繁に訪れている場所でなければなりません。
大手の人気チャンネルだけでなく、小規模で業界に特化したチャンネルも検討し、良い見込み客とつながる可能性が高いプラットフォームを選定しなければなりません。
次に、そのプラットフォームに合ったコピーを作成しましょう。
各ソーシャルメディアプラットフォームには、独特の雰囲気と表現のレベル、受け入れられるメッセージなど、それぞれに異なる特徴があります。
メッセージを開発する際はあなたの会社やブランドの雰囲気に合っているかを確認しましょう。
一貫したメッセージでオーディエンスとコミュニケーションを図ることは、あなたの会社のブランディングにも大きく関わります。
実際にコンテンツをアップロードし、オーディエンスの反応を図ることも大切です。
その際に、必要に応じてメッセージやアプローチを調節することで新たなリーチを獲得できるかもしれません。
このように、ソーシャルメディアプロモーションを成功させるには、試行錯誤が必要不可欠なのです。
まとめ
いかでしたか?今回はコンテンツマーケティングについて詳しくご紹介いたしました。
コンテンツマーケティングを実施するには、ただコンテンツを作るだけではうまくいきません。
ブログ記事やYoutube動画、ポッドキャストなど、オーディエンスが楽しめるコンテンツを作ることはコンテンツマーケティングの基本であり、
それらをどうターゲットオーディエンスに届けるかも重要なポイントなのです。
あなたが選んだタイプのコンテンツマーケティングがしっかりとオーディエンスに届くように、またコンテンツのリーチを広げ、
そのコンテンツがあなたのビジネスの成長に役立つようにする為にも、今回ご紹介したポイントをご活用ください。